自信が持てる看護師を育成するための教育体制
武蔵野赤十字病院では、看護技術だけでなく、メンタルサポートにも力を入れ、自信を持てる看護師になれるよう支援しています。一人ひとりが自分のなりたいナース像に近付けるように、当院では赤十字医療施設の「キャリア開発ラダー」に基づき、2年目以降も充実の教育・研修制度を整えています。
【レベルⅠ到達目標】
・自分の役割と責任を認識しながら、自分の能力を超えた看護が求められる場合には、支援や指導を自ら得て、常務内容について相談できる
・マニュアルを見て助言を受けながら、日常ケアに必要な基本的知識を活用し優先度を決定できる
・論理的ジレンマに陥った時、赤十字の原則に基づいて行動できる
・看護者の論理網領を知っており、対象を一個人として尊重できる
新人看護師が安心して成長するための支援体制
チューターシップ
新人看護師が安心して成長できるように、チューターの先輩看護師がついて指導を行っています。仕事のことはもちろん、学習方法ついてや精神面でのフォローなど、様々な面で支援しています。チューターは新人看護師に一番近い存在として、新人看護師のリアリティーショックの緩和に努めています。日々の看護業務における実践的指導は、チューターも含め、実地指導者が担当しています。新人看護師が自信を持てるように病棟スタッフ全員でサポートしています。
メンタルヘルス
卒後1年目は多くの環境変化により、自分自身の感情コントロールが難しくなる時期があります。看護師自身の心の健康を守るために、様々な取り組みを行っています。
【研修で学ぶセルフケア】
研修を通じて、自身のストレスへの気づき・対処力を高めます。
【心理スタッフによるケア】
カウンセラーやリエゾンナースにより、面接などのサポートが受けられます。
【部署の上司・同僚からのケア】
管理者は働きやすい職場づくりと部下のストレスに気付き、早期対応に努めます。
【外部カウンセラーのサポート】
外部カウンセラーによる電話やメールによる相談が無料で受けられます。
コロナ禍の新人看護師教育
当院では、一貫して「できる限り対面での研修を実施」という方針で教育を行っています。臨地での実習経験が少ない状況を踏まえ、演習や臨床実践に即した思考過程の学習に重点を置いています。手厚い精神的支援で新人看護師の成長をサポートしています。
2年目以降の継続教育
院内研修
【リフレクション研修】
日常の看護実践の中で、自分が気になった臨床での出来事を語り合い、意見交換しています。相手からフィードバックしてもらうことによって、自分の大事にしている看護観を改めて見直す機会として研修を行っています。入職1年目の看護師から中堅の看護師まで段階的に行っており、キャリアアップにも繋がっています。
【ローテーション研修】
入職3年目の看護師が所属以外の部署で4日間研修を行う当院オリジナルの研修です。
3年目になると所属部署での役割が増え、看護実践能力の向上が期待されています。自分の「見たい」「知りたい」と思う希望部署で新たな経験を通して、専門性や自己の方向性、課題などを見つけることができます。普段はあまり関わることのできない他部署のスタッフとも交流ができ、リフレッシュにも繋がっています。
【在宅看護研修】
入職5年目前後の看護師が、当院併設の訪問看護ステーション利用者の自宅訪問に同行する研修です。病院から地域に出て、実際に患者さまの生活や在宅医療従事者の活動を知ることができます。新たな気づきを得ることで、入院中の患者さまの在宅支援・調整に活かしています。
院外研修
自らのキャリア目標を達成するために、必要な能力開発を行う看護師へのサポート体制を整えています。当院では多くのスペシャリストが活躍しており、専門・認定看護師になるために院外研修へ通う期間の休職をサポートしています。必要に応じて、院外研修の参加を奨励し、キャリアアップを目指す看護師を応援しています。
【長期院外研修制度】
専門・認定看護師教育課程、特定行為研修、大学院・助産学校進学などを目的とした派遣および休職制度
＊当院は特定行為研修指定研修機関
【自己啓発補助事業】
業務遂行上必要な講座の受講費の補助、看護協会やナースプラザ主催の研修会の受講費用補助
【その他】
他施設体験研修、他施設との人事交流制度、学会での発表や聴講への派遣
