
採用試験には必ず面接があります。面接だけを行う病院もあるように、
就職活動において避けては通れない道です。
面接官はあなたの何を見たいと思っているのでしょうか?
新卒の看護学生に求めるものは、ずばり「熱意」と「意欲」。
この病院で働きたい!看護師として頑張りたい!
そんな気持ちを適切に伝えられるように、
面接の前に準備することや、面接の流れを確認しておきましょう!
履歴書を再度確認しておく
採用担当者は、あなたの本質を探りたいと思っているので、志望動機や自己PRについて質問をしてくることが予想されます。面接前に何を書いたか再確認しておきましょう。

聞かれやすい質問の答え方を考えておく
看護師を目指した理由を教えてください
※看護師になりたいと思った理由から、つらいことがあっても続けていけるかを読み取ろうとしています。
回答例「子どもの頃に母が長期入院したことがありました。子どもだった私は毎日とても心配な気持ちで、母のお見舞いに通っていました。そんな時、1人の看護師さんがやさしく声を掛けてくれて、とても安心した出来事がありました。この経験から、患者さまだけではなく、ご家族にもやさしく対応できるような看護師さんになりたいと思うようになりました。」
どんな看護師になりたいですか
※将来的にどのようなプランを希望しているのかを知ることで、「看護師についてどのくらい調べているのか」「目標をもってしっかり働けるのか」を知りたいと思っています。
回答例患者さまに頼りにされる看護師になりたいと思っています。一人ひとりと丁寧に向き合うことだけではなく、看護師としての能力や技術もしっかりと身につけ、様々な疾患を持つ患者さまに対して、幅広く対応できる看護師になりたいです。
単願ですか、併願ですか
※併願は普通のことで減点対象にはなりません。併願している場合も正直に答えた上で、この病院が第一志望だということをしっかり伝えましょう。
回答例併願しています。第一志望は御院ですが、もう1病院、総合病院に応募しています。
長所と短所を教えてください
※自分を客観的に評価できるか、あなたが病院に合った人材かを見極めるための質問です。それぞれ1つに絞って自分をアピールしましょう。短所は、自分で自覚して対処法を考えていることが大事です。
回答例長所は壁を作らずに人と接することができるところです。人の意見を聞き、自分の気持ちを伝えたりすることでスムーズに接しています。短所は、集中すると時間を忘れてしまうところです。1つの作業に時間をかけすぎてしまうことがあるので、事前にスケジュールを確認し余裕をもって行動できるようにしています。
マニュアルや模範解答に惑わされない!
面接中の受け答えに関するマニュアルや模範解答の情報は、ネットや本でたくさん紹介されています。そういった情報をそのまま面接の時に使用しても、採用担当者は毎年何人も面接を担当しているので、すぐにバレてしまいます!あくまでも自分の考えを自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

面接の練習は必ずしよう
面接の練習は必要です。スマホで撮影し確認してみると、自分の話し方の癖や姿勢の悪さなど、気づくことがたくさんあります。何度か繰り返すことによって、自分の癖や悪い部分を改善していくことができます。学校の先生や家族、同級生と一緒に練習し、意見を交換できるとより効果的です。

15分前には到着しておく
面接時間に遅刻してくることはマナー違反です。時間ぎりぎりに到着しないように交通経路を確認しておきましょう。余裕をもって15分前に病院に到着し、10分前に受付で担当者を呼び出すスケジュールが理想的です。

スーツは事前に着てみよう!
面接当日にはじめてスーツを着てみるのではなく、事前に着てみて身だしなみをチェックしておきましょう。
事前にサイズが合っているか、汚れやほつれが無いかを確認しておくことで、安心して当日を迎えることができます。

病院に入った瞬間から面接はすでに始まっています。スマホを触ったり、ほかの学生と話をしたり、居眠りするのはNG!静かに落ち着いて座り、自分の番を待ちましょう。
コートを着ている場合は、病院に入る前に脱ぎ、手に持ってから入る。

受付の方がスムーズに採用担当者へ声をかけられるように、「時間・担当者名・来院理由・名前」の4点をきちんと伝える。
「本日11時に面接のお約束を頂きました、群馬看護学校の看護なる子と申します。人事部の日東様(担当者名)はいらっしゃいますでしょうか。」

「どうぞ」という声が聞こえてから、「失礼いたします」と言って入る。
※面接官にお尻を向けないように注意して、ドアを閉める

「群馬看護学校の看護なる子です。よろしくお願いいたします。」と明るく笑顔で挨拶し、お辞儀する。
※「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」といって着席する
※バッグは、イスの脇に立てておく

「ありがとうございました」と、その場でお礼とお辞儀をする。出口のところでもう一度、面接官の方を振り向き「失礼いたします」と言ってお辞儀をする。

面接終了後は、安心して周りの学生と余計な話はしないで、病院を後にする。
※電車やバスなどの公共機関で、面接の話はしないよう気を付けましょう。SNSで簡単に拡散される時代ですので、公共の場で面接内容について話すのは危険です。
あなたらしさを忘れずに!
面接は、病院側が一方的に入職者を選ぶ場ではありません。「あなた」と「病院」が、一緒に働いていけるかを確かめる場です。本来の自分を偽り必要以上によく見せて入職できたとしても続けていくのが難しくなります。
新卒の場合は、礼儀正しい態度と明るく元気な受け答えができればOKです!いつもの自分プラス30%を目安に、あなたらしさを忘れないで面接を受けることが大切です。
面接最後の「逆質問」
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるのが「逆質問」です。自分をアピールする最後の場面でもあるので、ぜひ逆質問をしてあなたの熱意を伝えましょう。病院の理念や看護部の信念を聞くよりも、実際に自分が入職して働くことをイメージしながら質問を考えてみましょう。

- ●配属される病棟はどのようにして決めていますか
- ●御院で活躍するために重要な資質は、何でしょうか
- ●仕事のやりがいやエピソードを教えてください
- ●看護部で働いている方の年齢や人数、雰囲気を教えてください

病院や看護部のホームページなどに書いてあることや、給与などの待遇、休日に関する質問は、マイナスのイメージをもたれる場合がありますので、注意しましょう!
緊張していたとしても「面接中に説明されたことを再度聞いてしまう」などの失敗はしないようにしましょう。