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関連図の書き方&サンプル 腰椎圧迫骨折

疾患別で関連図の書き方をご紹介しています。今回は腰椎圧迫骨折の関連図です。関連図の書き方のほか、腰椎圧迫骨折の関連図のサンプルも見ることができますので、どんどん参考にして実習を乗り切りましょう。

腰椎圧迫骨折とは?(病態)

腰椎圧迫骨折は、腰椎の椎体が上下方向から圧迫され、潰れるように変形する骨折です。

腰椎は背骨の下方に位置し、胸椎下から仙骨上の間にある5つの椎骨で構成されています。腰椎は体重を支える役割が大きく、椎体は厚みがあり上半身の荷重を受け止める造りになっています。椎体の後方にある椎弓と組み合わさり脊柱管を形成し、その中に神経が通っています。

骨折によって椎体が潰れることで腰椎が変形し、椎体周辺の組織に炎症や刺激が起こります。その影響で腰部や背部に痛みが出現し、寝返りや起き上がり、歩行などの動作時に疼痛が増強することがあります。

腰椎圧迫骨折のイメージ

骨折によって椎体が神経を圧迫した場合には痛みだけでなく、下肢のしびれや筋力低下などの神経障害を引き起こすことがあります。

高齢者は骨粗鬆症により骨密度が低下し骨が脆弱になっているため、転倒や尻もち、重い荷物を持ち上げるなどの軽い外力でも発症してしまいます。

腰椎圧迫骨折の発症の要因

腰椎圧迫骨折の大きな要因となる骨粗鬆症に合併しやすい疾患として糖尿病があります。生活習慣病(肥満症・脂質異常症・高血圧症など)も骨折リスクの上昇と関連があると言われています。
骨粗鬆症には閉経後のホルモンバランスも影響すると言われており、女性が発症するケースが多いです。

腰椎圧迫骨折の治療がうまくいかない場合には、腰椎が変形した状態で骨が融合してしまい、胸を圧迫して肺活量が減少し、活動量の低下につながることが考えられます。
腰椎圧迫骨折は高齢者に多く発症するため、骨折を契機として活動量やADLが低下し、寝たきり状態に移行するリスクも懸念されます。

患者の情報(事例)

この事例をもとに、看護問題、書き方のポイントを説明していきます。

基本情報 A氏 82歳 女性
150cm / 45kg
既往歴 骨粗鬆症(アクトネル内服 75歳〜)
高血圧症(アムロジピン内服)
脂質異常症(ロスバスタチン内服)
糖尿病(HbA1c 6.6%にて様子観察)
受傷機転 友人との食事会で外出中に段差のないところで尻もちをつくような形で転倒
頭部外傷なし。
転倒後に立位保持が難しく、救急搬送
レントゲンにて第1腰椎(L1)の圧迫骨折を認める
家族構成 現在、独居(夫とは死別) 同県内に一人息子がいるが、仕事が多忙
入院前の生活状況 自宅で生活しており、ADLは基本的には自立していた。屋内は杖なしで歩行可能、外出時は転倒の不安があるため、シルバーカーを使用している。
ADLの状態
摂食 食事摂取は自力可能。座位は可能だが長時間の座位保持が困難なので、クッション使用などの姿勢調整の介助が必要。
更衣 上衣の着脱は疼痛に応じて一部介助が必要だが、ズボンや靴下は腰部を曲げる動作や下肢を動かす動作が必要となるため全介助。
清潔 洗顔や歯磨き動作は座位にて自立。入浴は要介助、週2回のシャワー浴もしくは清拭を実施。
排泄 便意・尿意あり。トイレ移動や衣類の着脱には時間と介助を要する。排泄が間に合わない時もあるため、尿取りパッドを使用中。便秘傾向があり3日程度おきに排便。頓服で緩下剤を使用。
移動・移乗 車椅子使用は初めてのため、使用に戸惑いあり。疼痛に応じて移乗(トランス)介助が一部必要。

看護問題(看護診断)

腰椎圧迫骨折の看護診断は、代表的なものとして以下が挙げられます。

  • ・疼痛コントロール
  • ・セルフケア不足
  • ・転倒・転落のリスク
  • ・廃用症候群のリスク
  • ・褥瘡発生のリスク
  • ・排便コントロール不良
  • ・在宅復帰へのサポート

腰椎圧迫骨折は高齢者に多い疾患ですが、受傷前の生活環境や療養生活後に目指す方向性に応じて看護問題を作成してください。
今回の事例での看護診断を挙げていきます。

疼痛コントロール

腰椎圧迫骨折では、椎体が圧迫され変形することで骨折部周囲の組織に炎症や刺激が生じ、腰部や背部に疼痛が出現します。特に寝返りや起き上がり、立ち上がり、歩行などの動作時に疼痛が増強しやすく、疼痛を避けることで活動量の低下につながるおそれがあります。
今回の事例では、腰椎圧迫骨折により体動時の腰痛があり、起き上がりや移動動作に介助を要しているため、疼痛の程度や出現する動作を観察する必要があります。
また、鎮痛薬の効果や副作用の確認、コルセット装着状況の確認、安楽な体位調整を行い、疼痛を軽減しながら安全に離床できるよう支援することが重要です。

セルフケア不足

腰椎圧迫骨折による疼痛や身体可動性の低下により、起き上がりや立ち上がり、前屈動作が困難となり、更衣・入浴・排泄などの日常生活動作に影響を及ぼすおそれがあります。

腰部痛によりズボンや靴の着脱、トイレ動作、入浴動作などに介助が必要であり、ADL低下がみられます。患者さまの可能な動作を見極め、残存能力を活かした援助が必要です。
在宅復帰を目標にしているため、在宅環境を考慮した自立を促し、身体機能の維持につなげることが重要です。

転倒・転落のリスク

腰椎圧迫骨折では、疼痛による活動量低下や筋力低下、歩行能力の低下により、立位や歩行時のバランスが不安定となり、転倒のリスクが高まります。
高齢者の場合は骨粗鬆症を背景としていることが多く、転倒によって同一腰椎または新たな腰椎部の骨折を起こすおそれがあります。

腰痛により活動範囲が制限されているため、移動時のふらつきや歩行状態を観察し、状況に応じて介助や環境整備を行う必要があります。
ナースコールの使用方法を確認し、安全に移動できる環境を整えることで転倒予防につなげることが重要です。

書き方のポイント

腰椎圧迫骨折患者の関連図の書き方のポイントを説明します。

腰椎圧迫骨折の原因や背景を情報収集する

腰椎圧迫骨折は加齢や骨粗鬆症による骨密度低下を背景として発症することが多く、転倒や尻もちなどの軽い外力でも生じます。
今回の事例では、高齢で骨粗鬆症があり、ふとした転倒をきっかけに腰椎圧迫骨折を発症しています。患者さまの年齢、骨粗鬆症の有無、受傷機転を把握し、骨折に至った原因を関連図に反映してください。


疼痛の程度やADLへの影響を関連づける

腰椎圧迫骨折では、骨折部周囲の炎症や椎体の変形により腰背部痛が出現します。
寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行などの動作時に疼痛が増強しやすいため、患者さまがどの動作時に疼痛が出現しているか確認することが重要です。疼痛から活動量低下、筋力低下、ADL低下につながる流れを関連図に入れることで、看護問題が明確になります。


患者のADLや生活背景を入れて個別性を出す

腰椎圧迫骨折では、更衣・入浴・排泄・移動などの日常生活動作に影響が出やすく、セルフケア不足が看護問題として挙げられます。
患者さまができる動作と介助が必要な動作を整理し、残存能力を活かした援助につなげます。また、今後の生活(ゴール)はどの程度を希望しているか、本人やキーパーソンの話を傾聴して計画に入れ込むと個別性が出せます。


転倒・再骨折予防の視点を入れる

疼痛や筋力低下により歩行が不安定になるため、転倒リスクを考慮する必要があります。高齢者は基礎疾患を抱えているケースが多いため、再骨折のリスクについて検討する必要があります
歩行状態や補助具の使用状況だけでなく、住環境・退院後の生活を踏まえて、安全な移動支援や再骨折予防につながる関連図を作成しましょう。

腰椎圧迫骨折の関連図をみてみよう

関連図の書き方は分かりましたか?一から自分で書いてみるよりも、腰椎圧迫骨折の関連図のサンプルを見て参考にしながら書いてみると、理解が早まります。

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腰椎圧迫骨折の関連図はこちらから

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