国試の配点と合格点
項目 | 配点 | 合格点 | |
---|---|---|---|
必修問題 | 50点(1問1点) | 8割 | |
一般状況 | 一般問題 | 130点(1問1点) | 150点前後 |
状況設定問題 | 120点(1問2点) |
合格のボーダーラインは必修が8割、一般状況は年度によって変わりますが、
ほぼ6割の150点前後がボーダーになっています。
つまり合格のためには必修で8割取り、
その後は一般状況で160点以上を取っていくことになります。
国試に限らず受験を制するためにはその傾向にあった勉強を行うのが最適なので、
試験の傾向を考えていきましょう。

必修問題の出題傾向
問1の統計や社会保障などから始まり、
中盤に解剖や病態関係、後半は看護技術関係が続きます。

みなさん『②病態』は学校で必死に勉強をすると思いますが、
病態だけでは合格ラインの8割に到達しないため、
『社保統計』と『看護技術』の勉強も忘れてはいけません。
社保統計と看護技術は暗記科目と思い、後回しにしている人が多く、
直前になりその膨大な量に気づき必修落ちすることがあります。
学校の成績は良い(病態は得意)が、
必修落ちをしたと聞くのはそのためです。
一般/状況設定問題の出題傾向
-
1
得点が高い
状況設定問題を
制覇! -
2
看護の基本
アセスメントを
押さえる! -
3
一般問題と
状況設定問題を
交互に解く!
①得点が高い状況設定問題を制覇!
必修は『社保統計』と『看護技術』のウエイトも高かったのですが、一般状況ではやはり病態が中心になります。状況設定問題は病態の問題が多く、なおかつ1問2点と配点が高いため、確実に点を取れるようにしておきましょう。

②看護の基本アセスメントを押さえる!
状況設定問題は従来のように基準値だけを知っていたら、すぐに答えとならず、看護アセスメントを問われている問題が増えています。これは現代の看護現場では患者アセスメントが強く求められているためです。

看護アセスメントができるようになれば
病態関係の一般問題や必修問題は楽に解けるようになります。
例えば臨床の場を想定して自分の受け持ち患者の頻脈をみたら
何をアセスメントできるか?など言えるようにしておきましょう。
③一般問題と状況設定問題を交互に解く!
ここで大事なのは「頻脈の時は発熱や貧血、皮膚に発赤や腫脹があるなら炎症」などの病態の基本アセスメントが必要になります。この部分は一般問題分野の為、一般問題と状況設定問題を交互に行うのが効果的な勉強法になります。

解けない難問に出くわしたら
難問は必ず出ます。しかし国試は総得点で決まるので、難問を必ず正答する必要はありません。難問はかなりの時間をかけ結局わからない、となることが多いのである程度で見切りをつけ自分の得意分野で勝負しましょう。

まとめ
必修は社保技、一般状況は高得点の状況設定問題、
得意分野で点を取ることがポイント
まとめると当たり前のことですが、国試は特別な勉強ではなく
当たり前のことができることを求めています。
これを実践して是非来年合格を果たし、
ナースとして臨床の現場で活躍することを願っています。
