知識・技術が身に付く1年間
新人教育では、プリセプターシップ制を導入し、部署の実地指導者が支援する体制をとっています。月ごとに目標を設定し、段階的にステップアップできるよう部署全体で支援しています。入職後1週間は、集合研修で集中的に研修を行い、その後も段階的に必要な研修を行って、知識と技術の向上を図りながら年度末までにキャリア開発ラダーレベルⅠの認定を目指します。その他にも、自己研鑽のためのe-ラーニングや技術動画を取り入れています。
また、赤十字の使命でもある「災害看護」が実践できる看護師の育成にも力を入れており、新人の頃から3年間かけて災害看護教育を行い、災害現場への派遣や後方支援ができる看護師を育成できるよう取り組んでいます。
自分の目指したいキャリアを描こう!
キャリア開発ラダー
キャリア開発ラダーは5段階の到達目標(レベルI~V)を設定し、目標を達成するための教育研修と一対になっており、先輩看護師の支援を受けながら段階的に取り組むことができます。新人看護師の一人ひとりのペースに合わせて、1年後のレベルⅠ認定を目指してサポートします。看護管理者や国際救援活動に参加する看護職のキャリア開発のための教育も整備しています。レベルⅢまで共通のラダーを活用し、レベルⅣ以降は看護実践者、看護管理者、看護教員(専門学校)、国際活動要員の4コースから自分の目指したいキャリアに沿って、自分で開発できる体制を整えています。
認定看護師 看護師特定行為研修修了者が活躍しています!
当院には、認定看護師、看護師特定行為研修修了者が在籍しており、実践・指導・相談を通して質の高いケアを提供しています。
●認定看護師(6分野 8名)
感染管理認定看護師、糖尿病看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、認知症看護認定看護師、摂食嚥下障害看護認定看護師
●看護師特定行為研修修了者(6名)
院内を横断的に活躍しています。また、臨床推論等の研修会などでも講師としてリーダーシップを発揮しています。
活動について
【感染管理認定看護師】
専門的知識と技術を活かして患者さま、職員を感染から守り、安全な病院環境を整えるため、組織横断的に活動しています。活動としては、定期的に院内ラウンド、職員への感染防止教育、感染症患者発生時の対応全般のほかに、感染対策マニュアルの作成と改正を行っています。地域の企業からの感染防止への講師依頼にも対応し、手洗い実習を含む研修会を開催しています。
【糖尿病看護認定看護師】
糖尿病を持ちながら生活する方の療養行動を継続する大変さや苦労を理解し、その人らしく健やかな生活が継続できるように、生涯続く自己管理や療養生活を支援しています。院内での主な活動は、入院中の糖尿病患者さまのケアや透析センターでの透析患者さまの足のケア、外来通院中の糖尿病患者さまの療養相談、合併症である腎症の進行を予防するための糖尿病透析指導などを行っています。
【特定看護師】
特定看護師は特定行為の範囲に限り、医師への報告と指示出しを必要とせずに、患者さまごとに医師が作る手順書に従い、症状にあわせて自分の判断で診療補助が実行できます。より適切なタイミングでの看護を提供することができます。
認定看護師を目指すための研修制度
日本赤十字看護大学フロンティアセンターでは、認定看護師の育成を行っています。出張扱いで研修へ参加することができます。赤十字幹部看護師研修センターでは、日本看護協会のファースト・セカンド・サードレベルと等しい看護管理者研修を実施しています。