腰椎圧迫骨折は、腰椎の椎体が上下方向から圧迫され、潰れるように変形する骨折です。
腰椎は背骨の下方に位置し、胸椎下から仙骨上の間にある5つの椎骨で構成されています。腰椎は体重を支える役割が大きく、椎体は厚みがあり上半身の荷重を受け止める造りになっています。椎体の後方にある椎弓と組み合わさり脊柱管を形成し、その中に神経が通っています。
骨折によって椎体が潰れることで腰椎が変形し、椎体周辺の組織に炎症や刺激が起こります。その影響で腰部や背部に痛みが出現し、寝返りや起き上がり、歩行などの動作時に疼痛が増強することがあります。
骨折によって椎体が神経を圧迫した場合には痛みだけでなく、下肢のしびれや筋力低下などの神経障害を引き起こすことがあります。
高齢者は骨粗鬆症により骨密度が低下し骨が脆弱になっているため、転倒や尻もち、重い荷物を持ち上げるなどの軽い外力でも発症してしまいます。
腰椎圧迫骨折の大きな要因となる骨粗鬆症に合併しやすい疾患として糖尿病があります。生活習慣病(肥満症・脂質異常症・高血圧症など)も骨折リスクの上昇と関連があると言われています。
骨粗鬆症には閉経後のホルモンバランスも影響すると言われており、女性が発症するケースが多いです。
腰椎圧迫骨折の治療がうまくいかない場合には、腰椎が変形した状態で骨が融合してしまい、胸を圧迫して肺活量が減少し、活動量の低下につながることが考えられます。
腰椎圧迫骨折は高齢者に多く発症するため、骨折を契機として活動量やADLが低下し、寝たきり状態に移行するリスクも懸念されます。




