東京都立多摩北部医療センターの新人教育
成長し続けられるサポートシステム「看護アカデミー」

豊かな人間性を育みながら、「一人前の看護職員」を組織的に支援する研修体系があります。看護職員は患者さんに最も身近で、医療チームの中でも極めて重要な役割を担っています。新人からベテランまで、臨床にいながら、自ら学び、成長し続けるためのサポートシステム、それが「看護アカデミー」です。一人ひとりの習熟段階に応じて、キャリア発達を組織的に支援します。
特色ある研修
入退院支援Ⅰ~Ⅲ・地域連携Ⅳ

ラダーレベル毎に、入退院支援の力をステップアップできる研修です。レベルⅠは支援に必要な情報を得る、レベルⅡは患者やその支援者の意向に沿う、レベルⅢは多職種と連携することが目標です。レベルⅣは地域で暮らす高齢者の理解を深めるために、慢性疾患看護専門看護師による講義や実際に訪問看護ステーションの見学実習を通して、受領支援、自立支援、意思決定支援のプロセスを学びます。より実践力が向上できるプログラムです。患者さんやその支援者、医療者みんなの笑顔が最終目的の研修です。
フィジカルアセスメントⅠ~Ⅲ・臨床推論

ラダーレベル毎に、アセスメント力をステップアップできる研修です。レベルⅠはフィジカルセスメントの基礎から正常・異常の判断とBLS訓練、レベルⅡは急変前兆候とその対応、レベルⅢは救命救急場面におけるリーダーシップが目標です。レベルⅣ「臨床推論」は、患者の訴えや症状、バイタルサイン、各種検査の値や結果から診断に辿り着く思考過程を学ぶことが目標で、当院の医師が講師を務めます。24時間365日患者のベッドサイドで観察している看護師がいち早く異変を察知し推論し、医師に的確な報告をすることで最善の治療やケアが提供できることが最終目的です。