すぐ使える!看護実習目標案と具体例【成人看護学】~ケース別の実習目標と行動目標~
看護実習目標には、実習全体の目標としての実習目標、毎日の目標としての行動目標の2種類あります。成人看護学で使える実習目標と行動目標の具体例を急性期、慢性期、終末期で掲載しているので、看護実習ですぐに使ってみましょう。
実習目標の目標案と具体例
目標案と具体例
ケースと例をセットで記載しているので、自分の実習ケースにあわせて参考にしてみてください。
ケース:急性心筋梗塞(急性期)
胸痛で入院、ベッド上安静、酸素投与中
【実習目標例】
急性期患者の循環動態の変化を理解し、安全・安楽を優先した看護を計画・実施できる
ケース:急性胆嚢炎(急性期)
発熱・右季肋部痛、絶食・点滴治療中
【実習目標例】
感染症患者の病態と治療を関連づけ、症状観察と感染悪化予防の看護介入を学ぶ
ケース:脳梗塞(急性期〜回復期移行)
左片麻痺、嚥下機能低下あり
【実習目標例】
神経症状の観察ポイントを理解し、日常生活援助に必要なリスク管理を習得する
ケース:COPD悪化(慢性期増悪)
労作時の息切れ、在宅酸素の導入検討中
【実習目標例】
呼吸状態のアセスメント能力を高め、症状緩和とセルフケア支援について理解を深める
ケース:心不全(慢性期)
NYHA (ニューヨーク心臓協会)心機能分類Ⅱ〜Ⅲ度、日常生活で息切れ訴え
【実習目標例】
慢性心不全患者の病態理解を深め、増悪予防のための生活指導を説明できる
ケース:糖尿病(慢性期・教育入院)
食事療法・運動療法の自己管理が不十分
【実習目標例】
糖尿病患者のセルフケア能力をアセスメントし、行動変容を促す看護支援を学ぶ
ケース:脊椎圧迫骨折(慢性期)
ADL低下、疼痛により活動量が減少
【実習目標例】
疼痛コントロールと活動量維持に向けた援助を理解し、個別性のあるケアを計画できる
ケース:終末期がん
疼痛コントロールが課題、家族不安あり
【実習目標例】
終末期患者と家族への身体的・心理的支援の原則を理解し、苦痛緩和の視点を養う
ケース:認知症+誤嚥性肺炎(高齢者)
意思疎通に困難、食事形態の調整中
【実習目標例】認知症患者の特徴を理解し、安全な食事援助を行うための観察視点を習得する
ケース:術後1日目(消化器術後)
疼痛あり、離床が遅れている
【実習目標例】
術後合併症予防のための観察・援助を理解し、早期回復を促す看護を学ぶ
実習目標を立てるときのポイント
看護実習の目標は、何となく決めるのではなく実習目的・学びたい内容・自分の課題を踏まえて設定することが大切です。特に成人看護学は対象の状態が多様なため、事前にポイントを押さえておくと、実習中の学びが深まります。
ここでは、実習目標を立てるときに意識したい3つのポイントを紹介します。
シラバスや実習要項から、実習の目的と目標を確認する
実習目標を立てる際は、まずシラバスや実習要項に記載されている目的と目標を確認することが最重要ポイントです。実習は学校が定めた教育目標に基づいて行われているため、個人の考えだけで作った目標は、求められている到達度とかけ離れてしまうことがあります。
例えば、成人看護学実習では、以下の点などが重要視されます。
- 看護過程を適切に展開できること
- 安全に配慮した看護を実践できること
- 患者の状態を根拠をもって観察・判断できること
- 多職種と連携しながら必要な情報を整理できること
「病態生理を理解したい」などの個人の学習テーマだけで目標を設定すると、実習側の目的とズレが生じます。
まずは学校から示された「実習で到達すべき姿」を確認し、その枠組みに沿って自分の課題や学びたい内容を落とし込むことで、指導者にも伝わりやすく評価されやすい目標になります。
自分の課題・実習で学びたいことを確認する
実習目標は、自分の課題を正しく理解できているほど具体的で実践的な内容になります。これまでの授業や、過去の実習を振り返ると、「自分が何に躓きやすいのか」「どこが伸ばすべきポイントなのか」が見えてきます。
例えば、以下のような自分の弱点は、そのまま実習目標のヒントになります。自分の課題が曖昧なままだと、目標も「頑張る」「理解する」といった抽象的な表現になり、評価しにくく、学びも深まりません。
【自分の弱点(例)】
- 観察ポイントを整理できず、見落としが多い
- アセスメントの根拠づけが苦手
- 患者さんへの声かけや関わりに自信がない
- 情報をまとめて計画に落とし込むのが難しい
- 優先順位を考えるのが苦手
逆に、自分の課題がはっきりしていると、それを克服するために必要な行動が明確になり、実習中に達成度が見えやすい良い目標となります。
実習目的と自分の課題の共通点を見つける
良い実習目標をつくるためには、「学校が求める実習目的」と「自分自身の課題の共通点」を見つけることが大切です。この共通点を見つけることで、単なる自己課題ではなく、実習全体の学びとつながった評価されやすい目標になります。
【実習目的】
看護過程の展開ができるようになること
【自分の課題】
アセスメントが不十分で、情報整理が苦手
この場合、両者の共通点は 「情報収集・情報整理の質を高めること」 です。看護過程もアセスメントも、最初の情報収集と解釈が不十分だと、計画も実施も評価も正しく行えません。
そこで共通点を踏まえて目標を組み立てると、
【実習目標例】
患者の状態に応じた適切な情報を収集し、根拠をもって看護計画を立てることができる
といった、実習目的に沿いながら自分の弱点も克服できる実習目標になります。この作業を行うことで実習中に「何を意識すればよいか」が明確になり、行動目標にもつながりやすくなります。
実習目標の良い例・悪い例
同じテーマであっても、目標の書き方によって実習の質は大きく変わります。ここでは「急性期患者の観察を学びたい」という同じ目的で、良い例と悪い例を比較してみましょう。上記3つのポイントを踏まえることで、どこを修正すべきかが見えてきます。
テーマ:急性期患者の観察を学びたい場合
【良い例】
急性期患者のバイタルサインや症状の変化を病態と関連づけて観察し、記録に反映できる
【悪い例】
急性期の患者さんをしっかりみる
良い例のポイント
良い例は「実習目的の確認」「自分の課題の把握」「共通点の抽出」が意識された良い実習目標と言えます。
- 観察対象(バイタル・症状)が具体的で、行動に落とし込みやすい
- 「病態と関連づけて」という表現により、アセスメントの視点が含まれている
- 観察→判断→記録という、看護過程の流れが意識されている
- 実習目的(看護過程の展開、根拠に基づく判断)と一致している
- 実習終了時に、記録内容の質や観察の妥当性で評価可能
悪い例について
悪い例は抽象的な表現は評価不可・行動に落とし込めないため、実習目標としては不適切です。
- 「しっかりみる」という言葉が抽象的で、何を指しているか不明確
- バイタルサインなのか、症状なのか、治療経過なのか、観察ポイントが特定できない
- 実習目的(看護過程の展開・根拠に基づいた観察)とつながっていない
- 評価基準がなく、実習終了時にできた・できないが判断できない
行動目標の目標案と具体例
「実習初日」の行動目標と具体例
実習初日は環境に慣れる日であり、患者さんの全体像を大まかに把握する日でもあります。いきなり細かい観察やアセスメントを求められるわけではなく、土台作りの時間と考えましょう。
ケース:急性心筋梗塞
【行動目標】患者の安静度・治療内容を理解し、禁止事項を把握する
特に、離床の可否と胸痛出現時の指示は重要です。初日に、確実に確認しておきましょう。
ケース:急性胆嚢炎
【行動目標】行動目標:腹痛・発熱・嘔気などの症状変化と治療内容を把握する
腹痛の強さや発熱の変動、嘔気・嘔吐の有無を初日に確認し、抗菌薬投与や絶食管理など治療の流れを大まかに把握します。
ケース:脳梗塞
【行動目標】麻痺側の観察と安全確保のポイントを把握する
ベッド周囲の環境はどうなっているか、どのような転倒・転落予防策がとられているかを初日に確認します。
ケース:COPD悪化(慢性期増悪)
【行動目標】SPO2の変動や呼吸状態の観察項目を整理する
体位による呼吸状態の変化や労作時の呼吸苦の有無など、実習初日は負荷の少ない観察から行います。
ケース:心不全(慢性期)
【行動目標】浮腫・尿量・呼吸困難の観察項目を確認する
とくに夜間帯の起坐呼吸や発作性呼吸困難の有無などを把握し、翌日の観察につなげます。
ケース:糖尿病(慢性期・教育入院)
【行動目標】食事時間・血糖測定の流れを理解する
血糖測定の回数や、インスリン投与のタイミングも初日に把握しておきましょう。
ケース:脊椎圧迫骨折(慢性期)
【行動目標】疼痛の程度と痛みが出やすい動作を把握する
寝返り・起き上がり・立ち上がりなどで痛みが強くなる動作を初日に確認し、安全に離床するために必要な介助量の把握もしましょう。
ケース:終末期がん
【行動目標】全身状態・疼痛コントロールの状況と緩和ケアの方針、家族背景を確認する
痛みの強さや増悪パターン、苦痛症状を確認し、オピオイド使用状況やケア方針、家族の思いにも配慮しながら全体像を初日につかんでおきます。
ケース:認知症+誤嚥性肺炎(高齢者)
【行動目標】意識状態・嚥下機能・誤嚥リスクを把握する
認知機能の程度や指示理解の状況、嚥下状態、むせ込みの有無を確認し、食事形態・体位・口腔ケアなど誤嚥防止に必要なポイントも把握しておきましょう。
ケース:術後1日目(消化器術後)
【行動目標】疼痛の程度と体動可否を把握し、安全に離床を促す
痛みの強さや鎮痛薬の使用状況や効果、起き上がり時の状態を確認、離床介助のポイントを把握して安全に進められるようにします。
「看護計画を立てる前」の行動目標と具体例
看護計画を立てる前の実習は「観察・把握・整理」が中心で、実際の援助の前に「患者を知ること」がメインとなります。この特徴から、実習目標は「〜を把握する」「〜を理解する」「〜を整理する」など、情報収集と安全管理に関する内容の設定とします。
ケース:急性心筋梗塞
【行動目標】患者の現在の症状・治療状況・安静度の根拠を整理する
胸痛の有無、バイタルサインの傾向、モニター管理の理由などを事実ベースで整理し、看護計画立案の基礎情報とします。
ケース:急性胆嚢炎
【行動目標】腹痛・発熱・炎症所見の推移と治療の目的を把握する
引き続き症状の変化、抗菌薬使用の目的、絶食の理由などを整理し、看護問題につながる情報を明確にしましょう。
ケース:脳梗塞
【行動目標】麻痺・感覚障害・ADL制限の現状を整理する
どの動作に困難があるか、どのようなリスクがあるかを具体的に整理し、ケアの方向性を考える基盤とします。
ケース:COPD悪化(慢性期増悪)
【行動目標】呼吸状態の特徴と悪化サインを把握する
呼吸数・SpO2・呼吸パターンなど、呼吸状態の現状を押さえ、計画に必要な観察項目を整理する。
ケース:心不全(慢性期)
【行動目標】循環・呼吸・水分バランスに関する情報を整理する
浮腫の程度、体重変化、尿量、呼吸困難の状況などを把握し、心不全の増悪リスクを整理しましょう。
ケース:糖尿病(慢性期・教育入院)
【行動目標】血糖管理の現状と生活習慣の情報を把握する
血糖測定値の推移、食習慣、インスリン使用の有無などを整理し、教育計画に必要な基礎情報とします。
ケース:脊椎圧迫骨折(慢性期)
【行動目標】疼痛の特徴と日常生活動作への影響を整理する
どの動作で痛むのか、ADLがどの程度制限されているか把握し、離床支援の方向性を考える基盤とします。
ケース:終末期がん
【行動目標】身体症状・苦痛・家族背景を多角的に把握する
疼痛・倦怠感・呼吸苦など症状の程度と、家族の意向やケアの目標を整理し、計画に必要な全体像を把握します。
ケース:認知症+誤嚥性肺炎(高齢者)
【行動目標】誤嚥につながる要因(認知・姿勢・口腔・嚥下・環境)を統合的に評価し、安全な食事介助に必要な観察ポイントを明確にする
誤嚥を起こす要因を因子別に整理し、安全な支援につなげます。
ケース:術後1日目(消化器術後)
【行動目標】疼痛による離床遅延の要因を分析し、離床を進めるための具体的介助方法を明確にする
離床が遅れている原因を整理し、離床介助の方法までを明確にしましょう。
「看護計画を立てた後」の行動目標と具体例
ケース:急性心筋梗塞
【行動目標】離床レベルに応じた援助を実施し、胸痛や循環動態の変化を評価して安全に活動量を調整する
離床介助や日常生活の支援を実際に行いながら、胸痛の有無・脈拍・血圧などの循環動態の変化を確認し、患者が安全に行動できる範囲を判断する段階に入ります。
ケース:急性胆嚢炎
【行動目標】疼痛緩和や体位調整などの援助を行い、症状の変化や抗菌薬治療の効果を評価して安楽を促す
抗菌薬治療の経過とともに腹痛・発熱・嘔気がどう変化しているかを確認しつつ、必要時には疼痛緩和ケアを実施し患者がより安楽に過ごせるよう調整します。
ケース:脳梗塞
【行動目標】麻痺側への介助や整容・更衣などのADL支援を行い、動作時の安全性や残存機能の変化を評価する
実際に動作介助を行い、ふらつき・転倒リスクなどを観察します。どの介助方法が安全か、残存機能はどの程度活かせるかを評価して、ADL向上を図ります。
ケース:COPD悪化(慢性期増悪)
【行動目標】呼吸介助や体位調整の実施やステロイド・ネブライザーなど治療介入後の呼吸状態の変化を評価して、より安楽な呼吸が得られるよう調整する
援助や治療開始後の呼吸状態の変化を確認し、効果を把握しながら呼吸の安定化を図ります。
ケース:心不全(慢性期)
【行動目標】利尿剤の効果や呼吸状態の変化を継続的に評価し、悪化サインを早期に捉えて速やかに報告できる
利尿剤投与など治療開始後の尿量・体重・浮腫・呼吸苦などの改善状況を観察し、改善が乏しい場合や呼吸状態の悪化などを早期に判断して、報告する力を身につけます。
ケース:糖尿病(慢性期・教育入院)
【行動目標】血糖測定や食事指導を実施し、患者が自己管理行動をどの程度実践できているかを評価する
実際に測定や食事指導を行いながら、患者が自己管理(食事、血糖測定、インスリン操作)の理解を深められているかを評価し、指導内容の修正につなげます。
ケース:脊椎圧迫骨折(慢性期)
【行動目標】疼痛に配慮した動作介助を行い、離床や姿勢変換時の疼痛軽減効果や安全性を評価する
動作介助を実際に行い、どうすると痛みが軽減するか、安全に動けるかを評価します。疼痛の変化を踏まえて介助方法を調整しましょう。
ケース:終末期がん
【行動目標】疼痛緩和ケアや安楽ケアを提供し、症状緩和の達成度や患者・家族の反応を評価する
疼痛・倦怠感・呼吸困難などに対してケアを行い、その効果を評価しながら、患者・家族が安心できるようニーズを把握して日々のケア方針に反映していきます。
ケース:認知症+誤嚥性肺炎(高齢者)
【行動目標】誤嚥予防の体位・食事介助を実施し、むせ込みや摂食状況の変化を評価して安全な食支援につなげる
実際に食事介助や体位調整を行い、むせ込み・嚥下状態・食事量の変化を評価します。
ケース:術後1日目(消化器術後)
【行動目標】疼痛コントロールや離床介助を行い、離床時の疼痛緩和効果や活動耐性を評価する
疼痛緩和後にどの程度動けるか、離床で症状が悪化しないかなどを確認・評価します。
行動目標を立てるときのポイント
実習目標を踏まえる
行動目標は、実習目標を達成するための「その日の学びの一歩」です。そのため、まずは実習全体で求められている到達目標を正しく理解することが重要になります。
実習目標には、その実習で身につけるべき看護師としての基礎的な力や視点が示されており、行動目標はその一部を具体的な行動として切り出したものです。
実習目標を踏まえずに行動目標を立ててしまうと、学びが個人の興味に偏ったり、実習の目的とズレてしまうことがあります。
「この実習で何ができるようになることを求められているのか」を確認し、その中から「今日はどの力を意識して実習に臨むのか」を考えることで、実習全体とつながった行動目標を設定することができます。
評価可能な目標にする
行動目標は、実際に何をしたのかが明確に評価できる表現で書くことが大切です。「しっかり観察する」などの曖昧な言い方では行動が見えず、達成度を判断できません。そのため、5W1Hを意識して具体的な観察項目や実施内容を書くことが必要です。
記録や報告などのアウトプットまで含めると、目標がより評価可能になり、実習で求められる看護の流れ(観察→判断→記録→報告)も明確になります。
個別性を盛り込む
行動目標には、必ず「その患者さんの状況」を反映させることが重要です。個別性が入ることで、どの患者にも当てはまる抽象的な目標ではなく、今この患者さんに必要な行動 が明確になります。これにより観察や援助の方向性が具体的になり、実習中も「何を見るべきか」が迷わず整理できます。
個別性を入れるためには、患者さんの 入院目的(病状)・現在の問題・治療内容・リスク などを目標文に含めることがポイントです。
行動目標の良い例・悪い例
同じ内容に対して、良い例と悪い版例を掲載しています。ケースごとに確認してみましょう。
ケース:心不全患者(浮腫あり・利尿剤投与中)の場合
【実習目標】
心不全患者の循環・呼吸状態を適切に観察し、治療の効果や悪化兆候を判断できる力を身につける
【行動目標:良い例】
利尿剤投与中の心不全患者について、浮腫・尿量・呼吸状態を午前中に観察し、変化を記録して指導者に報告する
【行動目標:悪い例】
- しっかり観察する
- 患者さんの状態をよく見る
- 尿量を確認する
良い理由
- 実習目標(循環・呼吸に関する観察力)と連動
- 「浮腫・尿量・呼吸状態」など観察項目が具体的で評価可能
- 心不全・利尿剤投与中という個別性が入っている
- 何をいつ誰に報告するのかが明確
悪い理由
曖昧で評価できず、誰の何をどのように見るのかが分からない。実習目標とも結びつかず、個別性もない
看護実習目標が必要な理由
実習は「患者さんを通して学ぶ場」ですが、目標がなければ学びが散らばり、成果が見えにくくなります。だからこそ、最初に「どんな力を身につけたいか」を明確にすることが大切です。
看護実習目標が必要な理由を、以下にまとめました。
- 実習の方向性が明確になり、迷わなくなる
- 学ぶべき内容の優先順位がつけやすくなる
- 観察の視点が増え、看護の質が上がる
- 自己評価がしやすく、成長を実感できる
- 指導者から適切なフィードバックを受けやすくなる
実習目標は、看護実習を「ただ経験するだけの時間」ではなく、確実に力へとつなげるための地図のような役割を果たします。目標があるだけで、実習の成果は大きく変わります。
行動計画・行動目標の立て方
目標設定は、看護過程と同じ「アセスメント→計画→評価」のサイクルです。最初から完璧な目標を作る必要はありません。少しずつ修正しながら、自分の学びたいことを形にしていきましょう。
