合同説明会は行かなくても良い!看護学生向け「合説に行かない就職活動」を解説します
就活が本格化する時期になると、SNSや学校で「合説に行った?」という会話が飛び交い、参加しないと出遅れるような気持ちになる人もいるでしょう。
結論から言えば、合同説明会に行かなくても就職活動はできます。この記事では、合説に行かない場合の就活の進め方を、病院側の採用視点も交えながら詳しく解説していきます。
合同説明会に参加しなくてもいい理由
合同説明会とは複数の病院が広い会場に集まり、病院ごとのブースで学生に説明をするイベントです。ひとつの会場で複数の病院情報を集められることがメリットとされていますが、最近では病院情報の集め方が大きく変わってきています。
病院情報はオンラインで比較・検討できる
病院情報は、病院の公式サイトや〈看護師になろう〉などの就活サイトを利用してオンラインで集められるようになりました。写真や動画の掲載も増え、情報が充実してきています。
就活サイトは複数の病院情報が掲載されていて、まとめて情報を入手することができます。教育体制や給料・休日等の情報を病院ごとに比較し、どの病院が自分に合っているか、働きやすいかを検討することができます。気になった病院のインターンシップにそのまま申し込むことができるのも、就活サイトを利用するメリットのひとつです。
就活で本当に重要なのはインターンシップへの参加
インターンシップは、実際に病院を訪問し、病棟の雰囲気や働いている先輩看護師の雰囲気、教育制度、福利厚生などを直接確認できる大切な機会です。オンラインで入手した情報ではなく、自分の目で見て肌で感じたリアルな情報を得ることができるため、インターンシップの参加は、病院選びでとても重要になります。
病院側も、学生が合説よりもインターンシップに参加してくれることを重視しています。インターンシップに参加してもらい、病院の教育や休日等の制度面、院内の雰囲気を実際に目で見て知ってもらった上で入職してもらい、長い間勤務してもらいたいと考えています。
オンラインで病院選びを進めたら、合説に時間を使うよりも、気になる病院・入職したい病院のインターンシップに積極的に参加しましょう。
合同説明会に行かない場合の就活
合同説明会に行かない場合、どのように就活を進めれば良いのでしょうか。
大学3年生(専門2年生)に進級した4月頃から病院の種類や看護の違いを調べ、自己分析を進めていくのは合説に行く場合と変わりないですが、6月以降の夏のインターンシップへの参加から違いがでてきますので確認してみましょう。

夏のインターンシップで病院を絞り込む
就活の早期化が進み、大学3年生(専門2年生)の夏休みからインターンシップに参加する学生が大幅に増えています。病院の公式サイトやSNS、就活サイトを通じて、病院情報を一年中見ることができるようになったため、時間のある夏休みにインターンシップへ参加しようと考える学生が増えてきたためと考えられます。

インターンシップ参加経験のある看護学生のうち半数以上は、夏休みの終わりまでにインターンシップに参加しています。大学3年生(専門2年生)の冬から春にかけて開催される合説を就活スタートのきっかけと考えていると、出遅れてしまう心配もあります。

夏にも合説は開催されますが、夏休みのインターンシップは6月下旬ごろから申し込みが本格化します。合説開催を待つよりも先にオンラインでの病院選びを進めておき、時期が来たらすぐインターンシップに申し込める準備を整えておくと安心です。
夏休みのインターンシップ参加で早期採用試験に申し込める
夏休みのインターンシップに参加して志望病院をしっかり絞り込んでおくと、12月ごろから始まる早期採用試験に申し込むこともできます。早いうちの就活スタートが、自分の選択肢を大きく広げることにつながっていきます。
春のインターンシップで志望病院を最終的に決める
大学3年生(専門2年生)の冬から春にかけて、最後のインターンシップシーズンが到来します。夏休みのインターンシップに参加しなかった学生は、この時期により多くのインターンシップに参加しましょう。
早い学生ではお正月明けからインターンシップに申し込んでいます。合同説明会に参加しない場合は合説の開催を待つ必要がありませんから、就活サイトや病院の公式サイトを活用して病院選びを進めてしまい、早いうちにインターンシップの申し込みを済ませてしまうことができます。
インターンシップの参加病院数には個人差があるものの、2~5病院程度とする学生が多いです。多くのインターンシップに参加すると病院の特徴をつかめるようになり、自分にとって興味のもてる分野や働きやすい病院がより明確になります。
インターンシップの最新日程をLINEで受け取ろう!
人気病院のインターンシップは、ライブチケット並みの早さで枠が埋まってしまう場合があります。「気づいたときには締め切りになっていた」ということも少なくはありません。
気になる病院や興味のある病院は、LINEでインターンシップの最新日程を受け取れるようにしておきましょう。自分から毎日情報を確認しなくても、病院の最新日程を受け取れるので、申し込み忘れがなくなります。
合同説明会に行かない就職活動は、インターンシップの参加が重要
合同説明会への参加は就職活動のひとつの選択肢に過ぎないため、「合説に行かない=就活が不利になる」ではありません。
記事内でも触れた通り、合説に行かない就職活動は早い時期から、より多くのインターンシップに参加できるため、本当に自分にあった働きやすい病院を自信を持って選ぶことができます。
インターンシップの経験は採用試験でも生きてきます。採用試験の応募書類には、ほとんどの病院でインターンシップ参加経験の有無を記入する欄があります。面接においても、インターンシップで体験したことや感じたことを交えながら話すことができるので、より説得力の志望理由を伝えることができます。
就活スタートを合説開催まで待つ必要はありませんし、合説に参加しない就職活動もあります。自分にはどの就活があっているのかしっかり考えたうえで、時期を逃さず、後悔の無い就職活動に取り込んでいきましょう。

