カンファレンスとは日々行っている看護ケアの問題点を出し合い、解決に向かって話し合う貴重な場です。情報を共有することも目的です。
カンファレンスの進め方がわからない、テーマ決めに悩む、といった看護学生の方のために、カンファレンスの進め方を解説します!
- カンファレンス係
カンファレンスの企画調整を行う。 - 司会者
カンファレンス当日に討議の司会進行を行う。 - 書記
丁寧な字でカンファレンスの記録を行う。 - メンバー
事前準備を万全にし、積極的に意見を述べる。 - 事例提供者
事例カンファレンスの場合は、資料を事前に用意し説明する。

- カンファレンス係は、メンバーがテーマに関する意見を述べやすくするため、《テーマ設定の視点》を提示する
- 各メンバーから吸い上げた意見を調整して、テーマを絞り込んで決定しましょう

- 実習の目的目標達成に関わる
- 緊急性の高い問題や繰り返し起こっている問題
- メンバーの力を借りた方がよいこと
- メンバーの成長に必要なこと
- メンバーの関心が高いこと
- カンファレンス係
カンファレンスの計画内容は、教員や指導係に伝える。
必要時には相談をし、助言があれば計画を見直す。
師長・主任さんには参加が可能か否か確認し、場所を借りる許可を取っておく。
計画・事前準備をメンバーに徹底周知しておく。 - 司会者
計画書を読み直し、テーマや目的の確認や、メンバーの受け持ち患者さんや経験を確認する。 - 事例提供者
事例を提供するための資料を事前に準備する。

- 司会者より挨拶
進行「お集まりいただきありがとうございます。これからカンファレンスを始めます。」係を紹介後、参加してくださる師長さんや指導係を紹介する。テーマ・目的・流れ・時間配分を再確認する。
- メンバー間の意見交換
進行「それでは○○さん、事例の説明をお願いします。」事例提供者が発表をする。発表する際は頭の中で整理したり、メモにポイントを書いておくと、より発表がスムーズに運ぶ。配布資料などの必要な教材を活用する。
司会者やメンバーは必要時、質問する。意見が出ない場合は、考えていそうな誰かに振ったり、発言が控えめなメンバーに振る。
書記が発言する間、近くの席の人が書記係を一時的に交代して協力する。
- 時間の制約を気にしない(遅刻厳禁・時間厳守!)
- 厳しく責めるように詰問する
- 発言している人に対する反応がない
討議の最後に言い足りないことはないか、検討内容・結論について確認する。
①意図的に問題意識をもって他の人の発言を聞く
②自分の考えを書き出し、読み直して整理する
③本をよく読み自分が共感する言葉を控えておく、自分の言葉にしていく
など
- 参加者の師長さんや指導係からアドバイス
進行「本日行った話し合いについて、意見や助言のお言葉を○○師長、よろしくお願いします。」行ったカンファレンスについて一通りのアドバイスを受ける。
- 意見交換で得られたこと、目的達成の確認
カンファレンスで得られたことや、目的が達成したかを司会者が述べ、課題を確認して終了。最後に結論・課題の報告を行う。