充実した救急医療体制
大阪府済生会野江病院は、24時間体制で二次救急医療を担っており、救急搬送は年間約5,000件と大阪市内で屈指の実績を誇ります。救急医療には救急集中治療科のスタッフが初期治療を行い、重症の患者さまに対して緊急治療や入院まで一貫して対応しています。当院の集中治療室は10床あり、患者さま2名に対して看護師1名の看護体制を取り入れています。患者さまが安心して治療に専念できるよう、他職種と連携してチーム医療に取り組み、患者さまやご家族に寄り添った看護が提供できるよう努力しています。
がん診療拠点病院としての役割
大阪府がん診療拠点病院に指定されているため、地域の医療機関と連携して質の高いがん診療を提供しています。各診療科で患者さまに応じた専門的な治療に取り組み、多くの患者さまやご家族が緩和ケアを受けることができるよう体制の整備に努めています。
がん治療
がんの主な治療として、手術療法・化学療法・放射線治療があります。患者さまのがんの状態に応じて、相談しながらがん診療を行っています。
●手術療法
手術はがん病巣を切除して取り除く治療方法です。
●化学療法
抗がん剤治療が主となります。手術による切除ができないがんに対しても、抗がん剤治療を行うことで病巣を縮小させ手術可能になる場合があります。
当院の化学療法室は15床設置しており、がん化学療法認定看護師を含めた化学療法について知識豊富なスタッフが対応します。化学療法室にて通院で化学療法を受ける患者さまが増えているため、入院することなく治療することが可能になりました。専門性を活かし、患者さま一人ひとりが治療を続けながら自分らしく過ごせるようにサポートしていきます。
●放射線治療
腫瘍の成長を遅らせたり縮小させることができます。がんの局所療法なため、全身的に負担が少なく患者さまに優しい治療法です。
緩和ケア
当院では、緩和ケアチームによる診療を行っており、からだやこころのさまざまな辛さを和らげるため、がん緩和治療に対して経験豊富なスタッフが連携して医療を提供しています。その他、がんと診断され症状緩和を要する方を対象とした緩和ケア外来の開設、医療従事者を対象とした緩和ケア研修会の開催、全職員に対してアドバンス・ケア・プランニングに関する研修会などを開催しています。