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看護学生の夏休みにやっておいたほうがいいこと

学生生活
公開日

せっかくの夏休み、自分のためになる過ごし方をしたいと考える看護学生も多いと思います。
夏休みの期間は、学校によって異なります。看護専門学校であれば約1ヶ月、看護大学であれば約2ヶ月です。学年によって、できること・やっておいたほうがいいことが異なるため、学年別に詳しく解説していきます!

大学1・2年/専門1年生の夏休みの過ごし方

大学1・2年生や専門1年生は、本格的な実習の前であり、国家試験までまだ時間があります。学校では講義が中心のため、授業の課題やレポート、テスト勉強が重要です。

夏休みの課題

低学年は、授業の課題とテスト勉強をこなすことに集中しましょう。
大学の場合、教育学や倫理学、韓国語・中国語など、一見看護と関係のないような科目が多いです。
国家試験には直結しない内容ですので、単位が取得できれば問題ありません。レポートやテスト勉強をサクッと終わらせましょう。

重要なのは、解剖生理学や基礎看護学、小児や母性の各専門看護学など、今後実習や国家試験で必要になる内容です。実技テストの勉強や、フィジカルアセスメントなどのより実践的な内容を中心的に勉強してください。

看護師国家試験対策

低学年であると、看護師の国家試験にどのような問題が出題されるのか知らない学生もいるのではないでしょうか。
国家試験は、「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」の3種類に分かれます。中でも必修問題が最も大切であり、50問中8割以上の正解が合格条件となります。この必修問題は、看護の基本的な内容であるため、授業の学習状況が大きく影響します。

低学年のうちは、日々の授業や課題、テストに真面目に取り組むことが国家試験の対策です。ただし、国家試験がいつあるのか・どんな問題が出題されているのか・合格率・どんな問題集を使用するのかといった、一般的なことは1年生でも知っておいてください。

看護師国家試験の合格率は?試験科目は?

短期アルバイト

勉強だけでは息が詰まってしまいます。バイトや遊びも予定に入れて充実した夏休みを過ごしましょう!

就職してしまうと、1~2ヶ月の長期休暇は得られません。国家試験まで時間がある低学年の今だからこそ、プールやライブイベントなどの短期バイトや、旅行を楽しむことはおすすめです!

看護学生はどのくらいアルバイトできる?月収は?

大学3年生/専門2年生の夏休みの過ごし方

大学3年生や専門2年生は、授業のほとんどが実習です。実習により、実践的な知識や技術を学ぶことができます。実習や講義の内容は国家試験に直結するため、常に国家試験を意識して勉強を進める必要があります。国家試験の問題集や過去問を勉強し始めている学生もいるでしょう。
また、就活についても考え始めるため、低学年と比べて急に忙しくなります。

インターンシップ・見学会に参加しよう

就活についても考えなければいけない時期です。就職したい病院の候補はありますか?実習で行った病院や地元の病院、興味のある診療科に特化した病院などさまざまです。

インターンシップに参加すると、入職希望の病院がどんな所なのか分かり、自分が働きたい職場なのか判断できます。職場見学や看護体験、先輩看護師との座談会を通して、職場の雰囲気や設備について詳しく知ることができます。

最終学年になると、国家試験の勉強でインターンシップに参加している余裕はありません。採用試験も早いと5月には始まります。
大学3年生や専門2年生のうちに大体の就職先を決められるよう、インターンシップにはできるだけ参加しましょう。

実習事前勉強

授業は実習を見据えた内容が多く、夏休みの課題は実習の事前課題であることが多いです。最も重要なのは、事前課題を含めた実習の準備になります。

実習の事前課題を丁寧に取り組むことで、実習中の負担が軽減されます。実習中の自分を救うためと思って、事前課題はしっかり取り組みましょう。

ただし、事前課題はあくまで最低限必要な知識です。夏休み明けに始まる実習の準備を可能な限り済ませましょう。

夏休み中に行う実習の準備

  1. 事前課題を丁寧に取り組む
  2. 次の実習領域で多い疾患の病態生理・治療法・薬剤について勉強する
  3. アセスメントに使える参考書や資料を準備する
  4. 血液検査データの正常値やエリクソンの発達段階など、どの実習でも必要であるアセスメントの根拠を事前に入力する
  5. 実習で提供する看護技術の手順を事前にまとめる

これらを済ませておくことで、実習前に焦る必要がなくなりますよ。
実習の経験は、看護師として働き始めてからとても役に立ちます。国家試験の各領域の設問や状況設定問題の知識を得られるため、真面目に取り組みましょう。

実習の持ち物と事前学習
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看護師国家試験対策と模試

実習に忙しく負担も大きいはずなので、実習を全うすることを優先にしましょう。

しかし、国家試験の勉強も重要であることを忘れてはいけません。最終学年を目前に、年度の後半には国家試験の模試を受ける機会があります。

可能であれば、この夏休みから必修問題の過去問を解き始めることをおすすめします。高価な参考書を購入するのではなく、模試のやり直しやアプリで過去問を解いて復習するだけでかまいません。

国家試験の勉強にあたり、参考書や過去問を購入する学生がほとんどです。
参考書や過去問は、自分が国家試験を受ける年の物を購入します。例年4月には発売されているため、どの参考書が分かりやすいか、自分に合っているかを見極め、実際に購入するときに迷わないようにしておきましょう。

おすすめの参考書えらび

短期アルバイト

国家試験の勉強が始まり、実習で忙しい毎日を送っているため、低学年に比べてアルバイトに割く時間はないでしょう。学業を優先に、可能であればチャレンジしてもいいかもしれません。優先度は低いため、無理のない程度で行いましょう。

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大学4年生/専門3年生の夏休みの過ごし方

大学4年生や専門3年生は、国家試験の勉強が中心になります。専門学生は、実習、国家試験の勉強、就職活動を平行して行うためとても大変です。限られた時間で、多くを勉強すべき1年であるため、夏休みの時間を有効に活用しましょう。

看護師国家試験対策と模試

あと少し実習が残っている学生もいるかもしれませんが、国家試験の勉強を最優先しましょう。
既に参考書や問題集が手元にあるはずなので、まとまった時間を確保できる夏休みに集中して勉強を進めましょう。
夏休みには必修問題を8割とれるレベルを目指します。必修問題が非常に重要であるため、夏休みは必修問題に特化して勉強を頑張ってください。

模試の回数も増えますので、自分の実力を確認できます。模試の結果に落ち込むことや、友だちと比較してしまうことがあるかもしれません。
看護師国家試験は合格率が高く、決して受験者を落とすための試験ではありません。勉強すれば合格できる試験であるため、あきらめずに過去問を解きましょう!

就活

学生によっては、既に採用試験が終わっているでしょう。看護師は、他職種と比べて就職しやすいため過度な心配はいりません。早くから内定をもらっていても、国家試験不合格のため内定取り消しになってしまう事例もあります。夏休みは国家試験の勉強に集中することをおすすめします。

アルバイトの注意点

最終学年でアルバイトをしている学生は少数派です。やむを得ない理由があれば仕方ありませんが、どの学生も国家試験の勉強に時間をあてています。まだ勉強が進んでいない場合でも、この夏休みから国家試験へ気持ちを切り替えていきましょう!

夏休みの計画の立て方は?

学年ごとの夏休みの過ごし方はイメージできたでしょうか?
夏休みを有意義に過ごすためには、計画を立てることが大切です。まずは、自分のやるべきことを明確にしましょう。優先度の高いものから着手し、夏休み期間に終えられるようにスケジュールを割り振ることをおすすめします。始めに計画を立てておくことで、効率的に勉強が進みますよ。

看護学生はとても忙しいので、体調には注意して無理せず勉強を進めてください。長期休暇は学生の特権です。今しかない時間を、適度に息抜きもして楽しく過ごしましょう!

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