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眠れないのがストレス!実習期間に十分な睡眠をとるには?

看護実習
更新日 公開日

看護師になるために避けては通れない実習ですが、さまざまなストレスを感じていませんか?慣れない実習環境の中で、睡眠時間を削って実習に臨む看護学生はたくさんいます。
そこで、寝不足の原因になりがちな記録物を効率的に終わらせる方法をご紹介します。

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自己学習と膨大な記録に時間がかかる!

実習期間は、データベースやアセスメント、関連図などの膨大な記録に加え、学びの振り返りや予習もしなくてはなりません。
時には、プレパレーションや患者さまへの説明パンフレットの作成も行います。

精神看護や在宅看護の実習以外は、どんな実習でも記録物が多く、3~4時間ほどの睡眠時間しか確保できない看護学生も多いのではないでしょうか。
中でも母性看護学小児看護学は、基礎看護学実習で関わっていない患者さまが対象であり、慣れないアセスメントのため記録に時間がかかる傾向にあります。

膨大な記録や自己学習を効率よく終わらせて睡眠時間を確保するために、今までのやり方を振り返って睡眠時間が削られてしまう原因を突き止めましょう。

看護実習学びレポートの書き方「母性看護学実習」
看護実習学びレポートの書き方「小児看護学実習」

事前学習や準備を万全にしよう

実習開始前に事前課題が出されますが、出された課題だけをこなして満足していませんか?

事前課題は、最低限知っておくべき内容であり、事前課題だけでは実践的でない場合が多いです。事前課題の内容をふまえて、実習中に役立つよう準備をしておくことで、アセスメントや記録の負担が軽減できます。

具体的に以下の3つを少しでも進めておくことがポイントです。

①アセスメントに使える参考書や資料を準備しておく

アセスメント記録や関連図は、とても時間がかかります。教科書だけでなく、自分が分かりやすいと感じる参考書や、Webサイトをすぐ使えるように準備しましょう。
受け持ち患者さまの疾患は実習が始まらないと明確になりませんが、代表的な疾患や看護問題の資料は手元に置いておきましょう。実習が始まってから資料を探すことがないように準備しておくことをおすすめします。

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②収集すべき情報を整理し、アセスメントの根拠を事前に記入しておく

ヘンダーソンやゴードンの看護理論では、領域ごとに情報を分類します。学校で使用する看護理論は決まっていると思いますが、各領域に沿ってどんな情報を収集すべきなのか改めて整理しておきましょう。
実習が始まった時、迷わずに必要な情報が収集できるようイメージしておいてください。

血液検査データの正常値など、どんな患者さまが受け持ちでも必要となるアセスメント根拠があります。
母性看護であれば、産褥経過。小児看護であれば、発達段階。事前に記入できるアセスメント根拠があれば、記入しておくことでデータベースアセスメントの記録の進みが早くなります。

③看護技術の手順を事前に入力しておく

全身清拭や陰部洗浄、口腔ケア、足浴など、実習でよく実施する看護ケアがあります。患者さまにケアを提供する前に、学生は指導者から手順や根拠を理解できているのかチェックを受けます。
指導者によっては、勉強した内容の提出や口頭で説明するよう求める人もいます。実習中に手順書を作るようでは、睡眠時間が減っていくでしょう。自分なりにまとめた手順書を事前に作っておくと、どの実習でも応用できるので負担が軽減します。受け持ち患者さまの個別性によって注意点や手順が異なるはずなので、その都度追加や修正をしてくださいね。

すぐ記録に取りかかろう

実習から帰宅すると、疲労や寝不足から睡魔に襲われるのではないでしょうか。SNSをチェックしたり、テレビや動画を鑑賞したりして息抜きをする人もいるでしょう。
息抜きも大切ですが、やるべきことが済んでから楽しむことをおすすめします!

記録を後回しにすることで、記憶も曖昧になり、さらにやる気もなくなって悪循環に陥ります。記録が終わらず睡眠時間が削れてしまうと精神的にも肉体的にも悪影響が及ぶため注意が必要です。嫌なことこそ、できるだけ早めに終わらせましょう!

取り組む記録の順番や終わらせる目標時刻を決めておくと、すぐに記録に取りかかることができますよ。

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得た情報は重要度で取捨選択しよう

患者さまの全体像を把握するための情報収集は必要ですが、そのすべてを事細かにテータベースに記載する必要はありません。
得た情報のすべてをデータベースに記載すると、アセスメントすべき内容もどんどん増えていきます。カルテを隅々までチェックし、やみくもに情報収集するのは大変なのでやめましょう。情報収集の時間も足りず、アセスメントを大変にするだけです。

日々の振り返り記録で、患者さまの看護問題についてのアセスメントを行っていき、明確になった看護問題を中心にデータベース記録を充実させていけば十分です。情報収集の段階で、重要性を考えながら必要な情報を選別することも大切です。

指導者や教員の助言を理解しよう

指導者や教員が助言した意図と学生の解釈が異なることはよくあります。助言に疑問がある際は、その場で「〇〇という解釈で合っていますか?」と確認しましょう。
誤った解釈で自己学習や記録の修正をしても、指導者から「伝わっていない」と評価されてしまい、あなた自身もストレスや疲労を感じてしまいます。指導者の助言を基に学習を進めていくのがポイントです!

指導者や教員から言われたことは必ずメモをとる

指導者からの助言や、カンファレンスでの指導者・教員の発言はメモをとりましょう。指導者は学生の考えが整理できるような助言や、方向性を修正する助言をくれます。
理解が難しいことや病棟の特徴で知らないことは積極的に質問してみましょう!実習目標や実習で学ぶべき課題をそのまま尋ねるのは避けてくださいね。

「自己学習から〇〇と考えたのですが、□□が分からないので助言をください。」「〇〇を調べたのですが、□□の情報まで分かりませんでした。××の意味でいいのでしょうか。」など、自分の考えを基に質問すると、頑張っていることも伝わり快く教えてくれるでしょう。
先輩の発言はあなた自身の学びを深めることができ、まとめレポートでも活用できます。

日々の振り返りは実習中に終わらせよう

毎日提出する行動計画や日々の振り返り記録は、可能な限り実習の時間内で終わらせましょう!帰ってから落ち着いて書きたいと思うかもしれませんが、帰宅した後は思うようにはかどらない可能性があります。
翌日提出の記録物は、実習時間内の隙間時間を使って終わらせるのがおすすめです。記憶が鮮明なうちに記載するほうが早く終わります。

やることリストを作成!優先順位をつけて計画的に進める

昼休みや通学時間を使って、今日中にやるべき調べものや記録をリスト化しましょう。優先順位を明確にし、何時までに何をするのか予定を立てておきます。計画ができていると調べ忘れが防げるとともに、スムーズに記録や自己学習に取り組むことができます。

それでも睡眠不足が解消されないときは

すべての記録を完璧に仕上げようと、頑張りすぎてしまう学生が多いです。現役看護師であっても、完璧にアセスメントすることは不可能で、日々カンファレンスを重ねて試行錯誤しています。
看護学生は勉強中の身であるため、分からなくて当然です。睡眠を削り、体調を崩すまで追い込んで頑張りすぎないでくださいね。

実習指導担当の看護師は、現代の学生の傾向や特徴を踏まえて適切な指導方法を研修で学んでいます。昔と指導方法も変化してきており、学生の気持ちに寄り添える指導者が増えているので安心してください。

看護実習は、記録が目的ではありません。患者さまとの関わりから学ばせてもらうことが目的です。記録や課題のせいで睡眠不足になり体調を崩すのであれば、教員に相談してしっかり休みましょう。

気分転換してストレスを発散しよう

時には患者さまや指導者、教員とのコミュニケーションが上手くとれずに辛い思いをすることもあるかもしれません。そんなときは、一緒に実習を頑張っている友だちやあなたを応援してくれている家族に話を聞いてもらいましょう。
美味しい物を食べたり、実習後に出かける予定を立てたり、楽しみを考えるとモチベーションも回復します。
分野を変えながら長期にわたる実習のため、無理は禁物です。一日お休みすることで、その後も頑張れるなら思い切ってリフレッシュしましょう。

工夫をして実習期間を乗り切ろう

精神的にも肉体的にも辛い看護実習ですが、乗り越えることで患者さまのために活躍できる看護師に一歩近づきますよ。紹介した工夫を試して、 実習期間中の睡眠時間を少しでも確保してください。
実習に真剣に取り組んでいるあなたが、素敵な看護師に成長することを応援しています!

以下の記事で実習を乗り切るための方法を紹介しています。ぜひ参考にして、実習を乗り切りましょう。

看護実習が大変すぎて毎日つらい!乗り切る方法は?

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