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看護実習の学びレポートの書き方 基本編

看護実習の種類と実施する学年

実習があると分かっていても、具体的な実習の内容やスケジュールを知らない学生も多いのではないでしょうか。実習の期間やスケジュールを詳しく解説します!

看護大学
看護専門学校
1年生
  • ・基礎看護学実習Ⅰ、Ⅱ
  • ・基礎看護学実習Ⅰ、Ⅱ
2年生
  • ・看護過程展開実習
  • ・老年看護学実習Ⅰ
  • ・成人看護学実習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
  • ・老年看護学実習Ⅰ、Ⅱ
3年生
  • ・成人看護学実習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
  • ・老年看護学実習Ⅱ
  • ・小児看護学実習
  • ・精神看護学実習
  • ・母性看護学実習
  • ・小児看護学実習
  • ・精神看護学実習
  • ・母性看護学実習
  • ・在宅看護学実習
    (在宅看護論)
  • ・看護の統合と実践実習
4年生
  • ・在宅看護学実習
    (在宅看護論)
  • ・看護の統合と実践実習
  • なし

看護実習は8種類!

  • ①基礎看護学
  • 領域別実習
    • ②成人看護学
    • ③老年看護学
    • ④小児看護学
    • ⑤精神看護学
    • ⑥母性看護学
    • ⑦在宅看護学(在宅看護論)
  • ⑧看護の統合と実践(統合実習)

※学校により、看護体験実習や日常生活援助展開実習、感染看護学実習、急性期・回復期実習など名称が異なります。


人によって違う!領域別実習を実施する学年

領域別実習は、グループごとに決められた順で実習に臨みます。専門学校は 2年生11月~3年生11月まで、大学は3年生8月~1月までの期間です。実習の順番や時期は、学校側が決めるため人によって違ってきます。

いつから始まる?看護実習の期間

看護実習は、専門学校も大学も共通して1年生から始まります。緊張や不安もあるかと思いますが、負担の少ない実習から始まるので安心してください。看護実習の開始時期や期間を分かりやすく説明します。

学年別に解説!看護大学の実習開始時期と期間

看護大学は、4年制のため実習スケジュールに余裕があるのが特徴です。

実習内容 時期 単位
(時間)
対象患者
基礎看護学実習Ⅰ 1年生6月
(1週間)
1
(45)
受け持ちなし
基礎看護学実習Ⅱ 1年生2月
(2週間)
2
(90)
成人~老年期の患者
看護過程展開実習 2年生7月
(2週間)
2
(90)
成人~老年期の患者
成人看護学実習Ⅰ 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
急性期・周手術期にある患者
成人看護学実習Ⅱ 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
慢性的な経過や回復期にある患者
成人看護学実習Ⅲ 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
緩和ケアが必要な患者
老年看護学実習Ⅰ 2年生11月~12月
(2週間)
2
(90)
老年期の患者
老年看護学実習Ⅱ 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
老年期の患者
小児看護学実習 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
小児患者
精神看護学実習 3年生9月~1月
(2週間)
2
(90)
精神障害を持つ患者
母性看護学実習 3年生8月~11月
(2週間)
2
(90)
周産期にある患者(妊・産・褥瘡・新生児)
在宅看護学実習
(在宅看護論)
4年生5月~7月
(2週間)
2
(90)
訪問看護利用者、地域住民
看護の統合と実践実習 4年生7月
(2週間)
3
(135)
成人~老年期の患者

※臨地実習は1単位を45時間としています
出典:厚生労働省(看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインについて)


看護大学1年生の学習内容

1年生は座学が中心で、医療分野以外の一般教養の授業が多いことが特徴です。
座学に加え、基本の看護技術を学内演習することで身につけます。

一般教養
  • ・教育学
  • ・生化学 など
医療分野
  • ・基礎看護学や看護実践技術論
  • ・成人看護学
  • ・老年看護学
  • ・解剖生理学などの基本

実習は、病院にて1週間の基礎看護学実習を前期と後期の2回実施します。

1回目の実習は、病院がどういう所なのか、患者さまや働く看護師の様子を知ることが目的です。

2回目の実習では、実際に患者さまを受け持たせていただきます。看護過程の展開はしませんが、患者さまの看護問題やニーズを考え、個別性を意識した計画を立ててバイタルサインの測定や環境整備を実施します。


看護大学2年生の学習内容

2年生は、より専門性の高い科目の勉強が始まります。本格的に始まる実習に備えて、看護過程の展開ができるように学習を進めましょう。

医療分野
  • ・小児看護学
  • ・母性看護学
  • ・精神看護学
  • ・災害医療学
  • ・政策医療論
  • ・薬理学など

実習は、成人看護学実習と老年看護学実習を通して看護過程を展開できることを目的としています。どちらも実習期間は2週間ですが、前期と後期に1回ずつのためスケジュールには余裕があります。
データベースアセスメント・看護問題抽出・看護計画・関連図・日々の振り返りなどの記録物が増え、患者さまへ看護技術の提供も行っていきます。


看護大学3年生の学習内容

3年生は今まで学習してきた各看護学をより実践的に学習します。前期は座学が中心で、後期はほとんど実習です。

医療分野
  • ・成人看護学 急性期・終末期
  • ・老年看護学
  • ・小児看護学
  • ・精神医療学
  • ・母性医療論
  • ・在宅看護学(在宅看護論)

実習はすべて2週間で、領域別実習が始まります。各領域にて、学内で学習した知識や技術をもとに、臨床で患者さまに寄り添いながら実践して学びを深めることが目的です。


看護大学4年生の学習内容

4年生は、看護研究と国家試験の勉強に注力する1年です。必要な単位数を早めに取得し、授業のない空き時間は国家試験の勉強にあてましょう。授業自体は多くないため、大学に通う必要のある日は少ないです。就職試験が春~夏にあるため、就職活動も平行して行う必要があります。

医療分野
  • ・在宅看護学
  • ・看護の統合と実践実習

実習は、前期に2週間の在宅看護学実習と、看護の統合と実践実習の2つがあるだけです。
看護の統合と実践実習では、複数の患者受け持ちや病棟看護師のリーダー業務、看護師長業務、夜勤の看護業務について学びます。今までの学習を統合した実習であり、より一層実践的な内容です。


学年別に解説!看護専門学校の実習開始時期と期間

看護専門学校の場合は看護大学と違い、3年制のためスケジュールが過密です。実習と国家試験の勉強に忙しいですが、専門的知識を早く身につけられます。

実習内容 時期 単位
(時間)
対象患者
基礎看護学実習Ⅰ 1年生9月
1週間(5日間)
1
(30)
受け持ちなし
基礎看護学実習Ⅱ 1年生2月
3週間(11日間)
3
(90)
成人~老年期の患者
成人看護学実習Ⅰ 2年生7月
3週間(11日間)
2
(90)
セルフケア再獲得を目標とする成人期の患者
成人看護学実習Ⅱ 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
急性期・周手術期にある患者
成人看護学実習Ⅲ 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
緩和ケアが必要な患者
老年看護学実習Ⅰ 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
老年期の患者
老年看護学実習Ⅱ 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
老年期の患者
小児看護学実習 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
小児患者
精神看護学実習 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
精神障害を持つ患者
母性看護学実習 2年生11月~3年生11月
3週間(11日間)
2
(90)
周産期にある患者(妊・産・褥瘡・新生児)
在宅看護学実習
(在宅看護論)
2年生11月~3年生10月
3週間(11日間)
2
(90)
訪問看護利用者、地域住民
看護の統合と実践実習 3年生10月~11月
3週間(11日間)
3
(90)
成人~老年期の患者

※臨地実習は1単位を45時間と定められていますが、授業30時間と自習時間15時間をあわせて45時間としている学校もあります。
出典:厚生労働省(看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインについて)


看護専門学校1年生の学習内容

1年生では、座学中心に学びます。大学では2年生が学ぶカリキュラムを、専門学校では1年生のうちに組まれており、より早く専門的知識が得られます。

医療分野
  • 解剖生理学
    • ・病態生理学
    • ・基礎看護学
    • ・薬理学
    • ・成人看護
    • ・老年看護
    • ・母性看護
    • ・小児看護
    • ・精神看護の看護学概論

実習は、大学1年生と同様に2回あります。1週間の基礎看護学実習Ⅰを中期に実施し、3週間の基礎看護学実習Ⅱを後期に実施します。
初回は、病院の環境を知ること、患者さまの反応や看護活動を知ることが目的です。
2回目の実習では、患者さまを受け持ち看護過程の展開や日常生活援助を実施します。大学では2回目の実習で看護過程の展開を本格的に実施しないため、実習内容も専門学校の方が進むスピードが速いことが分かります。


看護専門学校2年生の学習内容

2年生の前半は、各領域を援助論として実践的に学習し、後期からは本格的に領域別実習が始まります。

医療分野
  • ・成人看護学
  • ・老年看護学
  • ・小児看護学
  • ・母性看護学
  • ・精神看護学
  • ・在宅看護学(在宅看護論)

2年生の実習は360時間であり、大学2年生の倍の実習時間をこなす必要があります。実習の目的は大学と同様で、学習してきた知識や技術を患者さまへ提供し、各領域でより実践的な学びを深めることです。


看護専門学校3年生の学習内容

3年生も領域別実習が続き、統合実習(看護の統合と実践)をもって全実習が終了します。

医療分野
  • ・成人看護学
  • ・老年看護学
  • ・小児看護学
  • ・母性看護学
  • ・精神看護学
  • ・在宅看護学(在宅看護論)
  • ・看護の統合と実践

全実習が11月頃終了するため、実習と同時進行で国家試験の勉強や就職試験の準備を行う必要があります。実習終了後は国家試験の勉強に時間を費やし、授業や看護研究もあるため、大学の最終学年とは違い大忙しの1年です。

看護実習1日のスケジュールは?

「実習って何時に終わるの?」「記録はいつやればいいの?」
忙しい実習期間の過ごし方について、不安に思う学生も多いのではないでしょうか。
実習中の1日のスケジュールを知ることで、実習の具体的な様子が想像できるようになります。


1日のスケジュール

6:00 起床
7:00

出発

ポイント

9:00から始まる授業とは違い、実習は8:00には着替えて実習病棟に向かっている必要があります!
実習先が自宅から遠い場合も考えられるので、学内授業の日よりも早く起きて準備しましょう

8:00 着替えて実習病棟に向かう
8:30 実習生挨拶、申し送りに参加
9:00 実習指導者へ本日の目標やスケジュールを報告
9:30 カルテより情報収集
10:00
  • ・受け持ち患者さまへ挨拶
  • ・コミュニケーション
10:30
  • ・看護技術の提供(バイタルサイン測定、環境整備、清拭、陰部洗浄、口腔ケア、足浴、手浴、歩行訓練など)
  • ・検査やリハビリの見学
12:00 昼休憩
13:00
  • ・カルテからの情報収集
  • ・記録作成
ポイント

実習中に記録作成の時間を確保してくれる指導者もいるため、「帰って集中して記録作成しよう」と思わずに、少しでも実習時間中に記録を進めてください。

  • ・患者さまとコミュニケーション
  • ・午前中に実施できなかった看護技術の提供
15:00 実習指導者と本日の振り返り
15:30 学生カンファレンス
16:00 記録物まとめ
17:00 実習終了挨拶
17:30 学内到着
  • ・記録作成
ポイント

1日の振り返り記録は、実習中に終わらせることを目標にして、少なくとも帰宅する前には終わらせましょう!
移動時間で、予習・復習や調べものを行うと就寝時間を少しでも早めることができますよ。

19:00 帰宅
21:00
  • ・指導者からの助言をもとに復習
  • ・病態や内服薬、検査について学習
  • ・翌日の実習の予習
  • ・記録作成
24:00 就寝

看護実習初日のスケジュール

実習初日は、挨拶とオリエンテーション、カルテからの情報収集が中心です。

午前
  • ・挨拶
挨拶のポイント

実習名・学校名・学生名・実習目標を大きな声ではっきり伝えよう!

指導者の名前と顔はしっかり覚えよう

病棟への挨拶終了後に実習指導者との挨拶があります!

  • ・受け持ち患者さま発表
  • ・病棟の造りについて説明
    (トイレや学生の使用する部屋など)
  • ・患者さまへの挨拶
  • ・病棟師長から病棟のオリエンテーション
午後 カルテから受け持ち患者さまの情報収集を行い、記録作成の時間をとって実習が終了します。

看護実習最終日のカンファレンスに備えよう

最終日は1日学内で学生と教員のカンファレンスや記録作成を行うことが多いです。

病棟での実習最終日は、師長・指導者・教員を含めた最終カンファレンスがあるため、学びをしっかりまとめましょう。

実習目標に対しての学びや考察、課題を発表することが重要です。師長や指導者の考え方やアドバイスは、レポートと記録に活かせるためメモを忘れずにとりましょう!
最後の病棟挨拶では、実習での学びを簡潔に伝え、感謝の気持ちを述べるとまとまりのある挨拶になります。


週単位のスケジュール

実習ごとに週単位のスケジュールをお伝えします。特に領域別実習では、病院以外の施設の実習もあるため確認しておきましょう。

基礎看護学実習Ⅰのスケジュール

看護学生になって初めての実習で、期間は最も短い1週間です。見学実習を通して、医療提供の場における環境、看護職の役割や専門的態度、人と健康についての理解を深める目的があります。

初日

病棟オリエンテーション

病院の見学や病棟の特徴、電子カルテについて説明を受ける

土日にやっておくこと

実習前に提出すべきレポートの作成

2~4
日目

見学実習

看護師と共に行動し、看護師の1日の業務を見学する

最終日

学内実習

  • ・学んだことをふまえてカンファレンスを実施
  • ・資料を作成し発表

領域別実習のスケジュール

領域別実習は、大学では2週間(10日)、専門学校では3週間(11日)の実習です。
主に病棟で受け持ち患者さまの看護過程を展開する実習になりますが、母性看護学実習と地域看護学実習は、関連施設で実習を行う日もあります。
2週間の病棟実習のスケジュールに加え、病院以外で行う実習のスケジュールも説明していきます。


領域別実習 病棟実習中心の実習のスケジュール

初日

病棟オリエンテーション

  • ・病棟見学や病棟の特徴について説明を受ける
  • ・受け持ち患者さまへ挨拶
  • ・カルテより情報収集
土日にやっておくこと

病態生理や内服薬について足りない部分を学習する

2~5
日目

病棟:受け持ち実習

  • ・受け持ち患者の情報収集
  • ・ニーズや看護問題をアセスメント
  • ・看護計画立案
土日にやっておくこと
  • ・データベース、アセスメント記録を進める
  • ・関連図を書く
6~9
日目

病棟:受け持ち実習

  • ・看護計画立案
  • ・立案した看護計画を実施
  • ・患者さまの反応をふまえて個別性のあるものに適宜修正
土日にやっておくこと

実習前半で明確になった看護問題に対して看護計画を立案する

最終日

学内実習

最終カンファレンス、記録作成

土日にやっておくこと

2週目から行う看護技術の手順を、個別性を取り入れて作成する


領域別実習 母性看護学実習のスケジュール

病棟での受け持ち実習を1週間、外来での見学実習を1週間行います。どちらの実習から始まるかはグループによって異なり、学校によっては助産院の見学実習があるところや外来実習がないところなど内容に違いがあります。

初日

病棟オリエンテーション

  • ・病棟見学や病棟の特徴について説明を受ける
  • ・受け持ち患者さまへ挨拶
  • ・カルテより情報収集
土日にやっておくこと

外来実習について

妊娠期~産褥期までの経過や妊婦が抱える問題点を予習する。腹囲測定や子宮底長測定ができるよう、測定方法を確認する

2~5
日目

病棟:受け持ち実習

分娩期または産褥早期~1組の母子を受け持ち、看護過程を展開する

土日にやっておくこと

病棟実習について

実習開始後すぐにアセスメントができるように、分娩期~産褥期の正常な経過をアセスメント用紙に打ち込み、予習する

6~9
日目

外来:見学実習

産科外来、助産師外来、母親学級、母乳外来、1カ月健診の見学

土日にやっておくこと

乳児の体重増加や母乳摂取量について、正常値をアセスメント用紙に打ち込み予習を行う。褥婦が抱える問題について予習する

最終日

学内実習

最終カンファレンス、記録作成


領域別実習 在宅看護学(在宅看護論)実習のスケジュール

訪問看護ステーションでの実習を1週間、地域包括支援センターでの実習を1週間行います。どちらの実習から始まるかはグループによって異なり、学校によっては地域包括支援センターでの実習がない場合もあります。

初日

オリエンテーション

訪問看護ステーションの見学や特徴について説明を受ける

土日にやっておくこと

訪問看護について

訪問看護利用の基準、医療保険と介護保険について、在宅で可能な医療処置について予習する

2~5
日目

訪問看護ステーションにて同行訪問実習

  • ・複数の療養者の訪問に同行する
  • ・療養者1名を受け持ち、看護過程を展開する
  • ・在宅療養での看護の実際を学ぶ
6~9
日目

地域包括支援センターにて見学実習

  • ・保健師、主任介護支援専門員、社会福祉士が行う介護予防事業や家庭訪問、センター内での相談などに同行、同席する
  • ・地域の特性とステーションの特性を把握する
  • ・地域包括ケアシステムにおける看護職の役割・機能を検討する
土日にやっておくこと
  • ・地域包括支援センターについて、多職種の役割や実施している事業について予習する
  • ・既に終了した実習の記録作成や、最終レポートを作成する
最終日

学内実習

最終カンファレンス、記録作成

看護の統合と実践(統合実習)のスケジュール

すべてを病棟で行う実習ですが、複数の患者さまを受け持った看護の提供や夜間実習、チーム医療、看護マネジメントについてと多方面から実践的な内容を学んでいきます。
グループ内で日程を調整するため、チームリーダー実習・マネジメント実習・夜間実習の順番は人によって異なります。

初日

日勤看護師同行実習

日勤看護師に同行し、1日の業務の流れを理解する

土日にやっておくこと

終わっていない看護過程の記録を仕上げる

2~6
日目

複数患者受け持ち実習

  • ・受け持ち患者さまの看護過程の展開を行う
  • ・複数の患者さまを受け持ち、援助の優先順位を決定する
土日にやっておくこと

チームリーダーとメンバーの役割、看護マネジメントにおける師長の役割について予習する

7日目

チームリーダー実習

チームリーダーに同行し、看護チームにおける看護師の役割の実際を見学する

土日にやっておくこと

可能な範囲で最終レポートの作成を始める

8日目

マネジメント実習

看護師長に同行し、病棟の看護マネジメントの実際を見学する

9日目

夜間実習

夜間における患者や家族の状態を理解し、援助の実際を見学する

最終日

学内実習

最終カンファレンス、記録作成

看護実習の乗り切り方は?

看護実習を乗り切るコツは、事前学習と準備にあります!記録作成に追われ、睡眠不足になる学生も多いため、実習の負担を軽減するポイントをお伝えします。


事前学習や事前準備をしっかり行う

実習先で多い疾患の病態生理や、治療内容についての予習と資料の準備をしましょう!仮に実習先が整形外科病棟ならば、大腿骨頸部骨折や腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折などについてです。他にも既往歴で多い、心不全や脳梗塞、高血圧症についても予習しておくと良いでしょう。

実習の持ち物と事前学習をチェック!

記録物を早く終わらせるためには

記録物を早く終わらせるコツは、時間の使い方にあります!少しでも記録の時間が短縮できる工夫を紹介します。

実習中のメモの取り方

指導者からの助言を整理しておくことで、記録や予習・復習にすぐにとりかかれるため、時短になります。
実習中の指導者の発言や自分が考えたこと、患者さまの様子を、しっかりメモしておきましょう。記録を意識したメモを残すことで、記録作成だけでなくカンファレンスでも役立ちます。

また、指導者や教員の助言を理解し、予習・復習は何をすべきか明確にしておくこともポイントです。「いろいろ話したけど、結局何をしたらいいの?」と悩んでしまわないよう、分からない点はその場で確認してメモしておきましょう。


スキマ時間を有効活用

実習中の隙間時間や移動時間を利用して、記録作成を進めましょう。
他の学生が看護技術を提供している間の待ち時間や、実習中に記録作成の時間を確保してくれる指導者もいて、実習中でも記録に充てられる時間がたくさんあります。実習中の記録時間に集中し、記憶が新しいうちに振り返り記録を終わらせましょう!

移動時間は、帰宅後のスケジュールを立てる、予習・復習内容を整理する、内服薬や用語を調べる、カンファレンスの準備をするなど、電車内でも可能なことを終わらせることがポイントです。
もしも一度学内に戻ることがあれば、疲れていても学校で記録を進めることをおすすめします。帰宅すると睡眠やテレビ、スマホなど誘惑が多く、記録が進まない可能性があるため要注意です。


看護計画や関連図は参考資料を活用する

実習では、看護計画や関連図の記録提出が必要です。ゼロから自分で作成すると、「どう書いていいか分からない」「何から始めたらいいの」と悩むことも多く、作業に時間がかかってしまいます。看護計画や関連図の例を参考にすることで、イメージが湧きやすく記録のスピードも上がりますよ!必ず参考資料を準備しましょう。

実習は、患者さまや指導者さんからたくさん学ばせてもらえる成長の場です。辛いことや悩むこともあるかもしれませんが、今の頑張りがあるからこそ素敵な看護師へ成長できます。コツさえ知っていれば、上手に実習を乗り切ることができます!体調管理を優先して、無理なく前向きに取り組んでみてください。応援しています!

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