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世田谷神経内科病院で身に付ける奥深い看護。コミュニケーションは文字盤や口唇術

病院紹介
公開日

世田谷神経内科病院で働く看護師が、病院や看護部についてご紹介いたします。当院への入職を考えている方や興味を持っていただいた方、ぜひご覧ください。

世田谷神経内科病院の概要説明

地域における病院の使命と役割

当院の使命は「生命を守ること」です。さまざまな病気で急性期を脱した後も継続して医療・看護が必要な方に、安心して療養生活が送れるように、環境を整え支援していくことが役割です。

Setakanが大切にしていること

  • 楽に呼吸ができるようにすること
  • 肌を清潔に保ち、潤いを与えること
  • 体を優しく包む寝具を整えること
  • 陽だまりのある環境を整えること
  • 大切な人と会える時間を大切にすること

世田谷神経内科病院だからできること

世田谷神経内科病院ならではの研修

文字盤判読スキル研修をはじめ 、会話ができない患者さまとのコミュニケーションスキルを高めるために欠かせない研修を実施しています。

実施中の研修

・文字盤判読スキル研修
・呼吸リハビリテーション研修
・呼吸器看護研修
・摂食嚥下障害看護等

世田谷神経内科病院だから経験できる看護

気管切開で人工呼吸器を装着している患者さまでも、週2回、機械浴に入れる看護を経験することが出来ます 。
食事に関しても当院ならではの経験を積めます。普通のお食事を召し上がっている患者さまは数人しかいないので、エネルギー摂取というより「お楽しみ」としての食事を提供することが中心となります。
多職種間との横の繋がりを図りやすい環境が整っているため、看護を奥深く極めることができます。

世田谷神経内科病院において、看護師の重要な役割や活躍

看護師による家族支援

COVID19が5類移行した後も患者さまの感染予防のために、極力ご家族が患者さまに触れることは原則控えて頂いています。「せめて、お顔を拭きたい!」「手を摩りたい!」「足をマッサージしたい!」というご家族のために、ほんの少しの時間を大切にしています。 ご家族は、患者さまの顔や手を拭いてあげたい気持ちでいっぱいですが、まだまだ感染予防対策のため、積極的には推奨しておりません。ご希望があればご家族にはおしぼりを渡して、ひと時のスキンシップを楽しんでいただいております。

看取りにおける看護師の重要な役割

大事なご家族を看送ることはとても悲しいことです。ご家族の中に永遠に良き記憶となるように、旅立ちにおいてはご家族と一緒にお体をきれいにする時を過ごします。
看取りの時、看護師は「今まで、色々なことを教えて頂きありがとうございます。Aさんの看護が出来て良かった」と心からそう思っています。

コミュニケーションが難しい患者さま

全ての患者さまが気管切開術を受け、人工呼吸器を使用しているため発声が不可能です。コミュニケーションを図るには、口唇術や文字盤、特殊なキーボタンを使ってのパソコン入力を利用する必要があります。

医療者が補助代替コミュニケーションのスキルを完璧に習得するには努力を要しますが、個人の得意・不得意もありなかなか上手くいきません。しかし、残存機能を活用したコミュニケーションこそが神経難病看護のもっとも特徴的なケアと言えます。

このスキルを身に付けることで神経難病看護だけでなく、他の看護時の信頼関係の構築に活かすことができます。例えば、ICUや人工呼吸器装着の患者さまへの看護、難病患者さまへの訪問看護などです。

世田谷神経内科の地域貢献を支える看護師の重要な役割

急性期の治療を終えても続く療養生活…その役割を担うのが世田谷神経内科病院の看護師の重要な役割になります。例え災害が発生しても患者さまを守るため、知識・スキル・環境を整え備えます。

多職種連携チームにおける看護師の役割

個別性を尊重した生活を送っていただくためには医師・看護師だけでなく、さまざまな専門性を持つ職種の力の集結が大切です。その中心となって多職種連携をコーディネートするのが看護師の役割になります。具体的には患者さまに必要なケア、リハビリテーション、栄養管理についてアセスメントして専門家へ繋げていく役割です。

世田谷神経内科病院の看護部の取り組み・活動

患者さまのQOL向上のための取り組みや病棟レクリエーションの取り組み

患者さまのQOL向上のための取り組みとして、神経難病患者さまとの非言語的コミュニケーションスキルはとても重要です。当院では、四季折々に合わせて、療養環境にデコレーションを行う等、積極的に非言語的コミュニケーションを図っています。
看護師によるプロ級の腕をご覧ください♪

右:機械浴の入り口をデコレーション

世田谷神経内科の看護師が大切にしていること

疾患に関わらず些細な変化に気づくことのできる観察力で看護することに注力しています。看護師になり立てから、そのスキルを見つけることが出来ます。言葉は交わせなくても、肌で通じ合える関係性を大事にし、3Hで神経難病患者さまと信頼関係を築く努力を惜しみません。

Setakanの3H

  • 【Head】頭を使って常に新しい知と問題意識をもつ
  • 【Hand】熟練した手で患者さまに安心と安全を、そしてぬくもりを
  • 【Heart】温かく人として思いやりの心で神経難病患者さまと信頼関係を築く

将来の日本において神経難病看護の認定看護師制度が制定されることを願っており、同時に制定時は真っ先に認定を受けられるように研鑽を続けています。

患者さまの種類

  1. 重度肢体不自由者
  2. 脊髄損傷等の重度障害者
  3. 重度意識障害者
  4. 筋ジストロフィー患者
  5. 神経難病患者等 (指定難病中の神経難病)

世田谷神経内科病院に向いている人

神経難病看護では患者さまの思いを汲み取るため、じっくりと待つことが大切です。待つことが得意な方、ぜひご一緒に神経難病看護をしませんか?
私達は今できなくても、どうしたら不可能を可能にできるかを考えられる方を求めています。看護の実際は一瞬で見えなくなってしまう特徴を持っていますが、見えなくなってしまう看護を形にしていく過程こそがやりがいです。

どんな人と一緒に働きたいか、長く働き続けるには?

言葉を自然にかけられる方と一緒に働きたいです。「なにくそ」とやり抜く力がある方は、長く働きつづけられます。

こんな言葉がけが大切

  • ありがとう
  • わたしがします
  • おかげさまで
  • すみません
  • 何かお手伝いしましょうか

こんなやりがいがあるため、こんな人に向いている

当院で働くやりがいは、患者さまと意思疎通が図れた時「やったー!」と達成感が感じられることです。患者さまの些細な変化に気づける視点が養われたり、神経難病看護により自分自身の本質に出会える
こともやりがいの一つと言えるかもしれません。

看護学生へメッセージ

とにかく人が温かい病院です。学ぶことが好きな方大歓迎です!当院にご興味を持っていただいた方、ぜひ当院のインターンシップや病院見学会にお越しください。

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