救急医療と高度医療を提供する地域の中核病院
神戸赤十字病院は、兵庫県庁の南西にあった旧神戸赤十字病院と旧須磨赤十字病院の統合により、現在のHAT神戸に移転・開院して、2023年8月で開院20周年を迎えました。阪神淡路大震災の教訓を活かして隣接する災害医療センターと連携しながら、災害時の救急医療と平時の高度医療を提供する地域の中核的医療機関として、地域に貢献しています。
神戸赤十字病院のミッションの一つに、近隣の医療機関と連携した質の高い医療の提供があります。地域医療支援病院の承認も受けており、紹介患者に重点を置いた医療を提供しながら、急性期医療や高度専門医療の充実に取り組んでいます。
救護活動・国際救援活動で社会に貢献しています!
国内災害救護
災害救護活動は赤十字の重要な活動です。災害が発生した際、ただちに救護班やdERU(国内型緊急対応ユニット)を現地に派遣し、被災現場や避難所での診察を開始します。全国赤十字施設から派遣された救護班と共に、医療救護、こころのケア、被災地病院支援を行っています。
■救護班員
当院では自然災害や大事故に備えて、救護班5班とdERU2班を編成しています。赤十字概論や災害看護に関する研修の開催や救護実践訓練を行うなど、救護員として活動できる赤十字看護師を育成しています。
国際救護活動
紛争や自然災害、病気などに苦しむ人々を救うため、赤十字は191の国や地域に広がる世界的ネットワークを活かし、人々の苦痛軽減や予防するためのさまざまな活動を行っています。緊急時の救援活動をはじめ、疾病や感染症など、健康問題に苦しむ人々の状態を改善するために、保健衛生分野の活動も重点課題の一つに挙げて、活動を展開しています。
■国際活動要員
赤十字施設の看護師が、段階的に国際活動実践能力を向上させるための継続教育システム「赤十字看護師国際ラダー」があります。ラダーはレベルⅠ~Ⅳまであり、看護実践能力と合わせて国際活動実践能力向上のために自己研鑽し、国際活動要員を目指すことができます。院内では語学研修の開催など、さまざまなキャリアアップ支援を組織的に行っています。
当院にはフィリピン、ウガンダ、ケニア、ハイチ、スマトラなどでの国際活動実績がある看護師が数名在籍しています。日常業務のほか、学校をはじめとしてさまざまな場所で国際活動の経験について講演するなど、赤十字の復旧活動に取り組んでいます。国際活動要員間では、情報共有・能力維持、スタッフへの情報発信など、国際救援部会活動を行っています。