当院の5つの重点医療
救急医療
武蔵野赤十字病院は、三次救急医療施設として、救急医療を重要な診療機能の柱としています。当院救急センターは大きく分けて、救急部門は救命救急センター(ICU・HCU)と救急外来からなっています。集中治療部門は、GICU、SCUがあります。救急車の受入は年間9,000台を超え、東京都内でも有数の受入台数となっており、地域の救急医療を支えています。
がん医療
地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、専門的な治療を行うだけでなく、よりよい医療を患者さまに提供するために地域の医療機関と協力しています。患者さまやご家族を支援するために、がん看護外来を開設しています。
周産期医療
地域周産期母子医療センターとして、地域と連携しながらハイリスク妊婦を受け入れ、年間約1,000件の分娩件数があります。妊娠、出産、育児期にある母子にとって安全な出産場所の提供と、退院後も地域で安心して育児ができるよう切れ目のないケアを提供しています。
新卒助産師は約3年後には分娩介助だけでなく、妊婦初期から産後1ヶ月診までの保健指導とケアが自立して行えることを目標にしています。周産期センターの教育プランに基づいて日々、看護実践を行っています。
地域医療連携
地域医療支援病院の承認を受けており、地域の医療機関と密に連携を図っています。訪問看護ステーションを併設し、地域住民の療養生活を支援しています。専門看護師・認定看護師等、専門性の高い看護師の同行訪問、外来・病棟看護師による退院後訪問指導も行っています。患者さまが安心して暮らせる地域づくりを目指しています。
災害救護活動
国内の災害に備え常備救護班を編成しています。熊本地震災害などに救護班を派遣し、東日本大震災では長期的に被災地を支援しました。国際救援活動にも積極的に取り組み、南スーダン、フィリピンなどに看護師を海外派遣しています。
赤十字の活動
武蔵野赤十字病院は、赤十字の基本理念に基づいた個人の尊重と権利を尊重した質の高い医療で地域社会に貢献しています。赤十字社で現在取り組んでいる9つの事業をご紹介します。
国内災害救護
災害などの発生にいち早く対応し、被災地への医療救護班の派遣やこころのケア活動を行っています。
【国内救護に参加できる赤十字看護師の育成】
• 災害基礎研修・フォローアップ研修受講
• 院内救護委員会に参加
• 院内外の救護訓練に参加
• 日本DMAT・東京DMAT・全国赤十字救護班活動(災害派遣医療チーム)
国際活動
世界各地の紛争、自然災害などによって苦しむ人々への救助活動、途上国での病院支援など、多肢にわたって活動を行っています。現地の赤十字と連携し、途上国における健康増進、災害対策などのために活動しています。
赤十字病院
全国で92の病院を運営し、各地域で中核医療機関として地域医療を支えています。救急医療、がん医療、生活習慣病の予防や介護の支援、災害時の医療チーム派遣など、様々な活動を通じて社会に貢献しています。
血液事業
献血された血液は血液センターに運ばれ、高度な検査等を実施し、24時間体制で全国の医療機関に届けられています。
看護師等の教育
看護大学6校、看護専門大学17校、助産師学校1校を運営し、将来国内外で広く活躍できる看護師等の養成を行っています。毎年約1,300人の卒業生を送り出しています。
赤十字ボランティア
赤十字社の活動は、全国のボランティアによって支えられています。グループで活動しているボランティア組織である「赤十字奉仕団」と個人ボランティア、約220万人の方々が赤十字の事業や活動を行っています。
青少年赤十字
18歳~30歳ぐらいの社会人や学生などで組織されるグループです。学校教育の現場で「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践目標として、メンバーたちが自分で気づき、考え、実行する力を育み活動しています。
救急法等の普及
心肺蘇生法やAEDの使用方法、高齢者の健康増進や介護技術、子どもの病気の手当や乳幼児の一次救命処置など、知識や技術の講習会を各地で実施しています。
社会福祉施設
全国29ヶ所で児童福祉、老人福祉、障がい者福祉施設等を運営し、子どもや高齢者、障がい者が自立した暮らしができるように支援しています。赤十字ボランティアや赤十字病院などが連携し、活動を進めています。