初めてのインターンシップが少し不安。病院に行って何をするの?
インターンシップに参加すべきだと分かっていても、具体的に何をするのかイメージできない方も多いのではないでしょうか。初めてのことで不安もありますよね。
「インターンシップってどんなことをするの?」「指導者さんは怖くない?」
そんな疑問を解決して、安心してインターンシップに参加しましょう!
インターンシップでやること
ここでは、安心してインターンシップに参加できるように、具体的な内容やチェックポイントをお伝えしていきます!
職場見学でやること・わかること
職場見学では、各病棟のほか、休憩室や売店、更衣室、看護師寮など病院全体を見学できます。設備や衛生面、看護師や患者さまの様子を実際に見られる良い機会なので、自分が働きたいと思える病院なのかチェックしながら見学しましょう。
設備面では、電子カルテ(パソコン)、血圧計や体温計など、毎日使用する物品の数が十分に確保されているか確認しましょう。看護師の人数に対して設備が不足していると、バイタル測定したいときに血圧計や体温計が出払ってしまっていたり、電子カルテを入力したい時にパソコンを使用できない場合があります。
衛生面では、ナースステーションをはじめ、汚物室やリネン庫、休憩室の清掃が行き届いているか、書類等が整理整頓されているか確認しましょう。清潔にしている病院は、感染管理の体制がしっかりしており、入職後も働きやすいでしょう。
看護体験でやること・わかること
看護体験では、先輩看護師と一緒に入院中の患者さまとコミュニケーションをとることができます。どんな患者さまが入院されているのか、どんなケアを主に行っているのか、看護師の対応や忙しさに注目してみてください。患者さまの反応もポイントです。
「ここの看護師さんは本当に良い方ばかりなの」
「看護師さんも忙しいから、あまりお願いすると申し訳なくて」
患者さまのお話から、日ごろの看護師たちの対応が想像できます。
先輩看護師との座談会でやること・わかること
座談会では、入職1~2年目の若手看護師から話を聞くことができます。貴重な体験談が聞けるのはインターンシップの大きなメリットです。働いてみた感想や、この病院に就職して良かったことなど、知りたいことや悩みを素直に聞いてみましょう。おすすめの病棟や残業・緊急入院の有無なども答えてくれます。
インターンシップを通してチェックしたいこと
働きやすい職場の条件として、スタッフ間の関係性が良好であることがあげられます。若手看護師に笑顔はあるか、ケアについて先輩に相談できているか、先輩は快く了解しているかなど、スタッフ間のやりとりを確認して働きやすい雰囲気の職場か見極めましょう。
看護師の様子から、病棟の忙しさも分かります。焦って走り回っているような看護師がいないか確認したり、1人の看護師が何人の患者を受け持っているか質問してみましょう。担当がほかの病院よりも多かったり、受け持ちの他にも役割がたくさんあると忙しい病棟といえます。
看護師の年齢層も働きやすさに影響します。若手の看護師が少ないと教育体制や人間関係に問題があり、若手が育たない環境の可能性があります。中堅層が少ない場合は中堅層にリーダーや夜勤、委員会などの業務負担が偏り退職が相次いているケースも考えられます。
幅広い年齢層の方が働いていることが理想ですが、極端に偏りがあるように見えれば、理由を質問してみましょう。
看護体験には看護技術・知識がどの程度必要?
指導者さんは怖くない?
病院は、看護学生に「自分に合った職場であるか」を判断してもらうためにインターンシップを開催しています。どのスタッフも、自分の病院を知ってほしい・入職して欲しいという気持ちを持って対応してくれます。
「学生がどこまで看護技術ができるのか」という指導的な視点では見ていません。仲間を受け入れるウエルカムな雰囲気なので心配いりません。
1人で参加をするのが不安
インターンシップの申し込みから当日まですべて一人で行うと思うと不安になりますよね!実は、採用試験のときも同じことを一人で行う必要があるのです。採用試験の事前練習だと思えば少し不安も和らぐのではないでしょうか。
採用試験で困らないように、事前に場所や道順をチェックする、師長やスタッフとコミュニケーションをとる練習だと思って臨みましょう。インターンシップの経験は、採用試験のときに自信になりますよ!
受け入れる病院側のスタッフは、あなたをとても歓迎してくれます。分からないことや時間に遅れることがあっても優しく対応してくれるため、何かあれば心配せずに連絡してくださいね。
病院から質問されることはある?
病院側が評価目的で質問してくることはないと考えてかまいません。
質問があっても、オリエンテーション時の「家は近くなの?」「電車できたの?」といった緊張をほぐすための質問や、看護体験で「何科志望なの?」「実習は何回くらいやった?大変だよね」といったコミュニケーション目的の質問ばかりです。
スタッフも、あなたとコミュニケーションをとって緊張をほぐしてあげたいと感じていますので、素直に思っていることを答えましょう。
インターンシップの最後に、「今日はどうだった?」と感想を求められる場合があります。インターシップを通して看護学生がどう感じたのかを知りたい場合や、疑問点なくインターンシップを終えてほしいという気持ちからの質問です。
以下の回答例を参考に、感想をしっかりと伝えましょう。
「看護体験で、看護師の〇〇な対応に対して患者さんの○○といった反応が印象的でした。インターンシップを通して、理想の看護師像が明確になりました」
「座談会で、実際に働く先輩看護師の話が聞けて、看護師として働きたいというモチベーションにつながりました」
「最初は緊張していましたが、優しく私を迎え入れてくれて安心して1日学ぶことができました。看護師同士の対応や患者さんへの対応もとても温かくてこんな看護師になりたいなと思えました」
案内担当の看護師長や、看護体験担当の看護師、座談会担当の若手看護師は、日々の業務よりもインターンシップを優先して対応にあたってくれています。インターンシップを通して学んだことや得たこと、感じたことをしっかり伝えられるとよいでしょう。
もし、質問があればこの機会に聞いてみるのも良いですね!
インターンシップ参加の意義は?
インターンシップに参加すると、職場や看護師業務、診療科について、「自分がここで働く」という視点から理解を深めることができます。自分に合っている病院なのか、ここで働きたいと思えるのかを判断する絶好の機会です。
目標や将来の看護師像が明確になることや、自分を必要としてくれている病院スタッフと関わることで、モチベーションが上がる効果もありますよ。
そして、インターンシップに参加することは、就活においても有利になります!採用面接では、志望動機や目指す看護師像、自己PRなど多くのことを質問されます。
インターンシップに参加し職場を知ることで、具体的かつ説得力のある回答ができるようになるのです。
「インターンシップのときに、丁寧な看護師の対応に魅力を感じました。患者さんからの評判も良く、ぜひ御院で成長したいと思いました」
「インターンシップのときの看護体験で、〇〇をさせてもらい~~なような看護師像を目指したいと思いました」
インターンシップでの経験をもとに面接の質問も悩まず回答できるでしょう。
加えて、病院にはインターンシップ参加者の記録が残ります。面接のとき、インターンシップの参加経験と共に熱意があることをアピールできますね。