看護師として働き始めるには、看護師免許が必要です。
そのためには厚生労働省が行っている
看護師国家試験に合格しなければなりません。
試験はいつごろ行われる?
具体的な日程は厚生労働省のHPで発表されますが、年に一度、2月の半ばごろに、午前午後にわたり1日かけて行われます。寒い時期のため、当日は防寒対策が必要です。過去には大雪による悪天候の影響で追試が行われたこともありました。遠方の方は試験会場にたどり着かない可能性も視野に入れ、会場近くのビジネスホテルに前泊するなど、備えておきましょう。また、試験当日に体調を崩してしまうと実力を発揮できません。風邪やインフルエンザに罹らないように、事前に万全の体調管理を行いましょう。前日の夜更かしによる睡眠不足も大敵です。

看護師国家試験の合格率は?
合格率 | 合格者数 | 受験者数 | |
---|---|---|---|
109回 | 89.2% | 58,514 | 65,569 |
110回 | 90.4% | 56,769 | 66,124 |
111回 | 91.3% | 59,344 | 65,025 |
112回 | 90.8% | 58,152 | 64,051 |
113回 | 87.8% | 55,557 | 63,301 |
109回~113回までの合格者データです。
5年分を平均すると89.9%と高めになっています。
既卒者の合格率 | 新卒者の合格率 | |
---|---|---|
109回 | 37.4% | 94.7% |
110回 | 44.4% | 95.4% |
111回 | 38.9% | 96.5% |
112回 | 36.5% | 95.5% |
113回 | 30.4% | 93.2% |
既卒者/新卒者で分けてみると、新卒者の合格率は90%超えを保っていますが、
既卒者の合格率は30.4%~44.4%に留まり、低い傾向にあります。
既卒者で受験する場合、学習環境を自分で整えなければいけない分、
強い意志と忍耐力が必要です。
合格率が高めでも油断は大敵です。
しっかりと勉強をしなければ点は取れません。
試験に向けて、傾向をつかんで対策を行いましょう。
看護師国家試験の試験科目は?
試験は必修問題50問、一般問題は130問、状況設定問題60問の計240問が
午前午後にわかれて出題されます。所要時間は計5時間20分です。
試験科目は下記の10科目です。
- 人体の構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 地域・在宅看護論
- 成人看護学
- 老年看護学
- 小児看護学
- 母性看護学
- 精神看護学及び看護の統合と実践

受験手数料はいくらかかる?
看護師国家試験の手数料は5,400円かかります。手数料の額に相当する収入印紙を受験願書に貼って納付をします。収入印紙とは国の手数料や租税の支払いに利用される証票のことです。一般的に郵便局で購入ができます。受験に関する書類を受理した後は、受験手数料は返還されません。

誰に受験資格がある?
看護師国家試験は誰でも受験できるわけではありません。
高校卒業後、看護師養成校や大学に通い必要な過程を経た方に受験資格が
与えられます。
主な受験資格は下記のようになっています。
