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聖マリアンナ医科大学病院の看護師に聞いた!特定機能病院で働くメリット・デメリット

就活
公開日

聖マリアンナ医科大学病院は、地域医療の中核を担う病院であり、大学病院として教育や研究に力を入れ、医療人の育成を行っています。1993年に厚生労働省から「特定機能病院」の指定を受け、高度先進医療の推進と地域の医療ネットワークづくりを進めています。

特定機能病院とは

特定機能病院とは、「高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院」として、厚生労働省に承認された病院です。2024年10月時点で88病院が承認されています。

特定機能病院としての聖マリアンナ医科大学病院

聖マリアンナ医科大学病院

聖マリアンナ医科大学病院も特定機能病院として承認されており、「高度の医療の提供」として複数の診療科があることから、複雑かつ重症な患者にも対応しています。一般病院では受け入れ困難な事例を受け入れるなど、地域での役割は大きいものとなっています。治療においては主に急性期となりますが、慢性期、終末期、外来通院の患者さまも対象となります。

「高度な医療技術の開発研究」では高度先進医療を実施し、その結果を評価する事が求められます。その技術の提供のため、必要な研修の実施、安全に実施するための体制整備を行っています。

特定機能病院で働く看護師の役割

看護師として高度医療を提供するということは、複雑かつ重症度の高い患者さまへの対応が求められます。患者さまに対し、安全かつ安楽に治療、入院生活を送ることが出来るよう継続学習が必要です。

聖マリアンナ医科大学病院の看護部教育

聖マリアンナ医科大学病院の看護部では、患者さまの段階に応じた必要な看護の提供に向け、チームとして対応できる能力を身に付けられるよう教育に取り組んでいます。特に、看護師は24時間365日患者さまのベッドサイドにいる唯一の職種として、多職種連携の中心的な役割を担いながら、患者ケアを推進していく必要があります。

診療科が複数あり病床数も多いことから、部署により専門性の高さも求められます。一般病院では受け入れ困難な患者さまも、最後の砦として受け入れ出来るよう常に準備をしています。

特定機能病院で働くメリット

「最先端の環境で高度な医療が学べること」「教育研修制度が整備されていること」がメリットとして挙げられます。

聖マリアンナ医科大学病院で働くメリット

聖マリアンナ医科大学病院

聖マリアンナ医科大学病院では、高度医療の提供、新規高難度治療などを提供するため、さまざまな疾患、たくさんの症例を経験することができます。
0歳児から100歳以上まで、高度急性期から慢性期、終末期が対象となります。さまざまな疾患や症例を受け持つことから専門性を特化し、認定看護師、専門看護師、特定行為研修、診療看護師などを学ぶための進学サポートを受けることが出来ます。

新人看護師への手厚いサポート

新人は、配属1ヶ月目は部署で先輩に付きシャドーイングを行います。看護職員としての責任を自覚し、シャドーイングにより職場環境に慣れることを目標とします。体調の調整ができ社会人としてのマナーが守れることも重要になります。

救命センター配属の新入職者

救命センターへ配属の新入職者は、最初の2ヶ月は一般病棟での研修を実施します。看護の一般的な内容を習得し、救命センターでの勤務が開始となります。集合教育、部署教育を組み合わせた教育内容となっており、部署以外のスタッフとの交流も盛んです。

チーム活動

チーム活動として、組織横断的な活動をしているチーム(褥瘡、RST、緩和ケア、認知症、リエゾンなど)も複数あり、その中心を看護師が担っています。患者ケアの充実が出来る病院です。

特定機能病院で働くデメリット

重症度が高い患者さまを受け入れているため、医療依存度が高く、医療機器類がついている患者さまも多く入院されていて、緊張状態が求められる場面も頻繁に生じます。
患者さまの求めている内容は治療だけではなく、看護ケアへの要望も高く、看護師によってはストレスを感じる方もいます。

専門性が高すぎるのはデメリット?

専門性の高さから、部署で幅広い領域学習をすることが少ないです。一般的な「内科」や「外科」という表記がありませんので、入職時より、専門性が求められる事もあります。高度急性期病院という事もあり、在宅支援やリハビリテーション、終末期ケアに関しては、じっくり関わる機会や時間が限られています。
働く職員数が約2,700名と多く、全職員と顔の見える関係性を築くには難しい環境です。人員が多い部署では、先輩の名前を覚えるにも時間がかかります。

特定機能病院で活躍する人の特徴

最新の医療に興味がある、学びたいという学習意欲の高い人、将来スペシャリストなど専門性を高めたいと考えている人が多いです。

聖マリアンナ医科大学病院に多い看護師の特徴

聖マリアンナ医科大学病院では、日本看護協会の認定制度資格取得者だけでなく、診療科に特化した学習経験を積み、学会認定である「心不全療養指導士」「脳卒中療養相談士」「糖尿病療養指導士」などの資格を取得している方も多く在籍しています。
必要なスキルとしては、特に特定機能病院だからということではなく、一般的に必要な社会人基礎力、チームで働く力、向上心、コミュニケーション能力が必要になります。

特定機能病院に興味がある看護学生へメッセージ

特定機能病院は病床数が大きいこともありますが、さまざまな職種が働いています。チームで協働し、患者さまの回復に寄与することは、やりがいへと繋がっていきます。学習したいという方は教育体制が整備されていることも大きいと思います。
ホームページでの情報収集やインターンシップなどに参加し、病院による特徴や雰囲気をイメージしてみてください。自分がどんな看護をしていきたいのか、どんな看護師になっていきたいのか考え、選択していただくと良いと思います。

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