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看護実習に強くなるポイント 老年看護学編

老年看護学とは?

人生の最終段階であり、加齢に伴う生理的・精神的機能の減退(老化現象)が顕著になる「老年期」。この時期は、過去の生活や考え方、社会との関わり方すべてが反映される集大成の時期といえます。

高齢者の「意思」を尊重し、その人らしく日常生活を送れるようサポートする看護が「老年看護」です。老年期特有の病気や障害を学び、それらと共に生きる高齢者の「これまでの人生の歩み」や「価値観」などを含め、高齢者の特徴を知る事がとても大切です。患者さまだけではなく家族を含めて、健康生活を支える看護を実践していくための知識や技術について学習していきます。

老年看護学 実習のポイント

一人ひとりの価値観や個別性、自尊心を尊重する

年齢や人生経験を重ねていくと、生活習慣、文化的背景、家族などによって個別性や価値観が確立されていき、様々な判断を決定する"もと"となります。
高齢者の個別性や価値観を尊重しないとQOLの低下に結びつき、自尊心を傷つけてしまう場合があります。時には、看護師として指導する場面もあると思いますが、教科書や参考書通りうまくいくとは限りません。高齢者の価値観や自尊心を否定せず一人ひとり対応を変えながら、良好な関係を築いていきましょう。

「病気と共存」からの総合的なアセスメント

年齢を重ねた老年期の身体や精神状態の特徴は、成人とは異なります。疾患の治癒を目指すのではなく、病気との共存、身体能力の維持、予防的対処を優先する必要があります。高齢者の特徴や役割を整理した上で、総合的にアセスメントして関わることが大切です。
在宅や施設に移行した後も、継続した看護が必要となる場合が多くあります。高齢者は新しい習慣を受け入れて継続していくことが難しい傾向がありますので、患者さま本人だけではなく、家族への指導も重要となってきます。

高齢者が生きてきた時代を知る

成人看護学の慢性期と同じく、自分の祖父母よりも年上の患者さまと関わる場合もある老年看護。なによりもコミュニケーションが難しいのではないでしょうか。
コミュニケーションをとるために、その患者さまが生きてきた時代を少しでも知っておくと話をしやすくなります。若い時に流行った歌、人気のあった俳優、子どものころの遊びやお菓子など、その時代を調べておくとコミュニケーションのきっかけになります。
高齢者はとにかく若い子が好きで、色々教えてあげたいと思っている方が多くいらっしゃいます。一見、話しにくそうな方でも年長者として敬いつつ、素直な気持ちで接することで、案外うまくコミュニケーションをとれますよ。

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