
看護師になったあと、あなたはどんな看護をしたいですか?
どんな看護師を目指しますか?
なりたい看護師像は、病院を選ぶポイントの一つで、志望動機にもなります。
看護師のキャリアアップは、大きく分けると「スペシャリスト」「ジェネラリスト」
「マネジメント」の3パターンあります。それぞれの特徴と、
目指すためにはどのような病院に入職したらよいかをご紹介します。

「看護師としてこの分野を極めたい」「特定の分野をより深めたい」と思ったら、認定看護師や専門看護師の資格取得をおすすめします。
認定看護師は高いレベルの看護を実践する現場のスペシャリストです。日本看護協会が定めた19分野あります。5年以上、看護師の実務研修があることが資格取得のスタートとなります。
患者さまやご家族への高度な看護提供と、看護師に対しての教育や実践の場における研究活動などの役割があります。専門看護師は13の専門分野があり、全国に約2,500名(2019年時点)しかいない専門性が極めて高い看護師です。

- ●資格を取得したい認定分野での経験が3年間積める病院(認定看護師の場合)
- ●資格取得の支援体制がある病院
「看護師として幅広い領域で活躍したい!」そんな方には、現場の第一線で働き続けるジェネラリストがおすすめです。
ジェネラリストになるためには、さまざまな診療科の看護を経験し、幅広い知識や高い技術力、的確なアセスメント力を身につける必要があります。在宅看護や介護施設など、病院以外の看護の役割を知ることも大切です。ジェネラリストの資格や定義はありませんが、クリニカルラダーのレベルで定義している病院もあります。

- ●さまざまな診療科で経験を積める病院
看護部の管理や教育など、組織のマネジメントに興味があるなら、看護部長や看護師長などを目指すキャリアアップがおすすめです。各病院では看護師の教育体制として、病院独自のクリニカルラダーを採用しています。このラダーの最終段階では、組織のリーダーレベルの研修となるので、まずはラダーの達成が必須となります。
看護部長や師長のような管理者を対象とした認定資格。看護師として5年以上の実践経験を持ち、510時間以上の認定看護管理者教育を修了していることが要件となるハードルの高い資格です。

- ●クリニカルラダーを含め、教育体制が充実している病院
代表的な看護師のキャリアアップ事情を説明してきましたが、「入職もしていないのに先のことなんて分からない!」と思う方も多いと思います。資格を取得するキャリアアップのほか、院外研修やセミナー受講、看護系大学院への進学などがあります。看護師経験を積むことでなりたい看護師像が変化していく場合も多いので、キャリアアップの道も一つに絞らずいろいろ見て感じながら、キャリアアップについて考えてみてはどうでしょうか。