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行動計画・行動目標(実習目標)の立て方

監修鎌ケ谷総合病院

新人ナースに優しいアットホームな急性期病院

行動計画は何のためにあるの?

行動計画とは、それぞれの患者さまの看護問題を計画的に解決していくための計画書です。看護師は、この行動計画に沿って日々の看護を行っていきます。

通常は「看護目標(患者目標) 」から看護計画を立案し、行動計画→行動目標(自身の行動目標)という流れで考えていきます。看護学生の実習では、ある程度1日のタスク(予定や作業)が決められていますが、同様の流れで考えていきます。

まずは看護目標の考え方を学んでいきましょう

作成手順を見てみよう!

行動計画から先に考える

行動計画は、自分の実習予定と病棟で決められているケアの時間に合わせる形となってしまいますが、看護の中心は患者さまであり、行動計画も患者さま中心に考えるということは忘れないようにしましょう

1-1

実習予定表をもとに、その日のカンファレンスや面談など
自分のスケジュールを記入する

休憩の時間なども含めて記入しましょう
1-2

受け持ち患者さまの検温やリハビリなど
既に決まっているスケジュールを記入する

毎日決まっている処置や予定を先に書き込みましょう
1-3

自分の活動予定(受け持ち患者さまに行う援助や検査の見学など)を記載する

Point

実習目標や受け持ち患者さまの日課を軸にして考える

※当日の活動予定が実施できるか、事前に受け持ち患者さまの容態を確認しておく

患者さまの容態に応じて行動計画を記入しましょう

行動目標(実習目標)を考える

2-1

上記で作成した行動計画の概要から、
何に焦点を当てた目標にするのかを決める

患者さまの看護問題は一つとは限りません。その中で、患者さまの前日や当日の状態から今日は何に焦点を当てて実習を行うか決めましょう

例

食事介助、車椅子移乗、足浴など

個別援助ではなく、日常生活援助、全身状態の把握などでも良い

2-2

行動目標の基本形をつくる(〇〇できる)

例
  • 食事介助できる
  • 車椅子移乗できる
  • 足浴できる
2-3

行動目標を具体的にする
(どんなことに注意するかを、対象の特徴や個別性から考える)

例
  • 食事の姿勢や、飲み込みに注意して、食事介助ができる。
  • 麻痺側に注意し、車椅子移乗ができる。
  • 拘縮があるため下肢の可動域と表情に注意しながら、足浴ができる。
2-4

行動目標に「目的」を加える
(このようなことに注意するのは何のためか、目的を加える)

例
  • 誤嚥予防につなげるために、食事の姿勢や、飲み込みに注意して、患者さまのペースに合わせて食事介助を行う。
  • 患者さまの安全と残存機能の保持による活動意欲につなげるために、麻痺側に注意し、車椅子移乗を行う。
  • 足浴の効果である循環動態の改善につなげるために、拘縮がある下肢の可動域と表情に注意しながら、患者さまに苦痛を与えることなく足浴を行う。

行動目標は、できるだけ具体的な内容にしましょう。
目標が達成できたかどうかを評価するためには具体性が必要になるためです。

明確な行動計画が記載できれば、指導看護師からの印象もアップ♪

つっこまれない行動計画とは?

ほとんどの病棟では、毎朝、行動計画を発表します。要点を押さえた目標と明確な行動計画でなければ、指導看護師に毎朝つっこまれてしまう可能性も…
1日の行動計画は一般的なことを記入するのではなく、受け持ちの患者さまにとって必要な看護援助ができるようにきちんと記載することが大切です。

患者さまを目の前にすると、すぐに行動に移せず時間だけが過ぎてしまうことも多くあります。
考えたことを文章にしながら整理することによって、「自分の中で明確に理解でき行動に移す」ことができます。
指導看護師も何をするのか予め把握できるので、細かいつっこみをされることなく、実習がスムーズにいきます!

明確な行動計画が記載できれば、指導看護師からの印象もアップ♪
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