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看護学生におすすめのナースウォッチは?種類や選び方をご紹介

看護実習
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看護実習の必需品のナースウォッチの種類や選び方をご紹介します。どういった使い方をして、どんな機能があると便利なのでしょうか。

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ナースウォッチは必需品

ナースウォッチは看護実習の必需品です。しかし、看護実習が開始してから必要だと気付いても、実習期間中は勉強や記録で忙しい日々です。
そのため、実習に向けた準備のひとつとして、看護学生の中には看護実習前にナースウォッチを探す方もいます。

まずは、ナースウォッチが必要な理由について説明します。

1.バイタルサインの測定

看護実習中にナースウォッチを使用する場面として一番多いのが、バイタルサインの測定です。
脈拍や呼吸数を測定する際、患者さまの観察をしながら病室の時計を同時に見ることは不可能なため、!観察と時間の計測が同時に出来るよう、手元にナースウォッチがあることは必須です。デジタル時計の場合は秒数が分かりづらいですが、ナースウォッチには秒針がついているため、正確に秒数を計測できます。

ナースウォッチの中には、文字盤に脈拍を計るための目盛りがついているものもあり、自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

2.点滴滴下速度の管理

輸液の管理は看護を行う上でとても大切です。看護実習においては、基本的には学生が一人で点滴の投与を行うことはありませんが、点滴投与中の滴下速度は実習中において重要な観察ポイントとなります。

点滴の滴下速度は、秒数あたりの滴下数を見て調整します。その際、点滴の滴下筒に時計を近づけ、滴下筒と秒針の両方を同時に見ることが必要なため、手元にすぐに持ってくることができ、秒針のついているナースウォッチが最適です。

3.事象が起きた際の時間の把握

看護実習中に患者さまの状態に変化があったとき、それがいつから始まりどの程度続いているのか、時間の把握が必要な場面は多くあります。

そのほかにも、投薬や処置を行った際などは、後に何らかの影響が起こる可能性があるため、その時刻を把握し記録することが必要です。そのため、いつでも時間を確認できるようにナースウォッチを常に携帯しておくことが大切です。

4.看護実習中の時間管理

当たり前のことのようで、実は見落としやすく気をつけなければならないのが、看護実習中の時間管理です。限られた時間の中での実習では、時間通りに行動しなければならない場面が多くあります。

しかし、検査やリハビリといった患者さまの予定が多い日など、見学するはずだったのに気が付けば予定の時間を過ぎてしまった、ということも看護実習ではよく起こります。基本である時間管理を身に付けるためにも、時間を確認する習慣をつけておくことが大切です。

ナースウォッチの種類

①リールチェーンウォッチ(伸びるタイプ)

クリップの先がリールになっているタイプです。クリップを取り外すことなく、時計部分を引っ張ればすぐに見たい位置に持ってくることができます。

使ったあとは、リールによってすぐに元の長さに戻るので、処置や介助などで時間に余裕のない時でも、手間をかけずにしまうことができます。

②ショートチェーンウォッチ(どこでも取り付けられるタイプ)

チェーンの先にクリップがついており、どこでも簡単に取り付けられます。胸ポケットなどにも付けることができ落下しづらいため、使い勝手が良いことが特長です。

普段は時計部分をポケットの中に入れておけばぶつけて壊れることもなく、必要な際はすぐにポケットから出して時間を確認することができます。

また、バッグやウエストポーチなどにも取り付けることができ便利です。取り外しも簡単なため、クリップを外せばすぐに点滴の滴下確認などをすることも可能です。

③カラビナウォッチ

ベルトの先にカラビナがついているタイプです。ナース服のフープ部分やベルトフープに通して使用します。取り外しも簡単で、カラビナ部分を外せばすぐに手元に持ってくることができます。

カラビナは外れにくく、落下や紛失の心配が少ないため、しっかりと固定したい人におすすめです。

ナースウォッチの選び方

秒針つき

秒針つきのナースウォッチは、バイタルサインの測定や点滴の滴下速度を計るのに最適です。長針・短針よりも目立つ色の秒針がついているナースウォッチも多くあり、自分にとって見やすいものを選ぶとよいでしょう。

蓄光

蓄光タイプは暗いところで光るので、暗い病室や廊下でも文字盤が見やすく便利です。夜勤などに適しています。

おすすめの価格帯

価格帯は1,000円台~5,000円以上までさまざまですが、ソーラー充電機能や防水機能など、高性能なものは高価な傾向があります。
丈夫なものを選んで長く使いたいという方は、水や衝撃に強い高性能なナースウォッチを選ぶことがおすすめです。

時間の確認だけが目的の場合は、比較的安価なものでも問題なく使用できますが、クリップや金具部分の作りが不十分だと落下や破損が起きやすいため、値段だけでなく作りの丈夫さも合わせて選ぶことが大切です。

見やすいデザインや好みの見た目

正確に時間の確認ができるよう、文字が大きく見やすいものや秒針の色がはっきりしているものなど、自分が使いやすいと感じるデザインを選ぶことが大切です。
また、ナースウォッチは一日に何度も使うものであるため、好みのデザインで身に付けたいと思えるものを選ぶのもよいでしょう。

電池交換できる

ナースウォッチには電池交換ができるタイプと、電池交換不要のソーラー充電タイプがあります。ソーラー充電タイプは、日光や蛍光灯の光を電気エネルギーに変換して動くため電池交換の手間がかかりませんが、値段が比較的高価です。

長時間暗い場所でナースウォッチを保管することが多い方や、値段を抑えて、必要なときにいつでも確実に使えるものがいいという方は電池交換タイプがおすすめです。

機能性が高い3wayタイプ

金具やクリップを付け替えることで3通りの使い方ができる、3wayタイプのナースウォッチもあります。リールクリップ、ショートクリップ、キーホルダーなど機能の違うパーツが付属しており、使い方に合わせて付け替えることができます。

実際に使ってみないと自分に合ったタイプのナースウォッチが分からないという方や、状況に合わせてパーツを付け替えたい方におすすめです。

腕時計でもいいの?

時間の確認という点では腕時計でも同様の機能がありますが、看護の場面においては腕時計が適切でない場面が多くあります。

例えば、移動介助や体位変換などを行う際、患者さまの身体の下に手を差し込むときに腕時計があると、患者さまだけでなく看護師側にとっても危険です。
また、何かの拍子に腕時計が患者さまの顔や身体に当たることで傷つけるリスクもあります。

手洗いの際も、腕時計をつけていると手首が洗えず不潔なだけでなく、一度不潔になった腕時計をつけたままにしていることも衛生的に良くありません。
そのため、腕には何もつけずにナースウォッチを使用することが、患者さまの安全や衛生面においても大切です。

Apple Watchなどのスマートウォッチを使う人も

スマートウォッチは滴下計算アプリ、アラーム機能、電卓などの機能が充実している点が魅力です。看護学生では実習で禁止されている学校もあるので購入前に確認しましょう。

自分にあったナースウォッチを選ぼう

ナースウォッチは、看護実習で毎日使う相棒のようなものです。また、実習中だけでなく看護師になってからも使い続けるものであるため、ずっとあなたの看護師生活の役に立ちます。

さまざまな機能やデザインの中から選んだお気に入りのナースウォッチとともに、より充実した実習生活を送りましょう!

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