「笑顔で楽しく」看護・介護が実践できる魅力ある職場づくりのために、クリニカルラダーによる継続教育を行い、専門職としての知識・技術・態度を磨き個人の成長を応援します。
病棟全体で新人看護師をサポート!
桜ヶ丘中央病院では、「病棟全体で育てる」という意識を持ち、新人看護師が少しでも不安を解消できるよう支援しています。集合研修やローテーション研修を行い、自分が学びたい部署へ配属先を決めています。配属後も、月に1回の技術面の研修や面談を行っています。クリニカルラダーに沿った教育プログラムを採用しているため、看護部全体でサポートする体制が整っています!
ローテーション研修
新人ローテーション研修(手術室にて)
新人教育では、部署の配属前に各病棟や手術室への勤務を体験できるローテーション研修があります。オリエンテーションの部署紹介だけでは理解できなかったことも、実際に研修することにより、病棟の雰囲気も感じることができます。ローテーション研修後に、新人看護師が学びたい部署へ配属先を決定しています。
月に1回の研修と面談
各部署への配属後にも、技術面の研修と面談を月に1回行っています。研修は、配属後に経験した手技も含まれますが、再確認にもなるため新人看護師からは好評です!
面談は、主任を中心に配属先ではないスタッフが行います。配属先以外のスタッフと面談することにより、業務で困っていることや普段言えないことも遠慮なく話すことができます。
新人研修プログラム
「メンターさん」として相談役を決め、部署全体で新人看護師をフォローしています。入職後に、全職種合同研修や看護部研修があり、その後看護部ローテーション研修を実施します。約1~2週間かけて各部署の雰囲気を知り、自分の理想とする看護師像を見出せるようサポートしています。
研修スケジュール
■4月
・新人職員合同研修(3日間)
・普通救命講習
■4月~6月
・ローテーション研修 → 配属
■7月
・看護技術研修および面談(月1回)
・新人ブロック研修①
・新人フォローアップ研修
■9月
・技術チェック表提出
・新人ブロック研修②
■11月
・新人ブロック研修③
■3月
・新人振り返り症例発表会
・修了式
■年間
・クリニカルラダー研修
救命演習
採血演習①
採血演習②
多職種新人リフレッシュ研修
新人振り返り発表
新人修了式
教育担当へインタビュー♪
Q.看護師を志したきっかけについて教えてください
母親が看護師で、子どもの頃は風邪を引くたびに母の働く病院でお世話になっていました。地域の患者さんに頼られている母がとてもかっこよく見えて、いつか自分も看護の道に進みたいと考えるようになりました。
出身は地方都市ですが、父が単身赴任で神奈川に暮らしていて、よく家族で八景島に行った楽しい思い出があり、「看護師として神奈川で働くこと」がずっと夢でした。AMG(上尾中央医科グループ)の看護学校を卒業後は、神奈川のグループ病院に絞って見学に行き、桜ヶ丘中央病院の家庭的な雰囲気や看護部長の優しい人柄に魅かれて入職を決めました。
Q.どんな新人時代を過ごしましたか?
新人時代は、言えないような失敗をたくさんしました。
ようやく夢を叶えたのに、自分に看護師は向いていないかもと、くよくよ悩んでいましたね。でも、先輩方が本当に優しくて、励まし合える同期にも恵まれて、今日まで仕事を続けることができています。
Q.実習指導者講習を受講したきっかけを教えてください
上司の勧めです。正直、それまでは教育にあまり興味がなかったです。でも、講習受講後に実習指導者になり、学生さんと向き合ったり、引率の看護学校の先生と協働したりする中で、教育って奥が深いな、面白いなと感じるようになりました。
Q.看護部教育委員会の取り組みについて教えてください
院内研修の企画・開催が主な取り組みです。当院では、看護主任が中心となって新卒看護師の育成に取り組んでいて、看護主任でもある私は新人研修の企画・開催に携わることが多いです。
入職1年目は、各部署の業務を体験できるローテーション研修で自分に合った部署を見極める期間を設け、同期全体で学ぶ技術研修や、看護主任による個人面談を毎月実施しています。当院の看護師の活躍の場は、外来・手術室・急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟・障害者病棟など幅広く、やりがいやモチベーションアップにつながるよう、配属希望をできる限り通しています。
また、月に一度の個人面談では、現在の部署が自分に合っているか、今後どんなスキルを身に付けたいかなどを聞き出し、2年目以降の配属先を検討しています。
Q.配属部署では、どんなOJTが受けられますか?
看護部ではプリセプター制度のように専属の指導者を設けずに、病棟のいろいろな先輩からOJTを受けられる機会をつくっています。それぞれの部署のメンバー全員で新人さんを育てていけるよう、「スタッフ全員が指導者」という意識を持っているのが特徴です。
また、精神的なケアも重視するために「メンターシップ」を導入し、卒後4~5年目の看護師がメンター(相談役)となって、新人さんの仕事の悩みに寄り添っています。
Q.教育に携わる上で心がけていることを教えてください
できないことが多くても、できるようになるまで長い目で支援することを心がけています。最近は、以前と比べて看護学校での臨床実習の時間が減少していて、臨床経験が少ない状態でみなさん入職してくるので、結果をすぐに求めずにじっくり育てていくつもりで関わっています。
また、私たち教育委員会のメンバーだけでなく、看護部全体を巻き込んで、みんなで新人さんを支えていく環境を整えてたいと思っています。
Q.入職を考えている方へのメッセージをお願いします
新人さんには、仕事を覚えることと同じくらい、職場に仲間をつくることを大切にしてほしいです。仕事で困っている時、悩んでいる時に支えてくれるのは仲間ですから、教育委員会でも同期や先輩との絆を深めていける場を提供したいと考えています。
私が一つの職場でずっと仕事を続けられている理由は、一緒に働く仲間に恵まれているからです。当院の看護部の先輩たちは、後輩が気持ち良く働ける職場づくり、後輩が前向きに学べる職場づくりに一生懸命です!