新人看護師が安心して成長できる教育支援体制

看護部の理念に基づき、キャリアラダー、OJTを通じて看護師が豊かな心で専門性の高い看護を提供できるように指導しています。新人看護師に対してプリセプターが精神面、アソシエートが技術面を中心にサポートし、病棟全体で育てていく体制となっています。新人看護師はピンクの名札が目印となっており、看護部だけではなく、多職種のスタッフが支えてくれます。

入職して1ヶ月間は、しっかり看護場面を見学してもらうことを大切に指導を行っています。清拭や体位変換、コミュニケーションの方法など具体的なやり方を説明します。夜勤のトレーニングは6月くらいからを予定しています。年に2回面接を行い、精神面や身体面、現場で困っていること、これから学びたいことなどを聞いて各病棟の新人指導に活かしています。
みんなで共に成長できる教育プログラム

教育体制として国立病院機構の「看護職員能力開発プログラム」をもとに、新人看護師だけではなく、周りの先輩看護師・管理者が共に成長できるように取り組んでいます。キャリアラダーのⅠ~Ⅴまでの段階に沿ってステップアップできるように支援しています。新人レベルⅠでは、職場への早期適応・基本的能力の習得を目指しています。
レベルⅠ:基本的看護実践能力
レベルⅡ:メンバーシップ
レベルⅢ:リーダーシップ
レベルⅣ:チームリーダー
レベルⅤ:看護マネジメント


エキスパートナース制度
当院独自で構築した「エキスパートナース制度」は、特定の看護領域コース研修を受講して合格基準に達した看護師が院長より認定されます。リウマチ、小児、筋ジストロフィー、重心心身障がいの領域があります。専門実践能力の開発と共にキャリアアップを支援し、医療現場での看護師の位置づけを向上させて指導力のある看護師を育てています。
◆◆◆受講条件◆◆◆
・レベルⅣ取得または申請中の看護師
・当該専門の臨床経験通算2年以上
・特定分野の経験があること
・直属の上司の推薦があること
\院内エキスパートナース活動のご紹介/
■筋ジストロフィー看護
筋ジストロフィー病棟は、人工呼吸器装着患者が2/3近くいます。院内エキスパートナースが人工呼吸器管理研修を受けて後輩へ指導しています。
■重心身障がい看護
重症心身障がい患者は、摂食機能の発達が遅れており、上手に食べられないケースが多いため、摂食訓練を行います。この技術を後輩に指導しています。
■小児看護
小児看護では、喘息の吸入方法、食物アレルギーなどによるアナフィラキシーに対する緊急補助治療のための自己注射、アトピー性皮膚炎のスキンケアなどを行っています。患児さま・家族が自宅で安心して治療が継続できるように指導する機会が多くあり、しっかりと見て学ぶことができます。
認定看護師を中心とした専門教育研修が充実!
当院では感染管理認定看護師、緩和ケア認定看護師、慢性呼吸器疾患看護認定看護師、手術看護認定看護師、摂食嚥下障害看護が在籍しており、各分野で活躍しています。認定看護師が中心となって、各部署での専門看護勉強会、看護協会認定看護師講座を行っています。