一歩ずつ着実に成長できる教育体制

東京医療センターではACTyナース能力開発プログラムをもとに、ラダーレベルⅠ~レベルⅤの能力向上を目指して教育を行っています。機会教育(OJT)と集合教育(OFF-JT)で段階を踏み、経験を積み重ねていきます。日々の看護を振り返るという過程を続けることで、一歩ずつ着実に看護実践能力を養うことができます。
看護師としてさらなるキャリアアップを目指し、より専門性の高い認定看護師、専門看護師、看護管理者、看護教育者などを選択して学ぶことができます。
◆◆◆ACTyナースとは?◆◆◆
国立病院機構が目指す看護師像を「ACTyナース(アクティナース)」と呼びます。ACTyナースとは、6つの看護実践力を備え、国立病院機構の理念に沿った看護を実践できる看護師を称しています。国立病院機構に入職すると、最初はACTyナースの能力を段階的に習得することからはじめていきます。
病院全体で育てる支援体制
●教育委員会、教育担当師長を配置し、集合教育と機会教育で連動して皆さんの成長を支えています。
集合教育(OFF-JT):それぞれのレベルや専門的な内容に応じて集まって研修を行っています。
機会教育(OJT):各病棟の教育担当者が中心となり、日々の看護実践を通して指導しています。
●プリセプター・PNS(パートナーシップ)制度により、不安なことや困ったときは先輩看護師がサポートしてくれます。
●仲間づくりを目的に、職員同士の親睦、交流を深める機会を設けています。
看護基礎・専門コース
質の高い創造的な看護を実践できるジェネラリストを育成するために、ラダーに基づいた看護基礎コースを設定しています。キャリア開発を支援するために、専門コースでがん看護、クリティカルケア、災害看護など、当院の役割を反映させた分野を設けています。その他にも、BLS講習会、医療機器講習会、RST(呼吸サポートチーム)セミナーなど、院内で多くの研修や勉強会を行っています。
キャリアアップへの支援

ACTyナースとして成長すると、さらに目指す看護を極めていける道が国立病院機構にはあります。「看護の専門性を追求したい」「看護の質を向上させたい」など、目指す看護を実現するために、研修会の開催や大学院等を含む院内外の研修を受講する支援を行っています。
スペシャリストコース
診療看護師(JNP)、専門・認定看護師、治験看護師、地域医療連携室係長、医療安全係長等
ジェネラリストコース
臨床の看護スペシャリスト
⇒急性期から慢性期、精神医療等、どのような対象者に対しても幅広い医療・看護における知識・技術・能力を発揮します。
看護管理コース/看護教育コース
看護管理職:副看護師長、看護師長、副看護部長、看護部長等
⇒質の高い看護サービスの提供をマネジメントする部門・部署で専門性を発揮します。
看護教育職:看護教員、助産教員、教育主事、副学校長、教育担当看護師長、実習指導者等
⇒看護教育に携わり、未来の看護職者の人材育成において専門性を発揮します。
各種研修
【当院開催の研修】
さまざまな役職や専門性に応じた研修を開催しています。 他病院との交流もあり、情報共有や意見交換で学びを深めることができます。自分自身の看護について振り返る機会となるため、新たな視点も広げられます。
・実習指導者講習会
・副看護師長新任研修
・看護師長新任研修
・副看護部長・副総看護師長研修
・院内教育担当看護師長研修
・新人看護教員研修/看護教員研修
・看護管理ステップアップ研修
・認知症ケア研修
・医療安全対策研修Ⅰ・Ⅱ
【特定行為研修】
当院は外科系基本領域の指定研修機関です。特定行為研修修了者が各部署で実践し、後輩育成の中心的な役割を担っています。現在14名の診療看護師(JNP)がクリティカルケア支援室に所属しており、救急科、麻酔科(手術室)、総合内科領域などで活躍しています。
\下記の領域でスペシャリストが活躍しています/
■専門看護師
がん看護専門看護師、家族支援専門看護師
■認定看護師
感染管理認定看護師、集中ケア認定看護師、救急看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、糖尿病看護認定看護師、乳がん看護認定看護師、がん放射線療法看護認定看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師、認知症看護認定看護師、慢性心不全看護認定看護師、小児救急看護認定看護師
【ステップアップ研修】
病院:幹部看護師候補者研修
厚生局・都道府県・グループ:実習指導者講習会
グループ:中間管理者研修、看護師長研修、副看護師長研修
本部:幹部管理者研修、幹部看護師管理研修1・2・3
【教員養成研修】
・看護教員養成課程(1年/8ヶ月)
・幹部看護教員養成課程(1年)
【その他の研修等への参加】
・各病院、国立病院機構本部、北海道東北グループ、国立看護大学校研修部など各種主催の研修参加
・看護技術教育(病院間交流研修)
・看護研究・学会参加(国立病院総合医学会、国立看護研究学会等)