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病院併設の訪問看護ステーションの魅力は? 新卒インターンシップの様子をお届け!

インターン・見学会
公開日

超高齢社会による在宅療養の増加に伴い、訪問看護の需要が増え注目を集めています。以前と比べ新卒採用に前向きな訪問看護ステーションも増えてきました。新卒から訪問看護を希望する看護学生に向けて、訪問看護の新卒向けインターンシップの様子をお届けします。

済生会宇都宮病院が新卒の訪問看護のインターンシップを開催!

済生会宇都宮病院では、訪問看護では珍しい新卒向けのインターンシップを病院併設の訪問看護ステーション「ほっと」で開催しています。「ほっと」で働くのは済生会宇都宮病院の職員です。看護師11名、理学療法士1名、ケアマネジャー2名の計14名の体制で利用者さまのご自宅訪問を行っています。地域の人々が住み慣れた地域で安心した生活が送れるように、専門家として支援に取り組んでいます。

「ほっと」で実施された訪問看護の新卒向けインターンシップの様子は、下記のタイムスケジュールに沿ってご紹介していきます。

8:30~9:00 病院オリエンテーション
9:00~10:00 部署オリエンテーション
10:00~ 利用者さまのご自宅へ出発
11:00~12:00 1件目の訪問先での看護体験
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 2件目の訪問先で看護体験
15:00~15:30 意見交換会

【8:30~9:00】オリエンテーション

まずは済生会宇都宮病院でオリエンテーションを行います。インターンシップの1日の流れや済生会宇都宮病院の概要、待遇、給与等について人事担当者が解説してくれました。

【9:00~10:00】部署オリエンテーション

済生会宇都宮病院から、訪問看護ステーション「ほっと」へ移動して、部署オリエンテーションを行います。

説明を受けるインターンシップ参加学生
オリエンテーションの様子

部署オリエンテーションでは、訪問看護についてより詳しい説明を受けます。
訪問看護ステーションの理念から始まり、訪問範囲や利用者さまの人数の説明、病院と連携している新人教育プログラムの話も聞きました。新人教育が充実していることが分かり、参加した学生は安心した様子を見せていました。

スタッフから電子カルテの説明を受ける参加学生

次に、厳重なセキュリティで守られた電子カルテの使い方のレクチャーや、訪問用スマートフォンを用いた訪問先でのバイタルサインの記録方法などの説明を受けます。
使い方が分かったら、本日訪問する利用者さまの基本情報やこれまでの記録内容を確認します。

【10:00~】準備を整え、利用者さまのご自宅へ出発!

訪問先の場所や、使用する出入口といった利用者さまのご自宅ならではのルールを確認して出発の準備を整えます。

訪問先の場所を確認するスタッフと参加学生

準備が整ったら、同行してくれる訪問看護師と共に1件目のご自宅に向けて出発です!

訪問看護の車に乗り込む様子

【11:00~12:00】1件目の訪問先での看護体験

訪問先のご自宅に入る様子

1件目の訪問では1時間程度、体位変換のお手伝いをしながら訪問看護の現場を体験しました。
利用者さまだけではなく、ご家族の方ともコミュニケーションを取りながら、利用者さまの近くでその人らしい生活を支える訪問看護師の役割を実感することができます。

利用者を介抱するスタッフと参加学生

【13:00~14:00】昼食後、2件目の訪問で看護体験

2件目の訪問を行う様子

2件目の訪問では、体調の確認や皮膚の状況の確認、軟膏塗布や貼付薬の貼付を行いました。利用者さまと日向ぼっこをしながらバイタルサインを測りました。食事量を確認すると「美味しく食べてるよ」と話され、食欲もあり体調はよい様子でした。庭に咲いていた梅の花を眺めながら時間までコミュニケーションを取りました。

訪問を終えて訪問看護の車に乗り込む参加学生

【15:00~15:30】意見交換会

とても和やかな雰囲気の中で、時には談笑を交えながら1日で体験してきたことを振り返ります。
感想を聞きながら、印象に残ったことや疑問などがないか確認しました。体験された利用者さまの状況など情報の追加を行いました。

意見交換会で意見を交わすスタッフと参加学生
意見交換会で感想を述べる参加学生

インターンシップの感想

参加した学生は、次のような感想を述べていました。

「訪問看護師に必要なものは、利用者さまがご自宅でその人らしく生活していくためのサポートをする力だと改めて感じました。
また、訪問先では病棟とはちがい利用者さまと1対1の関係になることが多く、利用者さまとの信頼関係を築くことの大切さを実感しました。」

今回の訪問看護体験を通して気付きがあり、有意義な一日を過ごせたようです。

訪問看護の現場

インターンシップの様子をお届けしましたが、現役の訪問看護師はどのような現場で働いているのでしょうか。

訪問看護師は、基本的には1名で1日に4~5件のご自宅を訪問しますが、配属されて2年程度は先輩看護師が同行します。独り立ち後に先輩看護師の同行はありませんが、困ったときは先輩看護師に電話で気軽に相談できる体制が整っています。

利用者さまのご自宅には1名で訪問します。訪問先1件につき2、3名の訪問看護師で情報を共有しご家庭の状況を把握することで、緊急時や休みの日にも必ず誰が対応できるような体制を整えています。

病院併設の訪問看護ステーションの魅力

病院に併設している訪問看護ステーションは、新人教育や利用者に病院の特徴が表れます。済生会宇都宮病院は急性期病院のため、「ほっと」の利用者さまも急性期寄りの利用者さまが多くなっています。

病院と連携した教育プログラム

新卒看護師が1年目に学ぶ必要がある知識や技術は病院で研修を行います。複数分野の認定看護師がいる済生会宇都宮病院に併設しているからこそ実現できる新人教育です。

済生会宇都宮病院では新卒看護師も積極的に受け入れるために、2年程度で独り立ちできるような教育プログラムを作っています。はじめのうちは技術に不安もあると思いますが、得意なところから独り立ちしていけるような仕組みを考えています。

訪問看護師に興味を持った方へ

訪問看護では、利用者さまがどのように人生を歩んできたか考えて、寄り添う必要があります。看護師として幅広い考えをもち、健康を維持するための予防的な看護にもっていきます。

訪問看護師には明るく元気な方が向いています。明るくて、色々な価値観があることを受け入れられて寄り添えれば、どなたでも大丈夫です。配属されて半年は誰しも大変ですが、半年以上経つと劇的に自信がついてきます。
利用者さまにかけていただいた一つ一つの言葉が自身の成長とやりがいに繋がります。訪問看護師は日々、利用者さまに成長させてもらえるお仕事です。

1時間という長い時間で関われることや、利用者さま自身のホームの環境だからこそ、病棟と比べてお話もしやすいです。だからこそ、利用者さまにかけていただいた、一つ一つの言葉が自身の成長とやりがいに繋がります。

訪問看護師に少しでも興味をもった看護学生の方は、ぜひ訪問看護のインターンシップに参加してみてください。

栃木県済生会宇都宮病院のインターンシップ

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