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バイタルサインの報告

バイタルサインとは?

看護学校1~2年時に初めて実習に行くと思いますが、"バイタルサイン"は、事前に知っておくと実習中とても役に立ちます。
※病棟などの実際の現場では、バイタルと略されることも

バイタルサイン(vital signs)は、「生命の兆候」と訳され、人間が生きていることを示す指標です。バイタルサインのキホンは、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」の4項目になります。救急医療では「意識レベル」を含めた5項目になる場合もあります。バイタルサインの測定は、特殊な器具や複雑な手技が不要なので、簡単に患者さまの身体情報を得ることができます。

バイタルを測定する目的

病院では基本的に朝・昼・晩の1日3回測定して記録します。
測定する目的は、客観的なデータをもとにアセスメントするためです。患者さまごとの日々の変化を観察し、異常の早期発見に役立てます。そのためには、バイタルサインの正常値(基準値)と、患者さまごとの普段の数値を把握しておくことが必要となります。
正常値(基準値)は、実習時だけではなく看護師になってからも使用するものなので、今のうちから覚えておくと良いでしょう。

覚えておこう!上手な報告の方法

看護実習では、一般的に午前と午後に、担当看護師などへ報告を行います。担当看護師は、"学生がいつどこで何をしていたか"を把握する必要があるため実施しています。
実際の現場では、「何が言いたいの?」「言っていることが分からない」と、看護師から厳しい口調で言われる事も多くあります。多くの学生は慌てて動揺し、"自分自身何を言いたいのか分からなくなってくる"といった声もよく聞かれます。このように事前準備なしで報告に挑んだ場合、大変な事になりかねません!ただでさえ忙しい看護師なので、ポイントをしっかり押さえて、必要なことだけを簡潔に報告できるようにしておきましょう。

報告のポイント

  • 正常値(基準値)と比べてどうなのか?

測定した数字だけを報告してしまうと、看護師から「で?」と冷たい突っ込みが…。正常値(基準値)と比較して、その値はどうなのかまで報告しましょう。

「正常範囲内なので、正常だと考えます。」

※前置きが大切です!しっかりと正常値を把握しておかなければ報告できませんね。


  • 患者さまごとの普段の数値を把握しておく

普段その患者さまはどういう数値なのか把握しておくと、異常の早期発見につながります。
例えば普段の体温が36℃の患者さまが、ある日37.2℃だった場合、どちらも正常値ではありますが、1.2℃の差があるため熱波を疑ってみるなど、患者さまごとにアセスメントすることが大切です。


  • 緊急時は速やかに報告を!

緊急時や何らかの異常があった場合には、午前・午後に関係なく速やかに報告する必要があります。
バイタルサインは早く報告してほしいというような病棟もありますので、最初にしっかり確認しておきましょう。

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報告の例

経過が順調なパターン

「○○さん、バイタルサインとケアのご報告をしたいのですが、今、お時間よろしいでしょうか。」
※忙しいかもしれない看護師を捕まえて報告するので、初めにきちんと確認を取る
「○○時に、○号室のAさんのバイタルサインを測定しました。」
※測定した時間と一緒に、結論から報告する
「体温36℃、脈拍毎分70回、血圧120/60、呼吸毎分18回でした。自覚症状の訴えもないので、経過は良好であると考えます。
昨日はシャワー浴ができなかったので、本日実施したところすっきりしたと仰っていました。」
※理由やアセスメント、経過と追加情報を報告する

緊急時のパターン

「○○さん、失礼します。○号室のBさんがベッドから落下しました!ベッドから出た時に体のバランスが取れなかったようです。ナースコールにて私が病室へ伺いました。」
※緊急時なので、「お時間よろしいですか?」と断りを入れなくても問題ありません

報告のタイミングも気にしよう!

看護師は常に忙しそうにしているので、いつ報告していいのかタイミングが分からないといった声もよく聞かれます。
報告のタイミングを見極めるためには、自分の事だけではなく、担当看護師やナースステーション全体の雰囲気を常に感じるようにしたり、周りで何が起こっているのか気にする事が大切です。そうすることで、自然と報告のタイミングも分かるようになってきます。

絶好の報告タイミングはこんな時


  • ナースステーションでカルテを入力している時
  • 学生の記録を見ている時
  • ナースステーション全体が落ち着いているように見える時

報告NGの時


  • 患者さまに処置やケアをしている時
  • 他の看護師や医師に報告や相談をしている時
  • 点滴や薬のチェック、処置の準備をしている時

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