地域医療へ貢献していきます!
脳神経センター
脳神経センターは、脳卒中、脳腫瘍などの脳血管障害や脊髄・脊椎疾患を中心に診断・治療を行う専門部門です。救急医療で中心的な役割を担い、24時間365日体制で緊急対応が可能です。開頭手術、定位脳手術、脊椎・脊髄手術など、年間250件以上もの手術を行っています。高度な医療設備と経験豊富な医師陣が揃っており、患者さま一人ひとりに最適な治療を提供しています。当センターは、地域の医療機関とも連携を強め、患者さまの社会復帰を支援するためのリハビリテーションも充実しています。これにより、急性期から回復期まで一貫した医療サービスを提供し、患者さまの生活の質を向上させることを目指しています。
心臓センター
心臓センターは、心臓カテーテル・心臓血管外科を中心に、心臓および血管の疾患に対する高度な医療を提供しています。高度医療設備を駆使して、冠動脈バイパス術やカテーテル治療、心臓弁置換術など、多くの手術件数実績を積み重ねてきました。冠動脈バイパス術においては、基本的に当院では人工心肺を使用しない手術を行い、患者さまへの負担を考慮しながら治療に取り組んでいます。その他、カテーテル治療では狭くなった冠動脈を広げるためのバルーンやステントを使用し、再狭窄を防ぐための薬剤塗布ステントも導入しています。
医療講演会
地域の方々に少しでも健康に興味を持ってもらえるように、入場無料でお申し込みも不要の医療講演会を開催しています。
糖尿病教室
当院の看護師や薬剤師、理学療法士など多職種のスタッフが糖尿病患者さまをサポートします。運動や食生活などの指導のほか、交流会・ハイキングを開催しています。
健康祭
年に1回病院の敷地内で健康祭を開催しており、健康チェックや屋台、演奏会など地域の方々にとって楽しく親しみやすいイベントとなっています。
PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)
野崎徳洲会病院では、全病棟でPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の看護体制を導入しています。安全で質の高い看護を提供することを目的として2人1組でペアを組み協力しながら患者さまのケアを行います。常にパートナーと一緒にベッドサイドにいくので、安全な環境で看護を提供でき、お互いに刺激を受け合いながら成長していくことができます。
さまざまな治療に対応する医療設備
内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」
ダ・ヴィンチは、アメリカで開発された内視鏡手術支援ロボットです。このロボットは、医師が遠隔で操作することで、より正確で繊細な手術を可能にします。術者は専用の操作台に座り、そこからロボットのアームを動かします。操作台はケーブルで本体とつながっており、術者は3Dの立体映像を見ながら、まるで自分の手で手術しているかのように、患部の切除や縫合(吻合)などを行います。このシステムにより、従来の手術よりも小さな傷で済むことが多く、患者さんの体への負担が少ないのが特徴です。
放射線治療機器「トモセラピー」
この放射線治療装置は、ヘリカルCT(らせん状のCT)という技術を応用しており、装置が患者さんの周囲を連続的に回転しながら、寝台に乗った患者さんの体をゆっくりと移動させて治療を行います。この動きによって、放射線を当てる範囲や量を細かく調整することができ、腫瘍の形に合わせて正確に照射することが可能になります。その結果、がんの部分にはしっかりと放射線を当てつつ、周囲の正常な組織へのダメージを最小限に抑えることができます。この装置は、頭部の治療ではガンマナイフと同じくらいの効果が期待できるだけでなく、咽頭がんなどの頸部、肺がんなどの胸部、さらには肝臓がんや前立腺がんといった腹部のがんにも幅広く使われています。看護学生にとっては、がん治療の中で放射線治療がどのように行われているのか、また患者さんの安全や快適さを守るために看護師がどのように関わるのかを学ぶ良い機会になります。
O-arm
O-armは、手術中に使われる移動型の画像診断装置で、2D(平面画像)と3D(立体画像)の両方を撮影することができます。この装置は、脊椎や頭蓋、整形外科などのさまざまな分野の手術で活用されており、手術中にリアルタイムで体の内部を詳しく確認することができます。
手術室でのワークフロー、医師や看護師がスムーズに作業できるように設計されているため、患者さんの安全性や手術の正確性を高めることができます。
高気圧酸素治療器
高気圧酸素治療器は、患者さんが専用のタンクの中に入り、通常よりも高い気圧(約2気圧)の環境で、100%の酸素を吸入することで治療を行う装置です。この治療により、血液中の酸素量が大幅に増加し、体のすみずみまで酸素が行き渡るようになります。特に、酸素が不足している組織に対しては、酸素供給を改善することで回復を促す効果があります。酸素を多く取り込むことで代謝が活発になり、脳梗塞や末梢循環不全などの疾患の治療に用いられています。また、突発性難聴の改善や、抗がん剤の効果を高める目的でも使用されることがあります。さらに、骨折やスポーツによる外傷の治癒を早める効果も確認されており、幅広い分野で活用されています。