"看護師"というと女性をイメージする方がほとんどだと思います。
でもちょっと待ってください!
男性看護師はここ10年間で2倍以上に増えていて、
9万5千人以上(2018年時点※)の男性が看護師として働いています。
もちろん、男性でも看護師になる事ができます!先にも述べたように、需要は年々増加し10年間で2倍以上になっています。
男女比でみると、男性看護師は7.8%、女性看護師は92.2%(2018年時点※)となり、まだまだ女性の人数が多い現状です。しかし、他職種と比較すると収入が高い事、男性だと管理職につきやすい傾向がある事から、この先も男性看護師の割合が増えていくと考えられています。
男性看護師が求められる場面は多い!
男性看護師は体力や腕力がある場合が多いため、女性ばかりの職場では、実はとても頼りにされる場面があります。
救急外来など24時間緊張感のある職場、重度の障害がある患者さまのケア、精神的に不安定な患者さまに力強く抵抗された場合など、男性の方が対応しやすいことがあります。女性看護師には相談しにくい悩みや、女性看護師にはケアしてもらいたくない場合など、男性看護師の活躍場面は想像以上に多くあります。
男性看護師が活躍しやすい診療科
- ・手術室
- ・救急科
- ・精神科
- ・脳神経外科
- ・整形外科
- ・リハビリテーション科
同性がいる安心感♪(大学病院・総合病院など)
病床数が多く看護師の人数が多い病院だと、一定の割合で男性看護師が在籍しているので、同性がいるという点で働きやすいと思います。大学病院や総合病院のような規模の大きな病院は、教育体制が充実し、多くの症例を経験できるので、スキルアップしやすい環境です。
女性が圧倒的に多い職場になるので、男性看護師にとっては働きづらいと感じることも多いようです。事前に「女性社会」でうまくやっていくポイントを確認しておきましょう。
清潔感・好感度のある身だしなみを心掛ける
看護師は清潔感が大切です。特に男性看護師は、"清潔感+好感度"のある身だしなみを意識しましょう。身だしなみを整える事で、女性看護師や患者さまから好印象を持ってもらえるので、それだけで働きやすさ倍増です!
うわさ話や陰口などに振り回されない
女性が多い職場では、"うわさ話や陰口が多い"ことも。そういう場面に立ち会わないように、うまく調整するのが一番ですが、立ち会ってしまった場合は、肯定も否定もせず、うまく立ち回りましょう。(対応が上手な先輩を観察して、対応力を身に付けましょう)
性別にとらわれない考え方をする
男性看護師だからできない仕事があるように、女性にも不向きな仕事はあります。性別による考え方・感じ方の違いを乗り越えるのは難しい事ですが、"一つのチームとして患者さまに看護を提供する"と考える事で、自分のすべき事が明確になり、案外簡単に性別を乗り越えられるかもしれません。
男性看護師が、看護部長になるには?
規模の大きな総合病院や大学病院は、先にも述べたように、一定数の男性看護師が在籍しているため、同性がいる安心があると思います。しかし、看護部長は女性であるケースが多く、管理職に就きたい男性看護師にとっては、出世するのが難しい傾向があるかもしれません。
単科の精神病院や整形外科病院は、男性の看護部長など管理職が多いので、「管理職に就く」という面では、好待遇を期待する事ができます。
収入アップを狙うには?
手当がつく病棟で働くと、収入アップを見込むことができます。多くの男性看護師が活躍している救命救急センターや手術室、精神科病棟などは、特殊業務手当や危険手当が別途支給されるため、一般病棟と比較すると収入が高くなる傾向があります。
資格手当は、認定看護師・専門看護師・特定行為看護師などの資格を取得すると支払われる手当です。活躍できる場面も増えるので看護師に人気の資格となっています。