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関連図の書き方 関節リウマチ

疾患別で関連図の書き方をご紹介しています。今回は関節リウマチの関連図です。関連図の書き方のほか、関節リウマチの関連図のダウンロードもできますので、どんどん参考にして実習を乗り切りましょう。

関節リウマチとは?(病態)

関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA)は、自己免疫の異常によって滑膜に慢性の炎症が生じ、関節破壊や変形を引き起こす全身性の炎症性疾患です。主に手や足などの小関節に左右対称性に起こり、進行すると関節機能障害をきたします。

本来、免疫は体内に侵入した異物を排除する働きをしますが、関節リウマチでは免疫の異常により、自身の関節組織(滑膜)を攻撃してしまいます。これにより滑膜が増殖し、関節軟骨や骨が破壊され、変形や機能障害を引き起こします。

関節リウマチの要因

発症の原因には以下のものが関与します。

  • 遺伝的素因(HLA-DR4など)
  • 女性ホルモンの影響(発症は女性に多い)
  • 喫煙
  • 感染(ウイルスなど)
  • 精神的ストレス

関節リウマチの症状

主な症状には以下が挙げられます。

  • 朝のこわばり
  • 手指や膝などの関節痛・腫脹・熱感

進行すると、以下の症状を起こします。

  • 関節変形(尺側偏位・スワンネック変形など)
  • 肺・心膜・血管・眼など全身の臓器に炎症が波及

関節リウマチの診断

臨床症状・血液検査(RF陽性、抗CCP抗体陽性、CRP上昇)・画像検査(関節エコーやX線)などを総合して行います。

関節リウマチの治療

疾患活動性を抑えて関節破壊を防ぐことが目的で、以下が中心です。

薬物療法

メトトレキサート(MTX)を中心としたDMARDs(抗リウマチ薬)、生物学的製剤、JAK阻害薬など

リハビリテーション

関節可動域の維持、筋力低下防止

日常生活指導

関節保護、疼痛緩和、感染予防

関節リウマチは慢性的に経過する疾患のため、疼痛管理・セルフケア支援・再発予防が看護の重要な視点となります。

患者の情報(事例)

以下の事例をもとに、関節リウマチ患者の看護問題、書き方のポイントを説明していきます。

基本情報 C氏 68歳 女性
専業主婦で、これまで家事全般を主に担ってきた。
家族構成 夫(70歳)と2人暮らし。地方都市郊外の戸建てに居住。子どもは2人いるが、いずれも県外在住で、年に数回帰省する程度。
既往歴 高血圧、脂質異常症。ともに近医で内服加療中。喫煙歴なし。趣味は家庭菜園と編み物で、「手を使う細かい作業」が好きだった。
現病歴 3年前から手指のこわばりと関節痛を感じていたが、市販の鎮痛薬で様子をみていた。数か月前から痛みが増し、ペットボトルのふたが開けにくくなったり、包丁を長時間持っていると手首が痛んだりと日常生活動作で痛みを感じる場面が増え整形外科を受診。
血液検査で抗CCP抗体陽性、CRP上昇、X線で手関節に骨びらんを認め、関節リウマチと診断された。
治療経過 現在、メトトレキサートの内服を開始し、数週間で安静時の疼痛はやや軽減している。しかし、鍋やフライパンなど重い調理器具を持つと手首が痛んだり、階段昇降やしゃがみ動作で膝痛があり、掃除機かけ・床拭きなどが負担になったりと家事などの日常生活動作に支障を感じている。「身体が思うように動かなくて不安」「薬の副作用も心配」と話しており、身体的・心理的・教育的支援が必要な状態である。

看護問題(看護診断)

関節リウマチの看護診断は、代表的なものとして以下が挙げられます。

  • ・関節炎による疼痛とセルフケア困難
  • ・関節変形・可動域制限によるADL低下
  • ・疾患の慢性経過や身体変化に対する不安
  • ・薬物療法の継続および副作用に対する教育的支援の必要性

今回の事例での看護診断を挙げていきます。

関節炎による疼痛とセルフケア困難

C氏は手関節や膝関節に炎症を伴う疼痛があり、食事動作や衣服の着脱、掃除・洗濯などの動作が困難です。疼痛が強いときは安静を保ち、関節を冷やす・温めるなどの対処を行い、痛みが軽減したタイミングでリハビリを進めていくことが大切です。日常生活では関節に負担をかけない工夫(補助具使用、作業環境調整)を行い、セルフケアの維持を支援します。

関節変形・可動域制限によるADL低下

関節リウマチの進行により関節破壊が生じると、変形や可動域制限が進み、ADLの低下につながります。看護では、関節保護の方法を指導し、装具や福祉用具の活用を促すことが重要です。また、理学療法士と連携し、関節可動域訓練や筋力維持のリハビリを継続することで、日常生活の自立を支援します。

疾患の慢性経過や身体変化に対する不安

C氏は関節痛や変形に対して「これから先どうなるのか不安」と話しており、慢性疾患としての受け入れに時間を要しています。疼痛や機能制限により役割喪失感や自己効力感の低下もみられるため、疾患理解の促進・心理的支援・同じ疾患を持つ患者との交流支援などが有効です。

薬物療法の継続および副作用に対する教育的支援の必要性

C氏は「薬の副作用が怖い」と話しており、服薬継続への不安がみられます。メトトレキサートなどの抗リウマチ薬は効果発現までに時間を要するため、服薬の目的・効果・副作用を理解してもらう教育的支援が重要です。服薬管理や定期的な血液検査の必要性を説明し、治療へのアドヒアランス向上を図ります。

書き方のポイント

関節リウマチの関連図の書き方のポイントを説明します。

Point1 免疫異常から関節破壊に至る病態を整理する

関節リウマチでは「免疫異常 → 滑膜炎症 → 軟骨・骨破壊 → 関節変形」という流れを関連図に描くと理解が深まります。炎症に関与するサイトカイン(TNF-α、IL-6など)も関連づけておくとより具体的です。


Point2 疼痛・ADL制限・心理面を結びつけて整理する

疼痛や可動域制限は、ADL低下や不安・意欲低下に直結します。身体的・心理的側面を関連づけ、看護介入の方向性(疼痛緩和・心理的支援・教育)を明確にしましょう。


Point3 薬物療法と教育支援の視点を加える

薬物療法は疾患コントロールの要ですが、副作用や服薬継続への不安も大きい部分です。薬剤名・作用・副作用を簡潔に整理し、「教育的支援」や「アドヒアランス向上」の視点を関連図に含めます。


Point4 チーム医療・地域支援の流れを意識する

関節リウマチは慢性疾患であり、医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師との連携が欠かせません。退院後も通院やリハビリの継続が必要なため、地域包括支援センターや訪問看護との連携も関連図に反映させましょう。

関節リウマチの関連図をみてみよう

関連図の書き方は分かりましたか?一から自分で書いてみるよりも、関節リウマチの関連図をダウンロードして参考にしながら書いてみると、理解が早まります。​

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