新卒看護師の初任給ってどのくらいなのか知っていますか?
看護師になりたい看護学生だって、やっぱり給料を気にして当然です。
仕事のやりがいも大切ですが、初任給をはじめ
給料がどのくらいなのかを知っておくことも同じくらい大切なことです。
新卒看護師の平均初任給や、給料の高い病院の特徴など、
病院探しに役立つ情報満載ですので、ぜひ確認してみてください!
日本看護協会が行った2022年の調査によると大卒で平均27万1,730円、専門卒で平均26万3,711円で、大卒の方が+8,019円となっています。この金額は、夜勤手当や通勤手当など諸手当を含む総額(額面)になります。実際に支払われる手取り給料は、総額から税金や社会保険料が引かれた8割程度の平均20万円~22万円になります。
専門卒 | |
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回答病院数 | 2,633 |
平均基本給与額 | 203,276円 |
平均税込給与総額 | 263,711円 |
大卒 | |
回答病院数 | 2,540 |
平均基本給与額 | 209,616円 |
平均税込給与総額 | 271,730円 |
※税込給与総額には、通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当等を含む(時間外勤務の手当及び新型コロナウイルスに係る危険手当等は除く)。また新卒者については、家族手当は含まず、単身・民間アパート居住とする。
※夜勤をした場合には、当該の月に三交代で夜勤8回(二交代で夜勤4回)をしたものと想定。
出典:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」
額面の給料に含まれる諸手当の中で最も金額が高いものが、夜勤手当です。夜勤手当は二交替の場合、1回あたり平均11,286円。月4~5回夜勤があるので1ヶ月の夜勤手当は、平均45,144~56,430円/月の収入になります。
大卒の平均初任給で計算すると、1ヶ月の給料の16~20%にもなります。
入職して一番初めの給料は、あまり期待しないでおきましょう。
入職したばかりの新人看護師は夜勤がまだなく、夜勤手当がつかないため、思っている以上に給料が低くなる場合が多いです。先にも述べたように、給料における夜勤手当の占める割合は大きいので、その分、初任給は少ないと考えておきましょう。
どうせ働くなら給料の高い病院がいい!そう考えることは決して悪いことではありません。規模や開設者、地域ごとの新卒看護師給料ランキングを掲載しておりますので、病院探しの参考にしてみてくださいね。
病床数が多くなるほど、新卒看護師の平均給料は高くなる傾向にあります。病床数が多い=規模の大きい病院というと、地域の基幹病院、全国規模のグループ病院、大学病院などになります。給料が高いだけではなく、教育制度やキャリアアップ体制、福利厚生が整っていて働きやすい傾向の病院です。
大卒 | 専門卒 | |
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99床以下 | 26.8万円 | 26.0万円 |
100~199床 | 26.9万円 | 26.2万円 |
200~299床 | 27.1万円 | 26.4万円 |
300~399床 | 27.8万円 | 26.8万円 |
400~499床 | 28.0万円 | 27.1万円 |
500床以上 | 27.8万円 | 26.8万円 |
出典:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」
日本赤十字社、JCHO(ジェイコー)などの公的病院、社会福祉法人、私立学校法人は新卒看護師の給料が高い傾向にあります。先に述べた「規模が大きい病院」同様になりますが、スケールメリットによる働きやすい環境の整備は、開設者が異なったとしても同じ傾向と言えそうです。
大卒 | ||
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1 | その他法人 (一般社団法人、一般財団法人、宗教法人等) |
28.6万円 |
2 | 私立学校法人 | 28.2万円 |
3 | 社会保険関係団体 | 28.0万円 |
4 | 社会福祉法人 | 27.8万円 |
5 | 済生会 | 27.7万円 |
5 | 国立 | 27.7万円 |
7 | 会社 | 27.4万円 |
8 | 公益法人 | 27.1万円 |
9 | 医療法人 | 27.0万円 |
9 | 公立 | 27.0万円 |
11 | 日本赤十字社 | 26.8万円 |
12 | その他公的医療機関 | 26.7万円 |
13 | 厚生連 | 26.0万円 |
14 | 医療生協 | 25.9万円 |
専門卒 | ||
---|---|---|
1 | その他法人 (一般社団法人、一般財団法人、宗教法人等) |
27.8万円 |
2 | 私立学校法人 | 27.4万円 |
3 | 社会保険関係団体 | 27.0万円 |
4 | 社会福祉法人 | 27.0万円 |
5 | 済生会 | 26.8万円 |
6 | 国立 | 26.4万円 |
6 | 医療法人 | 26.4万円 |
6 | 公益法人 | 26.3万円 |
9 | 公立 | 26.0万円 |
10 | 日本赤十字社 | 25.8万円 |
11 | その他公的医療機関 | 25.7万円 |
12 | 会社 | 25.5万円 |
13 | 医療生協 | 25.4万円 |
14 | 厚生連 | 24.9万円 |
出典:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」
新卒看護師の給料は病院の所在地(地域)によっても変わってきます。関東にある病院を比較してみると、千葉、東京、神奈川、埼玉の順になり首都圏の給料が高い傾向にあります。一方で、茨城、群馬、栃木の北関東の病院は給料が低い傾向がありました。 この傾向は、大卒と専門卒でさほど違いはありませんでした。
大卒 | ||
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1 | 千葉県 | 29.7万円 |
2 | 東京都 | 29.6万円 |
3 | 埼玉県 | 28.7万円 |
4 | 神奈川県 | 28.6万円 |
5 | 茨城県 | 27.2万円 |
6 | 栃木県 | 26.5万円 |
6 | 群馬県 | 26.3万円 |
専門卒 | ||
---|---|---|
1 | 千葉県 | 29.1万円 |
2 | 東京都 | 28.9万円 |
3 | 埼玉県 | 27.9万円 |
4 | 神奈川県 | 27.7万円 |
5 | 栃木県 | 26.3万円 |
6 | 茨城県 | 26.2万円 |
7 | 群馬県 | 25.5万円 |
出典:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」
1年目看護師の平均年収 |
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約320万円 |
令和4年賃金構造基本統計調査より算出
職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
■看護師
経験年数1~4年
年間賞与その他特別給与額÷所定内給与額=2.5ヶ月
経験年数0年
(所定内給与額×12)+(所定内給与額×2.5ヶ月÷2)
サービス職業従事者の女性の平均年収と比較すると看護師の年収が高いことがわかります。
サービス職業従事者(女性) |
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約280万円 |
令和4年賃金構造基本統計調査より算出
職種(小分類)、性、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
■その他のサービス職業従事者(女性)
経験年数1~4年
年間賞与その他特別給与額÷所定内給与額=1.3ヶ月
経験年数0年
(所定内給与額×12)+(所定内給与額×1.3ヶ月÷2)
経験年数があがるにつれて基本給もボーナス支給額もさらにあがっていきます。
初年度は夏のボーナスの支給対象ではないため、支給がないか、支給されても少額の場合が多いです。冬のボーナスは30万円(※)くらい支給されます。
※令和4年賃金構造基本統計調査より算出
経験年数1~4年
年間賞与その他特別給与額÷所定内給与額=2.5ヶ月
経験年数0年
所定内給与額×2.5ヶ月÷2
平均年収はあくまでも目安です。年齢のほか、夜勤手当をはじめとする諸手当の額によっても異なるので募集要項を見ながら計算してみましょう。
看護師の仕事は、体力的にも精神的にも大変な仕事です。その対価として「高い給料をもらいたい!」と思う気持ちは当然のことと言えます。看護意識の高い人は「給料で選ぶなんて…」と否定的に考えるかもしれません。
でも、”長く働くことができる病院の条件”を、もう一度よく考えてみてください。「給料が高い病院」を考えた人は多いのではないでしょうか?