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奨学生に聞いた!看護奨学金のメリットや不安、決め手はなに?

看護奨学金
公開日

看護奨学金に関する「ちょっと聞きづらいけど気になること」について、看なろ編集部が勤医会の奨学生と奨学金担当者にインタビューしました。奨学生が不安だったこと、借りてよかったこと、申し込みの決め手など、奨学生の実際の声を紹介します!

協力いただいた病院

看護奨学金を借りることの不安と決め手

国家試験の不安も奨学生活動を通じて自信に変わっていった

Aさん2奨学金を借りるまでの経緯を話すAさん

Aさん:勤医会の奨学金制度を調べていて不安に感じたのは「国家試験に合格できなくて就職できなかったらどうしよう。」ということでした。万が一不合格でも1年間は就職を待ってもらえますが、再受験で不合格になってしまった場合は、奨学金を一括で返済しなければならないため、正直不安でした。

奨学生会議①奨学生会議で集中して課題に取り組むAさん

不安を少しでも軽減するために、病院側が奨学生との関わりを大切にしてくれていることを知りました。病院による国家試験の勉強会など奨学生活動を通じて、病院のスタッフや他の奨学生と交流する機会があり、「一緒に頑張ろう」という雰囲気を感じられたのが大きかったです。こうした学びの場と人とのつながりを通じて、少しずつ国家試験への不安が自信へと変わっていきました。

借りようと思った決め手は?

Aさん:奨学金を借りようと決めた一番の理由は、一定期間、働けば返済が免除されるという点です。学生支援機構の奨学金のように、卒業後、働きながら返済していくのは大変だと思っていたので、返済の負担がないことはとても魅力的でした。

東葛病院で働きたい!という気持ちが決め手

Bさん2東葛病院で働きたいという強い思いで奨学金を借りたMさん

Mさん:奨学金には“借金”というイメージがあり、最初はあまり良い印象を持っていませんでした。一定期間、勤務すれば返済が免除されるという条件があることを知って少し安心しました。
奨学金をいただいている立場であっても、奨学生活動に気軽に参加できることも魅力的でした。不安がまったくなかったわけではありませんが、大きな不安は感じませんでした。

借りようと思った決め手は?

Mさん:一番の決め手は、東葛病院で働きたいという気持ちがあったことです。将来的に就職活動をするのであれば、初めから奨学金を借りてこの病院で働けるという選択肢が、私にとって最も良いと感じました。

一般的な就職活動は、2年生~3年生のうちに見学会やインターンシップへ参加して就職先を決めていく流れですが、1年生のうちから「ここで働きたい」と思えることは中々ないと思います。

実際に看護奨学金を借りてみて良かったこと

奨学生同士のつながりが学びの支えに

奨学生会議④

Aさん:奨学生活動を通じて、他の奨学生と関わる機会が持てたことです。 金銭的な支援を受けられることで、学費などの経済的な不安が軽減され、学業に集中できたことも良かったです。

学業を優先できる環境が安心につながった

Mさん:奨学金を借りて良かったと感じているのは、まず家計の負担が軽減されたことです。アルバイトよりも勉強を優先できるようになったことは良かったと感じます。奨学生活動を通じて、大学では学べないことを早い段階から経験できる点も魅力です。

看護奨学金を借りるときに困ったこと・分からなかったこと

申し込み時期には注意が必要

Aさん1資料を読んで情報を集めたと話すAさん

Aさん:同じ学校の友人からは「勤医会の奨学金は申し込み時期が早くて、申し込みたかったけれど間に合わなかった」という声を何人かから聞きました。

僕は、入試が終わった後、学校の昇降口で看護学生室の方から資料をもらったことをきっかけに、資料を読み込んだり、自分で結構調べたりしたので、申し込みの時期や奨学金の仕組みについて特に分からないことはありませんでした。

入学後の忙しさで申し込むタイミングに悩んだ

Bさん1申し込みのタイミングで悩んだと話すMさん

Mさん:一番悩んだのは、申し込みのタイミングでした。入学してすぐは大学生活に慣れることに精一杯で、病院に連絡を取る余裕がありませんでした。
父にいつ病院へ連絡すれば良いのかを相談し、大学生活が少し落ち着いてきた6月末から7月初め頃に、病院へ連絡しました。

看護学生が本当に知りたい奨学金の話を病院担当者に聞いてみた!

奨学金担当者看護学生室の皆さん

勤医会の奨学金担当者に看護奨学金の気になることを聞いてみました。 勤医会の話になりますが、他の病院の奨学金を検討している人も参考になる内容となっています。

看護奨学金のメリットはなに?

奨学生会議③奨学生活動で出会った仲間と支えあいながら学びを深めています

看護奨学金を利用すると、就職先があらかじめ決まっているため、卒業後の進路に迷うことなく、安心して学生生活を送ることができます。

奨学金を受けた期間と同じ月数を勤務すれば、月額最大5万円までの貸与額が返済免除となる制度があります。アルバイトが難しい実習期間中でも、経済的な不安を感じることなく、安心して学校生活を送ることができます。

人間関係や仕事が不安。期間中も退職できる?

何かしらの理由で仕事を続けることが難しい場合は、退職も可能です。その際には、奨学金の返済が必要となります。

勤医会では、看護師一人ひとりが安心して働き続けられるよう、充実した研修制度を整えています。互いに育て・育ちあう環境を大切にし、個々のペースに合わせた丁寧なサポートを行っています。
早期の配置転換や臨床心理士との面談機会を設けるなど、心のケアにも力を入れています。

国家試験に不合格になったらどうなる?

国家試験に不合格となった場合は、1年後に再度、国家試験を受けていただきます。希望者は、4月から秋頃にかけて、病院で看護補助者として働きながら、臨床の現場に触れる機会を持つこともできます。現場での経験を通して、次の国家試験に向けた学びや意欲につながっているようです。

奨学生は無料で予備校講師による「国試セミナー」を受講することができます。このセミナーは「とても分かりやすい」と好評で、卒業年次の学生だけでなく、低学年のうちから参加することも可能です。
なお、国家試験を受験しない場合は、奨学金の返済が必要となります。

奨学生になったら就職試験は免除される?

奨学金の選考と、就職のための採用試験は別に受けていただきます。奨学生になった方も就職を希望する際には採用試験を受けていただく必要があります。 もし、採用試験に不合格となってしまった場合でも、再受験が可能です。

奨学金制度のある病院は働きづらい病院?

奨学生会議⑦

勤医会では、新卒看護師の離職率が0〜3%と非常に低く、多くの職員が長く安心して働き続けています。「休みが取りやすく、プライベートとの両立がしやすい」といった職員の声も多く寄せられています。

奨学生会議⑧看護学生室の方と看護学生が和気あいあいと話す様子

インタビューから見えた奨学生活動の魅力

今回、AさんとMさんへのインタビューを通じて見えてきたのは、奨学生活動が学生の不安を軽減し、前向きな学びを支える場になっているということでした。

学生たちは、奨学生活動を通して交流を図りながら、国家試験に向けた勉強会や関東エリアの奨学生が集まる学習会などを活用し、仲間とともに学びを深めているようです。

奨学生会議⑤

看護奨学金は単なる金銭的支援にとどまらず、学生の不安に寄り添いながら、前向きな学びを支える心強い制度であることが伝わってきました。

もっと詳しく知りたい方は、以下のページから各病院の奨学金制度をご覧いただけます。

【勤医会】代々木病院の奨学金制度
【勤医会】みさと協立病院の奨学金制度
【勤医会】東葛病院の奨学金制度

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