1年間寄り添うプリセプターと毎日支えるペアナース
新人を支える2つのサポート体制
茅ヶ崎徳洲会病院では、「心に寄り添い、安心と希望をもたらす看護を提供できる看護師」の育成を目指しています。その成長を支えるのが、1年間にわたり相談役となるプリセプターと、日々の業務を支えるペアナースです。
プリセプターは新人看護師の悩みや不安に寄り添いながら成長を見守り、ペアナースは毎日の業務をともに行いながら看護技術や患者さまとの関わり方を支援します。新人看護師は1年間ペアナースと行動し、その日の看護を振り返りながら経験を積み重ねていきます。
「不安を抱えたまま次の日を迎えない」ことも大切にしています。日々の振り返り内容はペアナースとプリセプターが共有し、必要に応じてフォローを実施しています。特定の人だけが教育を担うのではなく、部署全体で新人を育てる体制が整っているため、不安を抱えながら入職した新人看護師も、安心して成長できる環境が整っています。
プリセプターとペアナースの役割
■プリセプター
・3年目以上の看護師
・1年間の相談役
・精神面・生活面のサポート
■ペアナース(実地指導者)
・毎日の業務をサポート
・臨床実践に関する実地指導・評価を担当
・プリセプターとともに新人看護師の成長を支援
新人がひとりで抱え込まないためのフォロー体制
入職直後の新人看護師が直面するのは、技術面の課題だけではありません。実際の現場で働き始めると、理想と現実のギャップや環境の変化に戸惑うこともあります。
当院では教育担当者を中心に、新人同士が気持ちを共有できる振り返りの時間を4月の基礎技術研修後に設けています。同期の経験や悩みを共有することで、「悩んでいるのは自分だけではない」と感じられ、不安の軽減にもつながっています。
6月には技術経験の差から生まれる焦りや不安にも目を向け、一人ひとりの状況に合わせたフォローを実施しています。部署によって経験できる内容が異なることを伝えながら、「まだできない」と落ち込むのではなく、自分の成長に目を向けられるよう支援しています。
自分のペースで成長できる教育体制
技術チェックリストを活用し、一人ひとりの成長に合わせた教育を行っています。技術チェックでは、新人看護師自身による自己評価だけでなく、ペアナースによる評価も実施しています。自分では気づけない成長や課題を客観的に確認できるため、次に取り組むべきことが明確になります。
項目によっては複数回の確認を行い、安全に実践できることが認められて初めて独り立ちとなります。早くできることを求めるのではなく、「できるようになった根拠」を確認しながら、段階的に成長していくことができます。
看護のつながりを学ぶ院内留学
院内留学の目的は、他部署の業務を体験することだけではありません。患者さまが入院してから退院するまでの流れを知り、自分の部署だけでは見えない看護を学ぶことにあります。
例えば、担当していた患者さまが別の病棟へ転棟した後、どのような治療や看護を受けるのかを知ることで、「今、自分が行っている看護がその後の治療や生活にどうつながるのか」を理解できるようになります。
看護師は一つの部署だけで患者さまを支えるのではなく、多くの職種や部署と連携しながら関わっています。院内留学を通して病院全体で患者さまを支える視点を身につけることで、退院後の生活まで見据えた看護を実践できるようになります。
多職種から直接教わる実践的な新人研修
褥瘡ラウンドの様子
看護師だけでなく、さまざまな専門職から直接学べることも当院の教育の特徴です。
新人研修には臨床工学技士や薬剤師、リハビリスタッフなどが参加し、心電図の見方や医療機器の操作、薬剤の知識、移動介助などについて専門的な立場から指導を行っています。
挿管や救急処置に関する研修では医師が講師を担当することもあり、現場で求められる判断や考え方を学ぶことができます。教科書だけでは学べない実践的な知識に触れられることも魅力の一つです。
多職種と顔の見える関係を築きながら、それぞれの専門性や役割を理解することで、チーム医療を実践する力も自然と身についていきます。
安心して成長できる充実の研修プログラム
当院では年間を通して充実した研修を行っています。入職研修から始まり、オリエンテーションや技術演習、リフレッシュ研修などを通して、安心して学びながら着実に成長できます。
継続的にさまざまな院内研修が企画されており、必要なスキルを段階的に習得できる仕組みが整っています。振り返りの機会も豊富で、自分のペースに合わせて学びを深められる環境です。
リフレッシュ研修の様子
徳洲会グループの教育
徳洲会グループの看護部は、グループのスケールメリットを活かした研修を実施し、医療・看護の未来を支える人材の育成に取り組んでいます。
茅ヶ崎徳洲会病院では、当院独自の教育プログラムに加え、徳洲会グループのネットワークを活かした多様な研修を実施しています。
一人ひとりの看護師が「個別性のある、主体的な看護の実践者」として成長できるよう、患者さまとの出会いを成長の機会と捉え、看護実践が夢や希望を実現する場となるよう、教育的な環境づくりを進めています。他のグループ病院との学び合いや相互理解を深めることで、看護の質の向上を目指しています。
ネットワークを生かした研修(例)
■ベストプラクティス研修(所属病院を離れて、他施設でそれぞれの専門分野を学ぶ)
■特定看護師・スペシャリスト育成支援 など