新人看護師一人ひとりの成長に寄り添う教育体制
イムス板橋リハビリテーション病院では、新人看護師が安心して臨床の第一歩を踏み出せるよう、一人ひとりの成長に寄り添う教育体制を整えています。回復期病院の特性を踏まえながら、基礎看護技術や臨床判断力を段階的に習得できるよう支援しています。
病棟全体で育てる新人指導体制
新人指導は、経験3年以上で実地指導者研修を修了した看護師が担当するプリセプター制度を中心に行っています。プリセプターは日々の業務指導だけでなく、不安や悩みを相談できる身近な存在として新人看護師を支えています。各部署には教育担当者も配置されており、プリセプターと連携しながら新人指導を進めています。新人看護師の到達状況は「プリセプター会」で病棟全体に共有され、進捗が思うように進んでいない場合には、チーム全体でフォローを行います。
新人看護師が安心して成長していけるように、主任の看護師が集まり新人教育について話し合いを行っています。基礎となる新人教育に力を入れ、看護師としてステップアップできる環境を整えています。
入職後研修と段階的な看護技術の習得
新人研修の様子
入職後は約2週間の集合研修からスタートします。看護の基礎知識を整理する座学研修に加え、ナーシングスキルを活用した看護技術演習を行い、臨床を想定しながら基本技術を身につけていきます。フィジカルアセスメントについてはグループ研修形式で実施し、考え方や視点を共有しながら理解を深めます。
注射技術については、1年程度で自立することを目標としています。入職後研修で基礎を学び、病棟配属後はプリセプターの指導のもとで段階的に経験を積んでいきます。到達基準を明確にしたうえで、基準を満たすまでフォローを行う体制を整えているため、苦手な技術があっても安心して習得を目指すことができます。
ホットタイムによる振り返りとつながり
研修後には、「ホットタイム」と呼ばれる振り返りの時間を設けています。お菓子や飲み物を用意した座談会形式で行い、研修内容の理解度やその日の感想を共有します。単なる知識の振り返りだけでなく、「今どのような気持ちでいるか」を言葉にすることを大切にしています。入職後の最初の1週間はほぼ毎日実施し、その後も1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月と節目ごとに継続して行うことで、新人同士の横のつながりを深め、不安を抱え込まない環境づくりにつなげています。
希望と適性を大切にした配属決定
配属は、入職前健康診断時に実施するアンケートと、部長・師長との1対1の面談をもとに決定します。回復期病棟間で大きな差はありませんが、心臓リハビリや嚥下などの特色や、本人の希望や適性をすり合わせながら配属先を検討しています。
入職前にインターンシップや病院見学へ参加していただき、実際の病棟の雰囲気を知ったうえで入職を迎えられる体制を整えています。
心身を支えるメンタルヘルスサポート
入職後7〜8月頃には、臨床心理士によるホットライン面談を実施しています。睡眠や食事、生活リズム、夜勤開始に伴う不安などを丁寧に確認し、必要に応じて部長や師長で情報共有を行います。内容によっては、グループ内の心療内科につなぐ体制も整えており、新人看護師が安心して働き続けられるよう、心身の両面からのサポートを行っています。
IMS共通ラダーで歩む看護師の成長
当院では、IMSグループ共通のラダーを取り入れ、入職後の学びや将来の成長をイメージしやすい仕組みを整えています。入職後は「新人レベル」からスタートし、必要な知識・技術を身につけながら、標準的な看護を安全に実践できることを目標としています。先輩看護師のサポートを受けながら、日々の看護を通して基礎を固めていく段階です。その後、レベルⅠ・Ⅱへと進むにつれて、患者さま一人ひとりの状況を踏まえた判断や、役割を意識した看護実践ができるようになることを目指します。
認定看護師の専門講義
ラダー研修の一環として、認定看護師による講義を取り入れています。院内研修に加え、IMSグループのブロック単位で実施される講義もあり、幅広い分野の専門知識を学べる環境が整っています。講義では、心不全看護や救急・急変時の対応、心電図など臨床に必要な知識をはじめ、接触援助や退院支援の実践といった回復期看護に特化した内容を学びます。回復期病院で求められる視点を、専門性の高い認定看護師から直接学べることが特徴です。新人看護師向けの内容を設定している講義もあり、経験年数に応じて段階的に学べるよう配慮されています。
回復期ならではの学びを深める継続研修
2年目以降には、地域リハ研修の一環として、退院患者の自宅を訪問する研修を全員が経験します。実際の生活環境を確認し、退院後にどのような困りごとが生じているのかを知ることで、病棟で行ってきた看護が在宅生活とどのようにつながっているのかを理解していきます。入院中のケアを退院後の生活まで見据えて考える視点を養うことができます。
いろいろな病院の情報交換ができる本部研修「アイナースプログラム」
「アイナースプログラム」とは、IMSグループが独自に確立した教育・研修プログラムです。グループで同じ基準で足並みをそろえた教育を行っています。新人教育だけではなく、「教育担当者」「プリセプター」の研修基準や、「出向研修」についても定められています。