看護師は、仕事内容がハードなうえ夜勤があったり、休みがあまりないイメージがありませんか?
とくに、1年目の新卒看護師は、希望通りに休みがもらえないのでは?なんて心配する人も多いのではないでしょうか。
年間休日日数や、希望通りに休みをとれるのか等、看護師の休み事情を詳しく解説いたします。
看護師の年間休日は少ないイメージがありますが、実際はどのくらいあるのでしょうか。
看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査によると、
看護師の平均年間休日日数は約118日となっています。
年間120日以上休みがある看護師は、全体の約52%となりました。
一般企業の平均年間休日が120日と言われているので、看護師の休みは少なくはないと言えます。
出典:平成29年度 看護職のWLBインデックス調査
休日制度
看護師の募集要項を見てみると、「休日制度:4週8休」と書かれている事があります。休日制度は用語によって意味や休日日数が異なりますので、正しく理解しておきましょう。
完全週休2日制
1週間のうち2日間が休み
4週〇休制
4週間のうち〇日間が休み
例えば、4週8休制なら4週間で8日間が休み。1、2週目は1日休みで、3、4週目は3日休みということもある。
休暇制度
年間休日の他に、休暇制度が設けられています。休暇制度は病院ごとに異なりますので、代表的なものをいくつか、ご紹介します。
有給休暇
労働基準法で定められた休暇で、給与が発生する
慶弔(けいちょう)休暇
本人や近親者の結婚・出産・死亡時に取得できる休暇
夏季休暇
育児休暇
冬季休暇
子の看護休暇
※日数などは病院によって異なります。
先に述べた年間休日は意外に多いと感じても、
有給休暇はさすがにとりづらいでしょ?と、思っている方、まずは下のグラフをご覧ください。
出典:平成29年度 看護職のWLBインデックス調査
平均有給休暇取得率は約56%で、
付与された有給休暇の半分以上は消化できていると分かりました。
取得率40%以上の方は全体の76%以上になり、
看護師は有給休暇をとりづらくはないようです。
土日・祝日が必ず休みの一般企業は多くありますが、
看護師の勤務形態はほとんどがシフト制なので、決まった曜日が休みになることはありません。
平日休みの時があれば、土日・祝日が休みになる時もあります。
日勤と夜勤(月に数回)の勤務があるため、どうしても休みは不規則になります。
土日に限らず、休みたい日がある場合は、先に申し出て調整してもらいましょう。
土日・祝日に休めないと、友だちと遊んだり、彼氏に会えないの?と
不安になってしまいますよね。
夏休みや年末年始の長期休暇は希望通りにとれるのか等、
休暇申請について確認しておきましょう。
休みの日程を友だちとあわせたい
「この日に休みたい」と希望休を申請しなければなかなか友だちと日程をあわせることは難しいと言えます。旅行やイベント等、どうしても休みをとりたい日程がある場合は、必ずシフトがでる前に申し出てください。事前に伝えておけば希望通りに休める場合が多いようです。
長期休暇は希望通りにとれるの?
夏休みなどの長期休暇はとれますが、シフト勤務のため、他の看護師との調整が必要になってきます。
ある病院では、7~9月の間に数日間取得できるので、通常の休みと繋げて長期休暇にしたり、何回か小分けにして休日をとるパターンがあります。
希望が通るかどうかは、その職場によっても異なります。比較的規模が大きな病院や病棟の場合は看護師の人数も多いため、シフトを調整しやすく希望通りの休みをとりやすい傾向があります。