東京都立多摩南部地域病院の新人教育
成長し続けられるサポートシステム「看護アカデミー」
豊かな人間性を育みながら、「一人前の看護職員」を組織的に支援する研修体系があります。看護職員は患者さんに最も身近で、医療チームの中でも極めて重要な役割を担っています。新人からベテランまで、臨床にいながら、自ら学び、成長し続けるためのサポートシステム、それが「看護アカデミー」です。一人ひとりの習熟段階に応じて、キャリア発達を組織的に支援します。
特色ある研修
患者家族支援研修
認定看護師を講師として、自分の行ってきた患者家族に対する「意思決定支援」について言語化して振り返ります。自分の患者家族への関わりを今一度見つめる機会となる研修です。
研修者みんなで対話を通して一緒に考え、自分の立場や考えについて改めて問いかけていきます。そこで自分の価値観を知り、他者の意見を聞くことで多種多様な考えを知り、患者家族支援における自己の看護を見つめ直すことにつなげています。
高齢者摂食・嚥下困難対応研修
当院がある南多摩医療圏は高齢者が増加している地域です。高齢者看護の質の向上にむけ、確かな知識・技術を身に着け、個別性にあわせた安全な食事介助や食生活の看護ができるよう研修をしています。言語聴覚士を講師として、食事形態による介助時の注意事項や嚥下の仕組みについて学びます。研修者全員がお互いに、病院で使用しているスプーンやとろみ剤を用いて、介助をする側と受ける側を経験するリアルな研修です。
